私は老人ホームに入居出来るだろうか。時代のタイミングでお金次第となるかもしれない。介護スタッフと介護施設不足がひどくなると第三者に頼るすべが無くなる。そんな心配事と不安が年齢を増やすたびに強まる。ピンピンコロリで他界するならば、老人ホームを当てにする必要はない。
希望するような死に方は出来ないので最悪の状況を考えておく必要がある。まず、老人ホームに入居する事を前提に生活をするならば、老人ホームに入居して数年以内に他界する年齢まで健康寿命を伸ばす。例えば、90歳まで自活をしてから残りの余命数年を老人ホームの世話になるというプランである。
老人ホームにお世話になる期間が長いほど資金が必要になる。仮に3年間お世話になるならば、1ヶ月35万円で1500万円以内で済む。それが1年ならば、420万円になる。問題はタイミング良く希望する老人ホームに入居できるか、出来ないかである。
老人ホームは死に向かう豪華船になる可能性が高い。豪華船に搭乗することが出来る老人ならば、お金次第で最後まで第三者が面倒を見てくれる。余分な心配はなくなる。自宅で孤独死を迎えるのか、豪華船の中で看取られるかの違いである。どちらにしても向かう先は「死」である。
仮にタイミング良く豪華船に搭乗できたとしても豪華船の外は海である。豪華船の中だけの世界で生活をすることになる。歩くことが不自由になる年齢の老人が老人ホームにやってくる。一度入居したら自分で自由に外の世界に出入りできない。
最後の人生の節目は介護が必要になる体になるか、どうかで決まる。自活ができる健康寿命を伸ばせれば、介護されないで他界する機会が増える。いわゆる突然死である。夜寝て朝他界していたというケースになる。老人ホームは不自由な体を改善するというよりも延命させる。死が近づいてくるのを待つ場所である。
多くのシニアは将来老人ホームに入居できるようお金を貯めている。死に向かう豪華船に搭乗したいからである。豪華船のレベルもお金次第となる。私を含めて70歳を過ぎたら自分の死に方を考えて心構えを決める必要がある。
私はこんな心構えでいる。
・90歳まで生きたくない。80歳過ぎまで生きれば十分。
・健康寿命を90歳まで伸ばす努力をして入居できる老人ホームに1年ぐらいお世話になり他界したい
・老人ホームでの延命処置はしない
・体の身動きを維持できるよう筋トレに励みとバランスの良い食事を楽しむ
・緑内障で失明する恐れがあるのでそうなる前に豪華船に゙搭乗するか、他界したい
普通の生活をできるだけ長く続けられる体と健康が一番大切である。豪華船に搭乗する期間は短ければ短いほど良い。「死」は避けられないが「死」に向かう過程は多少コントロールが可能ではないか。
死に向かう豪華船に搭乗できて幸せと思うシニアは本当に幸せであるかは搭乗して見てそれが分かる。