静岡にいる兄夫婦を墓参りで訪れた。兄の姿をひと目見て異変に気がついた。太って太鼓腹になっていた。昨年はそれほどお腹周りが目立たなかった。太り方が少し異常に感じた。年齢は77歳になる。75歳を過ぎると健康障害になるシニアが増えると聞く。典型的な実例が肥満と脚力の衰えである。
なぜ、兄はこんな状態になったのだろうか。兄は糖尿病にかかっている。糖尿病を治すために色々なことをやってきたが、今になって薬に頼る生活になってしまった。一時期は食事療法でおコメご飯を食べない生活をして異常的にやせ細ったのだが、いつの間にかその食事療法をやめてしまい、体重が少しづつ増加していった。
70歳になる前に自営業をやめて今まで出来なかったことをやり始めた。でも、1年、2年と経過すると暇な時間が増えて体を動かさない生活に入ってしまった。糖尿病と体を動かさない生活が今の病的な肥満をもたらしたのである。
毎日外出して体を定期的に動かす生活習慣が維持できていれば、肥満を防ぎ、糖尿病を自力で改善する生活パターンに入っていたのではないかと私は思っている。
問題は毎日どこに出かけるのか?である。趣味や仕事が自宅以外にあれば、体を動かす生活を維持できる。
老後の生活で注意することは健康を害する悪循環に入らないことである。こんな悪循環に兄は陥っている。
健康的な生活のリズムを作り上げる
健康的な老後の生活を送るには自分なりの生活のリズムを構築することである。その生活のリズムに体を積極的に動かす運動習慣の要素を取り入れることが重要である。兄はそれが出来ていない。そのため、悪循環に入ってしまい、出られないでいる。
老後の悪循環
仕事をやめたり、日中の大部分を過ごす活動を失ったりするとこんな悪循環に陥る。気をつけることである。
- 行く場所がない
- 自宅にいる時間が増える
- 自宅で暇をつぶす
- 食べて寝る生活が習慣化する
- 体重が増えて脚力を失う
- 次第に自分の足で動く力が衰えていく
- 旅行に行きたくても足がすぐに疲れて行く気力を失う
- 散歩をしなくなり自宅の周辺も歩かなくなる
- 自宅にこもり始める
- フレイルやサルコペニア状態になる
- 杖でも歩くのが大変
- 歩行車を使い始める
- 車椅子状態になった時点で老人ホームに入居
脚力を失うと動物も人間も自力で生きていくことが難しくなる。脚力は老いて来るとその重要性が最大化する。自由に動き回れる脚力を維持することが生活の質を維持することになる。兄の状態を目の辺りにして今まで筋トレを続けてきたことが幸いと思っている。
老後の悪循環を断つには
私が兄に助言したことは体重を少しづつ減らす運動をすることである。体を動かすことを習慣にしないと外出もできない。まずは毎日の生活の中に簡単な運動習慣を作り出すことから始める。例えば、ばんざい運動になる。
- 直立不動の姿勢
- 両手を上げながらかかとを上げる
- 1日1セット10回を毎日行うだけ
単純で簡単な運動を習慣にすることが目的。毎日10回。これならば誰でも簡単に短時間でできる。これが出来なければ、何をやっても続かない。この運動が習慣になれば、後は回数を増やしていくだけ。1日に行うセット数を慣れた時点から増やしていく。1年後にはその成果がはっきり出てくる。体重が減っている自分の姿が鏡に写って出てくる。
体重を減らすためにサプリメントや複雑な運動などはいらない。問題は何をやるかではなく、定期的に運動をする習慣にある。
体を動かしながら楽しめる趣味に挑戦する
趣味には個人差がある。これをやれば良いというような助言はできないが、楽しめることを探せという助言はできる。一番効果的な趣味は私がやっている筋トレを趣味にすれば良い。 火曜日と金曜日の午前中は近くのスポーツジムに出かけて2時間ほど筋トレをする。その後、ランチを取りタリーズコーヒーでゆっくり仕事をする。
スポーツジムでの筋トレで体を鍛え、筋トレ仲間とおしゃべりし、肉体の変化を観察しながら楽しむ。スクワット運動で50キロバーベルを10回3セット行い、60キロ、70キロと上げていく。数字の変化と体の負担度を体に覚えさせる。やりながら自分の肉体と会話する。
筋トレを趣味にすれば良いと簡単に言っているが、誰もが私と同じように筋トレを趣味には出来ないかも知れない。何をやっても続く人とそうでない人が出てくる。楽しめて続けられる趣味を自分なりに開拓するしかない。
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結論:
実生活でシニアが行く場所を失うと健康を害する悪循環が始まる。仕事をしている年齢である間は仕事場に行くという活動が維持される。仕事を辞めて年金生活を始めると仕事に変わる行き場を確保しないと自宅での生活が多くなる。自宅で暇をつぶし始めるとそれが健康弊害を起こす原因になる。体を動かさない生活はシニアの身体能力を急激に衰えさせる。それが脚力に現れる。
悪循環は行く場所を失うことで自宅での生活時間が増え、体を積極的に動かす機会を失い、徐々に自由に動ける脚力を失う。老後の生活で脚力を失うことの重要性を誰もが気が付いていない。その対策を取っていれば問題は軽減されるが、多くのシニアはそれをあまり重要視していない。
問題は体を動かさなくなることで体重が増え、筋肉量が減り、自分の体を自由に動かせなくなることである。悪循環を断つには簡単な運動を毎日行い、運動習慣を身に付けることしかない。体重が重い人はばんざい運動をお勧めする。