老いて来る歳を若返らせる方法がいくつかある。肉体的には運動習慣を身に付けること。加齢で筋肉量を失い始めているシニアは定期的な筋トレを続けることで筋肉を維持できる。筋トレを続けると年齢に合わない体格を作れる。その結果、健康寿命が伸び、普通の生活を維持できるようになる。
精神的には若い女性と恋愛をすることであるがそれが出来るシニアは少ない。最も現実的な方法は、仕事や勉強会で色々な年代の人達と交流することである。何かに没頭できる環境に自分を置くと自然と社会との接点が生まれてくる。色々な人との交わりから生まれる刺激が精神的な若さを作る。
高齢者が若返るには社会から刺激を受けることから始まる。やりたい事を追い求める生活をすると自然と新しい出会いがあり、その出会いから刺激をもらえる。仕事を探すために若者たちが集まる起業勉強会に参加したりすれば、若者たちの熱意が伝わってくる。そこからも若さのエネルギーをもらえる。
目次
アクティブに社会で活動する;仕事、勉強会、NPO、ボランティア、趣味
70歳過ぎても、80歳過ぎても自分の仕事があり毎日働いているシニアは若い。その理由は働くことで肉体と頭脳を使う生活習慣を続けられるからである。アクティブな生活のリズムが仕事で回っている。
仕事が体と頭を刺激する
働くことで若い人たちとの接点が沢山生まれ、その機会から若いエネルギーを頂ける。新しい情報、若い人の行動や服装、日常生活での社会的な変化などを若者から学べる。働いていることで社会の変化にも触れられる。一度、自宅にこもりはじめると自分の肌で時代の流れや変化を感じられなくなる。全ての情報はメディアによる間接的な情報になり、メディアや政府の情報操作に影響される。
お金を稼ぎながら仕事が出来ればそれが一番良い。頂ける労働報酬が少なくても仕事が自分に向いている、又は、自分の老後生活でプラスになるならばその仕事が一番良い。頭と体を使う仕事という生活のリズムが体に良い。
ポイントは仕事をして社会の一員になる事である。定年退職で社会とのつながりが切れてしまうと一気に老けてしまう。昔の友人と会っても昔話だけで面白くもない。
勉強会に参加して時代に追いつき、生の情報を得る
私は月に1回勉強会に参加している。勉強会はIT関連の内容である。勉強したい若い連中と一緒に勉強しながら情報交換をしている。これができるのもITビジネスをやっているからである。若い同業者たちと同じ内容の話題について情報交換をして時代の変化を彼らから学ぶ。
時代についていけなくなると老いは顕著になる。若い人たちとの会話で理解できない言葉が増え始める。今社会で起きている現象やその背景が理解できない。仮想現実を意味するメタバースという言葉を70歳以上のシニアが理解できているとは思えない。
生きた情報は生きた人間からやってくる。人との接点を失う生活に入ると世の中の流れを見失う。勉強会は自分の関心事を追求できるので面白い。類は友を呼ぶので新しい仲間や知人も増やせる。
社会に貢献する活動をしているNPO団体に参画する
私は起業して16年が経過する。起業して分かったことは求めている情報は自分で取りに行かないと見つからないということである。会社員の時は会社が色々な情報を社員に提供していたので受け身の状態で情報にあふれていた。一人で情報を求めると情報が偏る。そんな偏った情報をもっとバランスの取れた情報収集にするためにNPO団体に参画している。
私が参画しているNPO団体は経営支援NPOクラブである。中小企業のビジネスを支援するサービスをしている。平均年齢72歳、200名を超える会員たちが色々なプロジェクトに参加して中小企業のビジネスを助けている。この団体に参加していると自然と社会を反映する情報が届く。
自分の専門分野以外の業界情報が多くあり、会員の声から現実の世界で何が起きているかを聞ける。生の声は生きている情報である。仕事や勉強会が見つからないシニアは興味がある分野のNPO団体を探して参画してみることである。
暇な時間を有益に使えるボランティア活動をする
ボランティア活動をしたければボラ市民ウエブでどのようなボランティアを募集しているかを探してみる。初めてボランティアを始めるシニアは初めてのボランティアを一読してみると参考になる。
ボランティア活動で大切なポイントがある。ボランティア活動の4原則である。
- 自分からすすんで行動する
- ともに支え合い、学び合う
- 見返りを求めない
- よりよい社会をつくる:自由な発想やアイデアを大切にしながら、方法やしくみを考え、創り出していく
ボランティア活動は団体活動である。色々な人が同じ目的のために時間と労力を使う。そんな仲間から色々な刺激をもらう。刺激が新しいエネルギーを作り出す。若さは新しいエネルギーからやってくる。
得意な趣味を教えて仕事にする
私の趣味は筋トレである。週2回ゴールドジムで3時間ほど筋トレをする。67歳のシニアだが、平日の午前中に筋トレをしている人はシニアが多い。年齢も60歳代から80歳代までいる。会員になっても続かないシニアも多い。そんなシニアを助けるサービスを作り出しても良い。
筋トレはシニアの健康維持と向上に貢献するのは実証済みであるので続けられない理由を探して解決方法を提供すればビジネスになる。筋トレを続けられない理由を考えると、
- 強い動機付けがない
- やり方がわからない
- 筋トレの効果がどう、いつ頃、体に出るのかわからない
- 一緒に筋トレする仲間がいない
ゴールドジムには有料で筋トレをサポートするパーソナルトレーナーがいる。若者がトレーナーになっているためシニアの立場で筋トレをサポートするのが難しい。シニアの体は若者の体と違い、疲れも回復も違う。シニアを若者と同じ方法で教えられないというのが私の持論である。
そこにビジネスチャンスがあるかどうかはやってみないと分からない。別に筋トレでなくてもジョギングやウオーキングでも三日坊主になるシニアが多い。運動習慣をシニア向けに身に付けさせるサービスを行うことがビジネスになると思っている。
結論
アクティブに活動しているシニアは色々な人達と自然に出会う。類は友を呼ぶである。シニア起業が増えているためか、スタートアップ関連のセミナーやイベントでアクティブなシニアたちとお会いする。彼らと話すと面白いし、学べる。目標を持って動いているシニアたちの目は死んでいない。ポジティブなエネルギーが体全体から流れている。
若さを維持したい、若さを求めるならば、若さを持っている人たちと付き合うことである。健康的な若さのエネルギーが若い人たちとの交流で頂ける。色々な世代の人達と混じり合うには仕事をすることである。