(要約)横浜駅で午後二時を過ぎても行列が絶えない中華料理店「龍王」。八百円で満腹になれる聖域に、なぜシニア男性は集うのか。十年以上の筋トレ習慣を持つ筆者が、あえて「ご飯半分」を注文する理由と、シニアの外食における真の実利について考察する。

 

横浜駅の相鉄線出口、五番街へと続く喧騒の入り口に、時代から切り離されたような一角がある。中華料理店「龍王」だ。時計の針が午後二時を指してもなお、店の外には男たちの静かな列が続いている。その列に並ぶ人々は、この店が何を供しているのかを熟知している。

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店内に一歩足を踏み入れれば、そこはシニア男性たちの独壇場である。使い込まれたテーブルを囲むのは、私と同世代の男たちや、長年連れ添ったであろう老夫婦ばかりだ。店構えは狭く、古さは隠しようもない。正直に言えば、大切な妻を連れて記念日を祝うような場所ではないのだ。

しかし、なぜ我々はこの空間に惹きつけられるのか。その答えは、周辺の競合店と比較した時にいっそう鮮明になる。横浜駅周辺の高級中華は、ランチが千五百円を超え、量は上品すぎる。一方で大手チェーン店は安価だが、どこか機械的だ。その点、龍王は八百円という価格で、圧倒的な質量を提供してくれる「聖域」なのである。

今日、私が食べたのは「回鍋肉定食」だ。

主役の回鍋肉に、野菜スープ、豆腐、味付き海苔。そして本来ならば、どんぶりに山盛りの白飯が運ばれてくるはずだった。

だが、私は店員にこう告げる。 「ご飯は半分にしてください」

周囲の客を見渡せば、無料の大盛りを頼む者も少なくない。しかし、私は逆である。十年以上にわたり高強度の筋トレを継続し、肉体を律してきた私にとって、食事は単なる空腹を満たす作業ではない。ダイエットや健康管理を意識する際、まず制御すべきは炭水化物だ。

八百円の定食に対し、「量を減らしてくれ」と頼むのは、一見すると損をしているように思えるかもしれない。しかし、これこそが私の「独自の視点」であり、大人の外食の在り方だ。濃い味付けの回鍋肉を楽しみつつ、自らの規律を守り抜く。そのバランスこそが、七十代を健やかに生きるための秘訣なのである。

この店を支えるのは、職人たちの淀みない手際だ。列は長くとも、十五分から三十分も待てば席に着くことができ、注文すれば驚くほどの早さで料理が運ばれてくる。この効率の良さは、時間を大切にするシニアにとって大きな魅力だ。

清潔感や洗練を削ぎ落とした先に残る、圧倒的な実利と活気。それこそが、情報過多な現代において、我々が最後に信頼できる指標なのである。私はご飯を半分にした定食を完食し、八百円を支払って店を出た。腹を満たしつつも、自らの規律を貫いた満足感に、足取りは不思議と力強い。 

 

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結論:

横浜に来る機会がある方は一度相鉄線五番街出口近くにある中華料理 龍王 でランチ定食を食べてみてください。この記事の意味がわかるはずである。