50歳代の自分の人生観、60歳代の人生観。考えさせられる物がある。人生観は老いの影響が10年ごとに強烈に出てくる。老いるという要素を生活の中に考慮していないで人生を考えていた。そのため、驚きとなって突然老いによる体の変化が現われる。50歳代の時は何も意識する必要が無かった。60歳代になって老いを意識し始める。70歳代では老いるという要素を基盤に生活を考え直す必要が出てくる。

老後の生活感と人生観は普通の生活が出来る健康と体を維持できるか、出来ないかに依存する。健康寿命を考えると70歳後半から歩行障害が発生して生活が不自由になる。自宅での生活から老人ホームの生活に移るべきか、どうかで人生観も変わって来る。

老化現象が生活感と人生観を変える節目は10年毎

「50歳を過ぎると10年ごとに人生観と生活を見直す必要性が出てくる」なんて誰も教えてくれない。シニアの生活はベールに覆われて隠されていると言うのは極端かもしれないが、シニアの実態情報にアクセスが簡単にできない。当たり前と言えば当たり前かもしれない。シニアは社会から取り残され、情報発信が出来ていない。

20歳代、30歳代、40歳代、50歳代の人の生活は想像できる。社会がその年代の人たちを枠組みに入れて動かしているからである。定年退職した人たちは社会の枠組みから離れる。「社会はこれまで一生懸命働いてきて有り難う。これからは自由に生活をして下さいね。」と言って手放す。このポイントでシニア層の生活動向をトラッキングできなくなる。

10年毎に老化が激しくなり60歳代、70歳代、80歳代の生活感や人生観に影響する

60歳代の人の生活、70歳代や80歳代のシニアの生活は若い人には想像も付かない。彼らが情報を社会に発信していないため孤独死という事件が起きない限り実態は分からない。

鳥かごから放たれたカナリアは自由に空を飛べる代わりに自分の人生を開拓して行きなさいとなる。シニアは若者と違って不利な条件を抱えている。体が老い来ることである。時代の流れについて行けなくなる。新しい物を取り扱えなくなる。動きが悪くなる。若者たちにとって当たり前のことが出来なくなる。

老いから来る体の変化は60歳代と80歳代のシニアを比較すれば顕著に分かる。足を見ることである。歩くことが不自由になっているか、いないか。足の筋肉は60歳から急激に意識せずに衰えていく。その症状が70歳から80歳頃に表面化する。足が不自由になると生活が不自由になる。今までと同じ生活が維持できなくなる。

問題は足だけでは無い。体の至る所で老いの影響を受ける。もう、若くないと言うことを改めて実感することになる。シニアの生活が急激に変わるのは老化の影響で歩行障害が発症した時になる。自分の足で自由に行ける場所が限られる。活動範囲が狭くなる。

生活が不自由になれば、人生観も変わってくる。不自由な体で残りの人生を楽しむにはどうしたら良いかを考えるのだが、自分一人では何も出来ない。老人ホームの生活に入れば、世間から離れた閉ざされた生活環境になる。老後を楽しむよりも終活をどうするべきかを考える。

60歳代の生活スタイルを何歳まで維持できるか?

10年おきに自分の生活スタイルを見直す必要性がある。伴侶のライフスタイルも老いの影響で変ってくる。重い病気になれば、病院と自宅の行き来が中心になる。持病があれば、その治療で病院が友達になる。老いは生活スタイルを変えてしまう。そんなことを若い時に意識させてくれなかった。誰も教えてくれなかった。

60歳代になった今、私が出来る事は老いを出来るだけ遅らせて現在の生活スタイルを維持すること。そのために体を鍛えている。老いてくると筋力が落ちる。筋力を維持向上できれば、老いを遅らせることが出来る

  1. 足の筋肉を鍛えれば、今まで通りに不自由なく動ける。杖や手押し車の世話にならない。
  2. 筋肉を鍛えると成長ホルモンの分泌が刺激され免疫力が向上する。
  3. 筋肉は体の動きと体型を支えている。筋肉を鍛えて動かす事で体型を維持できる。
  4. 食欲の増進と新陳代謝を良くする

筋肉を鍛える事で得られる物が沢山ある。失う物はない。

老いの悪影響を出来るだけ遅らせて、年齢にあった生活環境を作り出す準備をする。子供たちに余計な苦労をかける前に自分で老後の生活をビジョン化する。70歳代はこんな生活をしているのではないかと想像する。80歳ではこんな生活をしたいとか。

健康寿命は72歳ぐらいまで。私にはあと5年間という時間がある。この5年間は老いの影響があるにしても普通の生活は維持できると思っている。70歳になってから体がどれだけ今後の生活に耐えられるかだ。それを見て、人生を楽しむ方法を考える。

結論

10年毎に老いから来る生活と人生観を見直す必要があることを誰も教えてくれなかった。老化という現象が60歳代になって初めて体験する。事前に分かっていれば、原因が分からない体の不調に不安を覚えないのだが。その原因が老化現象であると分かるまで時間がかかった。

体は10年毎に老化現象で変わって行く。60差代、70歳代、80歳代以上での生活は年代毎に違う。健康寿命が72歳とすれば、80歳になるまでに自宅での生活を離れ、老人ホームでの生活になる。老人ホームでの生活がどのような生活であるかは実際に生活をしてみないと分からないというのが現実である。誰もそんな情報を教えてくれない。

老後の人生観は老化現象から来る生活の変化に影響される。普通の生活が出来ている間は人生を楽しむ事に気が行くが、自分の世話ができなくなった体になった時点で人生の終わり方に気が行く。