多くのシニア男性がスポーツジムで筋トレを始めている。多くは初心者だが、長年筋トレを続けているシニアも多い。定期的にやってくるシニアは必ずこの日のこの時間帯でいつもの顔を見ることになる。
私はいつも火曜日と金曜日にスポーツジムに行く。午前9時20分に入り、12時頃に終える。いつもの筋トレメニューをこなしながら今日の調子を見ることにしている。疲れが残っている時は早めに切り上げる。やるべき筋トレメニューを途中でやめることに躊躇しない。無理をして体の調子を悪くして筋トレを休むリスクを減らすためである。

筋トレは定期的に続けることで効果を発揮する。途中で怪我や体調不良で1ヶ月以上休むと筋肉量も落ち、気力も失う。定期的に続けることでスポーツジムで新しい知人を作れる魅力がある。こんな出来事が昨日の筋トレであった。
顔なじみから話しかけられる
私はジムであまり見かけない運動をする。多くの人はスクワット、ベンチプレス、ダンベルなどをやる。私は懸垂やバービージャンプをメニューの中に取り入れてやっている。この2つの運動をやる人が少ない。シニアでは私を除いて誰もいない。
バービージャンプをやり終えたとき、私と同年代のシニア男性が話しかけてきた。
「すごいですね!バービージャンプ運動をやるなんて。私なんかそれをやりたくてもやれない。」と言ってきた。私にとってはいつもの運動なのでその言葉を聞いてピンとこなかったので「ええ?そうなんですか?」と答えてしまった。
いつも顔を見ているので懸垂やバービージャンプをやっている姿が印象的でしたと彼は言った。「L字懸垂も良くできますね。私なんか懸垂は1回もできないですよ。すごいですね。」彼と話すのは初めてであったが、いつも同じ曜日と時間帯で顔を合わすので知っていた。ただ、話すことは一度もなかった。
定期的にスポーツジムで筋トレをしていると誰かが誰かを見ていることがわかる。昨日おしゃべりした方の名前も知らないが、顔を知っているだけでお喋りができる環境がスポーツジムにはある。今のスポーツジムには10年以上通っている。私の方から積極的に話しかけたことはない。ストイックに自分の筋トレメニューをこなしている。
今回と同じような体験が以前にもあった。彼ともおしゃべり仲間になり、スポーツジムで顔を合わすたびに挨拶とちょっとしたお喋りをする。でも、彼の名前は知らない。ジムの顔なじみである。別に知る必要もないので聞いていないだけ。
こんな出会いは定期的に同じ曜日と時間帯で筋トレをする人に訪れる。長年筋トレを続けると必ず顔見知りになる人ができるからである。話したことはなくても顔だけは知っているという仲である。
新しい知人を作りたければ、顔を合わせる機会が多い場所で何らかの活動をすることである。それも無意識で。新しい知人を作りたいと思う必要もない。時間の経過で自然に作れるようになるからだ。
結論:
新しい知人を作りたいならば、スポーツジムで定期的に筋トレを始めることである。色々な方がスポーツジムにやってくる。話好きな方はすぐに話しかけてくる。若い人からも話しかけられることもある。その前提は同じ曜日に同じ時間帯で筋トレをしているということ。続けることで顔なじみになる。自然とそうなる。
健康寿命を伸ばす上で筋トレは最も安く、効果がある運動である。衰える体を若返らせながら新しい顔なじみを増やせる副産物も生まれる。
このページのシニアライター:Norito H.Yoshida