老化で体が少し不自由になり始めると仕事をしてお金を稼ぐ生活が出来なくなる。そうなったら、仕事で使っていた時間を何かで埋めなければならなくなる。このタイミングから暇で苦しくなる。1日中テレビを見るのも飽きるし、本を読むにしても飽きる。何かもっと違うことをしたいと思い始める。
あと10年から20年、生きられる可能性がある。運が良ければ30年ぐらい生きられる。70歳を過ぎてからの人生は神様次第になる。わたしたちは「死ぬために生きる」人生を送っている。そのため、いつ死が訪れても宿命になる。
70歳という年齢はぎりぎりやりたいことが出来る肉体と体力がある。運が悪ければ、大病で他界する。70歳からの時間は貴重な時間になる。誰もが80歳まで生きられない。半分は他界する。貴重な時間を楽しまないと後で後悔する。
70歳を過ぎても働いているシニアは幸せを感じているだろうか。感じ方はその人次第になる。経済的に余裕があるならば、働く必要はない。貴重な時間を楽しむために使うのが自然だろう。現在の生活環境は今までの人生の結果である。因果律から来る自分の人生の結果になる。
私が知っている70歳以上のシニアは色々な事をやって自分の時間を使っている。例えばこんな事をしている。
・過去の職歴を生かせるNPO組織で働く(仕事が生きがいな人)
・健康的な生活を維持するために筋トレと趣味を軸にした生活を送る
・大学に再入学して学び直しと学生生活を楽しむ
・タイニーでスポットアルバイトをしながら未経験の仕事を楽しむ
・シニア起業に挑戦する
・家庭農園を始めて農業に挑戦
・キッチンカーで自分のサンドイッチ料理を販売
残り少ない時間を、いつ無くなるか分からない命を満足が行くように使う。使えるように努力する。一度大病になったり、歩行困難になったりすると老後の生活は180度変わる。つまらない時間を過ごすことになる。そうなる前に楽しさを感じる、生きがいを感じることに時間を使う。
お金の使い方も同様。自分が稼いだお金は使うことで得られる価値を楽しめるうちに使うべきである。欲しいものがあったら買って使ってみる。食べたい食品があれば、買って食べてみる。旅行で行きたい場所があれば行ってみる。無駄遣いにならない程度に稼いで貯めたお金を使ってみる。他界したらお金は使えない。体が不自由になったら、お金を使う楽しみも減る。
70歳と80歳代の生活で得られるものは違う。肉体は時間とともに朽ちていく。身体機能も衰える。自活が出来なくなる体になる前までにやり残しがないように時間を使うことである。