最近は共稼ぎが当たり前になっている。子供ができれば、自分たちの親に孫の世話をしてもらう。そんな考えが常識のように思われている。ただ、孫の世話をする親次第。時間と経済面で余裕があり、孫との時間を楽しめる親に限る。

私には長男の子供(孫)が3人いる。3人目は最近生まれた女の子。上の二人は男の子で保育園児になる。時々、遊びに来てほしいと呼ばれる。私達の自宅で世話をすることはまだないが、孫たちの成長過程で自宅で世話をすることが増えると見ている。

妻は月に2回ほど最近生まれた女の子と子供たちのお世話支援に行っている。平日ではなく週末である。その理由は平日は上の二人が保育園にいるため。週末に母親が3人の子どもの面倒が大変になる。妻の支援があると母親が3人目の赤ちゃんの世話に集中できる。つまり、妻は二人の保育園児の遊び相手になる。

長男と私はあまり出番がない。もう少し、子供たちが成長してからと思っている。現時点では孫の世話でひどく時間とお金が費やされる状態ではない。我が家の孫に関してはそんな感じであるが、妻の友人や知人宅では孫の世話で苦労していると聞いている。

孫の子守役は無償、有償の議論が海外で話題になっている

Huffpostのウエブサイトでこんな記事が掲載されている。

孫を世話する祖父母に「子守り代」を払うべき?孫のために「有給育児休暇」がとれる国も
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_66ff54c7e4b0f75b8cd1ce2a

米国でも夫婦共働きが当たり前。そのため、保育園に幼児を預けるのだが日本と違って料金が高い上に国からの補助金がない。それで祖父祖母の自宅に幼児を預ける場合が多い。時間や経済的に余裕があれば孫の世話を無償の愛情で受け付けられるが、それが出来ない祖父祖母の家庭が多い。

祖父祖母の時間と労力

そこで子供夫婦が両親に子守役代金を支払うことで保育園代わりをしてもらうという現実が生まれている。この背景には祖父祖母の時間と労力を孫の世話に使うという労働がある。本来ならば、その時間は自分たちの人生の時間である。今までやっていたことを辞めて孫の世話に時間を使うことになる。これを孫への愛情という犠牲で我慢するか、子守役という仕事として受け取るかである。

日本では孫への愛情ということで子供夫婦を無償で支援するのが当たり前となっている。もし、それが出来ない場合はそれなりの事情がある。現実はその家庭次第。支援できる、出来ないの2選択になる。米国では有償で世話をするという選択肢がある。

あまり負担を感じさせない孫の世話とは

もし私たち夫婦の週末の時間すべてを孫の世話に使うことになるとすごい負担を感じ始める。月に2回程度がちょうど良い。もう少し大きくなった時にお泊りが始まれば、2泊から3泊が限界になる。孫のお泊りの頻度も月1回程度がちょうど良い。

孫を世話する時間が長くなればなるほど孫関連のお金が出ていく。年金生活で経済的に余裕がない場合は負担になる。もし、金銭的な負担が大きいと感じ始めたら子供夫婦に相談し、その金銭的な負担を子守役代として受け取る取り決めができれば良い。

負担が大きくなりすぎたら、その事を正直に伝える必要がある。それが出来るか、出来ないかが問題になる。子供夫婦との付き合い方で決まる。米国でも特別な事情がない限り有償無償の長期の子守役は出来ないという家庭が多い。

孫を受け入れて世話をする側の考えをはっきりと伝達

子供夫婦に対して孫の世話に関する取り決めができていれば、いらぬ問題は起きにくい。長男の嫁も私の妻もはっきりと物を言う性格であるためお互いの事情を正直に伝えている。お互いの線引が事前にされていると孫の世話をお願いするうえで問題が少なくなる。

妻も私もLINEチャットアプリを使ってこちらの都合を伝えている。電話は緊急のときだけになる。

もし、孫の世話でお金が必要であるならばその理由を明確に伝えることが最初のステップになる。お互いの妥協点を探すうえで必要なステップになる。これが出来なくて曖昧な状態で孫の世話を始めると孫の世話で苦しめられる。愛情という大義名分でストレスを受け続ける。

現実はこんな感じではないか。「孫だから少しぐらい我慢しなさいよ!」となる。それで問題になる。

 

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結論:

孫は可愛い。孫の世話をすることが楽しいシニア夫婦は幸せである。ただ、孫の世話を当たり前のように言ってくる子供夫婦にはこちらの事情と考えをはっきりと伝える覚悟を持つ必要がある。孫の世話には自分たちの時間と労力、そして、お金が発生する。無償の愛情だけでは終わらない事を子供夫婦に理解してもらう。

子供夫婦から子守代を頂くことも必要になってくる。それで問題が起きないように事前にお互いの事情と都合をはっきりと伝え合うのが良い。