カフェを仕事場にしている私である。仕事をする環境として都合が良いのはスターバックスである。スターバックスにはあまりシニアが来ない。若い男女のお客さんが多い。ドトールコーヒーショップに行くと客層がガラリと変わる。中高年で席が埋まっている。シニアのお客が目立つ。
カフェはお店によってシニアの居場所になることは確かである。シニアはどんなカフェを居場所にしているのだろうか?
私が横浜駅周辺にあるカフェを観察してみるとこんな発見がある。
- 外資系のカフェは若者中心で日本資本のカフェは中高年のお客が多い
- 価格が安いカフェか、高いカフェの両極でシニアが多い
- チェーン店のカフェよりも純喫茶的な個人営業のカフェにシニアが集まる
シニアが居場所にしているのはカフェと図書館
コーヒー1杯の料金が安いカフェでシニアが多いお店は午前中からシニアが多い。横浜駅近くにあるドトールコーヒーショップは安い割に味が良いコーヒーであるためか朝早くからシニアが新聞を持ってやってくる。カフェ・ベローチェはドトールコーヒーよりも安いコーヒーが飲めるのでシニアの溜まり場になりやすい。
コメダ珈琲店は、価格が高いが長時間滞在しても居心地が良いためかシニアの男性たちに人気である。中高年の女性は、カフェ・ド・クリエで多く見かける。
スタバで見かけるシニアの多くは、パソコンを持ってきて何やら仕事をしているシニアが多い。私と同じように仕事場としてスタバを活用している。面白いことにシニア女性が仕事でスタバを利用している場面に出くわさない。
シニアの穴場は平日午前中のマクドナルド、モスバーガーなどのファストフード店
マクドナルドやモスバーガーなどのファストフード店は子供や学生が集まりやすい場所であるが、時間帯でシニアも集まる。平日の午前中は子供も学生もいない。社会人は会社で働いている。仕事場としてスタバやタリーズコーヒー店を使う私は通勤途中でマクドナルド店を横切る。朝、窓越しに見えるのはマックカフェを片手に本、雑誌、新聞を読むシニア男性である。
午前中のマクドナルドはお客があまりいない。静かである。シニア男性は静かなマクドナルド店でゆっくり一杯のコーヒーを飲む。少なくとも平日の午前中はマクドナルドがシニアの居場所になる。お客は暇なシニアであるからだ。
平日午前中の時間を潰す場所が見当たらないシニアならば、マクドナルドなどのファストフード店を覗いてみてはどうか。午前9時頃ならば、会社員がお店を出る時間帯になる。そのあとは子供も学生もやって来ない。
ドトールコーヒーやシャノアールなどの安いカフェで席探しをするよりは最寄りのマクドナルド店で1杯120円のコーヒーを飲んでゆっくりと暇をつぶしてみてはどうか。
カフェにはずっといないシニア
シニアはカフェで2〜3時間暇を潰して場所を移動する。移動先になるのは、デパートの休憩場所だ。トイレの近くに休憩用の椅子が用意されている。ランチのあとにシニアが休憩場所を専有している。何もすることがなくただ座っているようなシニア男性が多い。
午前中はカフェ、午後はデパートの休憩場所といったパターンが見受けられる。デパートの休憩場所のあとは、どこに行くのか分からない。自宅近くの公園かもしれない。コンビニのイートインかもしれない。
図書館は高齢者の逃げ場
カフェでお金を使いたくないシニアは近くの図書館に行く。天気が良ければ、公園だが図書館は天気に左右されない居場所になる。最近リニューアルした図書館にはカフェとコーワーキング環境が出来ている。パソコンも自由に使えるWi-Fiと電源設備も備わる。カフェでリモートワークをするよりも静かな環境を得られる。
高齢者にとって図書館は自宅以外に気楽に出入りできる場所である。ただ、気になるのは雑誌や新聞が置いてあるフロアーで居眠りをしているシニア男性たちである。公共施設の中であるので最低限のマナーは求められる。
本好きのシニアにとっては天国である。1日中読書が自由にできる。私はカフェの環境に飽きたときに図書館で仕事をする。一休みしたいときに雑誌や新聞が読めるのが良い。老後の何かの資格を取得したいと思っているシニアにとって図書館は便利な環境を提供する。
図書館の欠点は食事をするために一度外に出る必要がある点である。食事が自由にできる環境がある図書館も生まれてきているが数は限られている。
結論
シニアの居場所探しでカフェは重要な場所になる。コーヒーを飲みながら今日1日の予定を考える場所だからだ。安いカフェがシニアに人気なのだが、午前中は早く行かないと席が取れなくなる。シニアが暇をつぶす場所で困るならば、平日の午前中のマクドナルドなどのファストフード店に行くと良い。