60歳から70歳になる間に自然と自分の健康を意識し始める。もう、若くないという感覚がそうさせるのかもしれない。老化現象を肌で感じ始め、毎朝、洗面所の鏡に映る自分の姿を見て老人の風貌を確認する。心では老人でないと思っていても髪の毛は白髪になり、顔の肌はシワで若さを感じさせない。

今年に入って皮膚科に2回ほど通って老人性イボ(油脂性角化症)を5ヶ所液体窒素で取り除いた。洗面所の鏡に映った体に老化による皮膚の変化(油脂性角化症)に気が付き、大きくならないうちに除去したほうが良いと思ったからだ。

老化による体の変化は、体の至る所の部位で起き始める。そんな変化から自然と自分の健康に意識が行き始める。

還暦60歳になった頃から健康対策をやっている

義父の介護支援を始めてから老人の生活実態を目にした。足の力が弱くなり、体力が落ち、普通の生活が難しくなっている姿を見た。老人になるとは、自分の身の回りの世話が自分できなくなる健康状態になると言うことだ。

そんな老人にならないようにするには、今から健康対策を始めるしかないと思ったからだ。

意識してやっていること

体全体の筋肉が60歳を過ぎると毎年1%づつ失われて行く。普通の生活をしているだけで失われて行くのに驚く。この事実を知って筋トレをもっと強く意識するようになった。今までは、月に3回から4回近くのスポーツジムに通って体を鍛えていたのだが、その回数を7回から8回に増やした。

足、腕、胸、背中、腹の筋肉、体幹、持久力を改善する筋トレを1回3時間ほどやっている。筋トレの回数を増やして4年間が過ぎた。効果はあった。

どんな効果が私の体に起きたのか?

  1. 体重が76キロから74キロに減少し、内臓脂肪が10段階の7から5に下がった。ウエスト回りの贅肉もスッキリし始めている。
  2. 体全体の筋肉の量が増えている。
  3. 食欲増加
  4. 10キロ歩いてもそれほど疲れなくなった。
  5. あぐらをかいた状態で足だけの力で立ち上がれる。
  6. 8階建てのビルの階段を休むことなく上がれる。息は切れるが回復が早くなった。

筋肉を増やすには、筋肉の材料を体に与えなければならない。栄養のバランスを考えながらタンパク質の多い食事を心がける。特に老いてくると食事から十分取れないビタミンやミネラルをサプリメントから取っている。カルシウム、マグネシウム、亜鉛などである。

マグネシウムとカルシウムのサプリメントを取り始めたら、朝起きる時に足が釣る(筋肉の痙攣)が起きなくなった。亜鉛の効果はまだ体で感じていないが、食事だけでは取りにくいと言われているので1日1カプセル飲んでいる。

夜寝る前と朝起きた時の水分補給(各コップ1杯の水)と日中500mlの水分補給である。老いてくると体内の水分量が減少する。血液の流れを良くする意味でも多めに水分補給をすることを心がけている。

適正な体重72キロ(現在74キロ)に落とすために食事の量を変えないで運動量を増やす事で調整している。朝と夜に1度体重計に乗って体重の変化を意識してモニターしている。朝と夜では、体重が1キロほど違う。その違いは、体内水分の違いである。夜寝ているうちに多くの水分が体から蒸発して行く。

健康を維持できれば、老後の生活で数千万円を準備する必要がなくなる。老人ホームに入居する年齢をできるだけ遅くするだけで必要なお金は少なくなる。病院通いをしないだけ余分な費用は発生しなくなる。

老後の生活は、健康さえ維持できれば生きて行く上で生活費以上のお金は発生しない。

気にしていること

筋トレで体力を強化し、免疫力を維持しようとしている。筋トレで成長ホルモンが分泌され免疫力が強化される。この事が分かっているので筋トレを定期的に行っている。ただ、問題は、70歳を過ぎた時に老化がどれだけ進むかである。

現在、ベンチプレスで93キロを上げ、懸垂を10回連続してできる体力がある。65歳にしては体力的に良い方に入ると思っている。このパワーをどれだけ維持できるかどうかである。老化によって鍛えられない身体の部位がある。

筋肉以外の部位は鍛えられない。私の場合、両目が緑内障であり右目が半分視野が欠けている。白内障も出始めている。老いて来ると自然と身体の弱い部位に老化現象が強く出てくる。

70歳過ぎに免疫力の低下で色々な病気が浮上してくる。筋トレだけでそれを抑えられるかである。老人にとっても若者にとっても体にある免疫力が落ちると病気になる。長生きする人は免疫力が維持されているという。 

求めていること

65歳になると年金と仕事で経済的に余裕が生まれる。仕事はある時点で辞めることになる。年金だけの生活で困らないようにするには、医療費が発生しない健康を維持することでしかない。

老人ホームに入るにしても年齢が70歳代よりも80歳代で入居したほうが費用は少くて済む。老後に必要となる2000万円なんて発生しない。老後の生活で発生する費用の額は、普通の生活が何歳までに続けられるかにかかっている。

健康維持はお金に変わる資産になる。

私はいつまで筋トレを続けられるか不安である。筋トレを80歳以降も続けられれば健康維持が可能になる。余分な医療費や介護費用は発生しない。自分の体を自由に動かせる健康をいつまで持ち続けられるか心配だ。

私にとって定期的な筋トレは、今の健康状態をモニターする物差しになっている。この状態をできるだけ長く維持していきたい。

結論:

60歳を過ぎるといつ他界しても不思議でない感覚を持つ。70歳を過ぎれば、この感覚はもっと強くなる。80歳を過ぎれば、いつ他界しても良い感覚になると知人から聞いている。

誰もがいつかは他界するのだが、できるだけ健康な状態で普通の生活をしたいと願っている老人がほとんどだ。老人ホームでの生活よりも自宅での生活を求めるのだが、身の回りの世話が自分で出来なくなると健康寿命が尽きる。家族の世話になるか、老人ホーム行きになるかだ。

自宅で普通の生活ができる体の状態をできるだけ長くすることに意識が行き始める。60歳を過ぎたシニアが一番効果的に出来ることをやるしかない。

  1. 筋トレ
  2. 朝夜の体重チェック
  3. 血圧チェック
  4. 年1回の人間ドック
  5. 排便の色と状態チェック
  6. タンパク質の多い食事と欠乏しやすいビタミン、ミネラルの取得

自分でやれることをやって天に運命を託すしかない。