SF小説「復活の日」(小松左京著)を新型コロナ感染増加時期に読んでいた。読みながらこのコロナが「復活の日」に登場するウイルスと重なり始めすごい恐怖を覚えた。未知のウイルスであることと全世界で人間を苦しめている点で共通しているが、小説では人間は南極にいる1万人弱しか生き残れなかった。
米国や英国では1日の死者数が数千人になっている。「人間を殺すウイルス」として不安が広がっている。未知の恐怖に対して私達は何が出来るのかを考えさせられる。
多くの人が小松左京の「復刻の日」をどんな結末になるかを求めて読んだ。小説は読み終われるが、COVID-19ウイルスは終わっていない。
高齢者にとってコロナ感染は「生と死」の運命を言い渡される状態になる。覚悟が必要になる。生と死は表裏一体。生まれてきたら、死んでいく。生きている期間が短いか、長いかの違いでしか無い。
今年66歳になる私が出来ることは限られている。ただの風邪の一種と言っている人がいるが、そんな人ほど後で後悔をする。コロナウイルスで大勢の人達が亡くなったという事実は隠せない。
今年66歳になるシニア男性。歳を取ることで確実に体はくたびれていく。若い頃は、体の事など一々気にしていなかった。老人の入り口に立つと自分の体が年老いていくのが分かる。そんなことを感じざるを得ない。当たり前なことなのであるが、意識せざるを得ない。
60歳代になるといくつか気になることが見えてくる。個人差はあるが、一般的にお金、健康、生きがい、仕事などが話題になる。
65歳になったら何か生活に変化があるのだろうか。65歳になる前にいつもそんなことを考えているシニアが多いのでは無いか。多くのシニアは65歳で会社勤めを辞めるだろう。平日の出勤は無くなる。好きな時間に朝起きることが出来る。
今まで再雇用、再就職で65歳まで働いていた人にとっては、大きな生活の変化がやってくる。大きな生活の変化は、今までの生活習慣を改めることを強制する。65歳からは万が一のために役に立つ金融資産を増やす生活になる。働いてお金を稼げる時間は限られている。仮に75様でアルバイト・パートで働けたとしてもあと10年間しか時間がない。
老後の生活で一番お金が必要になる時は(1)大きな病気になって医療費が発生する時と(2)認知症や要介護状態になったときである。健康であり続ければ、このリスクは避けられる。この2つの事以外で大きなお金が発生するのは少ないのであとは質素倹約でムダの少ない生活を送るしか無い。65歳以降の新しい生活習慣がキーである。
インターネットビジネスをやっている私だから言える事が有る。金融資産の管理は、小金だけにして大金はインターネットでアクセスできないようにする方が良い。便利だからインターネットでお金の振り込みや支払いをしてしまいがちなシニアが多い。シニアが使うパソコンは、セキュリティー対策が不十分である。
今使っているパソコンのWindowsがWindows 7や8、または、Windows XPならば、直ぐにそのパソコンでインターネットバンキングをすることをやめる事である!!
知らないうちにマルウエアに感染している場合があるからだ。古いOSで動くブラウザーソフトもセキュリティーで穴が開いている場合が多い。パソコンのOSやブラウザー、そして、セキュリティーソフトは常に最新状態にする必要がある。
でも、
パソコンやインターネットの知識が少ないシニアは、パソコンを頻繁に使わないし、ソフトの状態を細心にする方法も分かっていない。古いパソコンでは、OSやブラウザーを最新状態に出来ない場合がある。
今働いているシニアは、自分が無職になる年齢を決めておくと老後の人生設計が立てやすくなる。一般的に無職になる年齢は、70歳の声を聞いた時と聞く。人によっては、70歳以降も働き続ける人もいる。65歳で引退する人もいる。平均して70歳前後が多い。
今働いているシニアは、何歳まで仕事を維持できるかの目安を知っておくと無職になった時にどのような生活を送るべきかが想像できるようになる。入ってくる収入が無くなるので貯蓄と年金収入で毎月の生活を賄う事になる。それとも、アルバイト・パートを週3日ぐらい入れて小遣い稼ぎをする生活をするかである。
仕事を辞めて無職になると精神と収入面で失うものが多くなる。自分の生活から仕事が消えると毎日が日曜日になる。暇な時間が増えるので暇をどう過ごすかの問題を抱える。収入が年金だけになるので経済的な余裕を失う。節約の生活が日常の生活になる。
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