夫源病(ふげんびょう)

「夫源病」…夫の定年後、妻には強いストレス(Yomiuri Online)の記事を読んでこんな病名が付いていたのに驚いた。夫源病という病気はない。

夫源病(ふげんびょう)とは、夫の言動が原因で妻がストレスを感じ、溜まったストレスにより妻の心身に生じる様々な不定愁訴を主訴とする疾病概念で、医学的な病名では無い。 類似の概念として主人在宅ストレス症候群がある。 夫の休日になると妻のメンタルヘルスや体調が悪化する。 熟年離婚の大きな原因とされ増加傾向にある。(引用先:Wikipedia

確かに会社に勤めていた時は、夜しか夫は帰ってこない。昼間は奥さんの天下である。そんな生活が何十年も続けば、突然、夫が自宅にずっと居ることが不自然になり妻にストレスが生まれる。大きな変化が妻への大きなストレスになり、主人在宅ストレス症が妻に発症する。

妻のストレスを解消させる方法

こんな状況が発生するのは、定年退職後に社会とのつながりがポッツリと切れてしまったシニア男性に多い。まだ元気で働けるのに働く場所がない、定期的に外に出て何かする事もない。どうしても自宅に居座って妻の生活リズムを乱し始める。

夫も好きで自宅にいるわけではない。できれば外で働きたいが仕事が見つからないという事情がある。私は自営業を営んでいるが、インターネットビジネスであるのでネットに繋がる場所であればどこでも仕事が出来る。自宅でも仕事ができるのだが、妻から外で仕事をしてと強く言われている。

その理由を聞くと、

「うっとうしい!」の一言。自宅は妻が独占する城になっている。昼間は妻が城主で夫を気にせずに好きなことが出来る。そのような生活パターンが何十年も続いているため、私が平日自宅で仕事をしようとすると猛烈に嫌な顔をする。週末はそんなことはない。

妻の気分を害さない良い新しい生活パターンを夫は作り出さないと夫婦仲が確実に悪くなる。そんな理由で私は特別な理由がない限り通勤時間帯に自宅を出て、帰宅時間帯に自宅に帰る生活を続けている。つまり、会社員時代と同じ生活パターンを維持して妻の生活習慣に変化を及ぼさないようにしている。

定期的に平日出かける(会社員時代と同じ生活のリズムを作り出す)

夫は定期的に働ける場所を見つけ、平日は外出する事で奥さんのストレスをなくすことが出来る。それが解決方法なのだが、誰もができるとは限らない。

私のお勧めは、ボランティア団体や何か自分のキャリアや知識が生きると思われるちゃんとしたNPO団体所属する事である。再就職先を探すならば中小企業支援をしているNPO団体に参画すると良い。こんなビジネス系NPO団体があるのでコンタクトをしてみると何かが見えてくるかもしれない。

昼間外に出ても居場所がない現実がある。 よく見かける居場所は、図書館、公園、デパート、カフェ、河川など。こんな場所で何もしないでぼーっとしているのは時間がもったいない。残された時間を社会のために使うという気持ちがあれば、居場所は見つかる。

適当なNPO団体が見つからなければ、一時避難場所として図書館に行くことである。図書館で何をするかはその人次第だが、確実に妻の生活パターンを邪魔しない。図書館にパソコンを持ち込んでネットに接続しながら仕事を探すことである。

仕事につながる資格取得の勉強をしても良い。需要があるのは介護福祉士である。勉強して、実務経験を積めば、国家資格を取れる。

介護福祉士試験の基本情報

受験資格: 実務経験
試験形式: 筆記・実技
合格率(2020年度): 69.9%
難易度: 簡単
受験料 :15,300円

一番手っ取り早い方法として福祉の専門学校に入学して卒業すれば受験資格が得られる。お金はかかるが、実務経験3年が専門学校で勉強する2年間に取って代わるメリットが有る。学費(2年間)が高いのがディメリット。

お金を稼ぎながら社会につながる(定期的にアルバイトやパートの仕事をする)

生活費を稼ぐという意味合いならば、近くのスーパーなどで働く機会があるかもしれない。新聞に入ってくるパートやアルバイト募集チラシを見ながら定期的にもう一度社会につながる機会を探してみる。

ある人は図書館にパソコンを持ち込んでインターネットを勉強している。インターネットを勉強してインターネットで稼ぐ方法を探そうとしている。時間がかかるが、定年退職者には時間が味方する。私はインターネットビジネスを本業としているのでインターネットで稼いでいる。

インターネットで稼ぐには、知識と試行錯誤が伴う。そのため、直ぐには稼げない。経験値が増すにつれてコツを覚えてくる。目的を持って図書館で勉強する。その勉強が将来の再就職につながればそれが一番良い。お金を稼ぎながら、妻のストレスも解消でき、経済的な余裕も生まれてくる。

お勧めの提案

私ならば、午前中の時間帯をアルバイトやパートの仕事に当てる。午後の時間帯を自由時間にして外で過ごす。

仕事をバリバリやりたいシニアならば、アルバイトやパートを複数抱えることである。肉体労働と知的な仕事をミックスすれば色々な刺激が得られる。今までに経験したことがない職種や分野が良い。

午後の自由時間は趣味や勉学に費やしても良い。カフェで本を読んでも良い。自分にとって違和感がない生活をする。人材派遣会社への登録やハローワークでの仕事探しでも良い。前に進める時間の使い方を探す。

結論

何かアクションと取る事で道は開ける。主人在宅ストレス症は夫が社会につながる事で治る病気。その意味合いでは、夫が以前のように昼間自宅に居ない事を考える。もう一度学生になるとか。社会人大学に入学して新しい時代の知識を得る。

再就職に繋がらビジネス系NPO団体に所属して定期的に活動する。生活費やお小遣いを得るならば、アルバイトやパートの仕事を始めることである。将来、個人事業主としてビジネスを始めたければインターネットの知識を学ぶために図書館通いをする。定期的に昼間の時間を使う方法は目的さえあればすぐに見つかる。