2006年に起業したときのビジネスモデルは2019年の時点で需要が薄れて新しいビジネスモデルに転換しなければならない状態になった。同じビジネスモデルで10年間維持できたのは幸運であったとしか言いようがない。新しいビジネスモデルがやっと目を出し始めてお金を稼ぎ始めている。毎月、売上は増えているのであと1年頑張れば、経営は安定する事を期待している。
政府と各都道府県では新規ビジネスを応援する起業セミナーを若者、主婦、シニア向けに無料で開催している。日本の企業数が年々減少していっているからだ。倒産や廃業の数が新規に生まれる法人の数よりも多い。法人数が少なくなると税収入が減る。それを政府は危惧している。
政府はベンチャー企業や中小企業を支援しないと自らの懐も寂しくなるという状況がある。暇な時間で悩んでいるシニアは時間を有効に使うことを考え、実行すべきである。シニア起業はその目的にあっている。
目次
シニア起業はどんなビジネスを考えれば良いのか?
最初のビジネスモデルで上手くビジネスが立ち上がったら、決して安心しないことだ!5年先、10年先にはそのビジネスモデルで食べて行けなくなるということを今から認識すべきだろう。
最初のビジネスモデルの生命は5年前後、変化の波が激しくなっている
最初の5年のうちに別のビジネスモデルをテストマーケティングする余裕が求められる。既存ビジネスで収益を確保しながら、新規ビジネスの種をテストマーケティングする。この試みがないと10年先は、倒産する。60歳で始めたビジネスが70歳で終わる。
もし、80歳まで働き続けたいならば、年齢にあった仕事を今から考えておいたほうが良い。既存ビジネスと並列に趣味として70歳から始める新規ビジネスの種を試すことである。60歳で始めたビジネスは、その当時の体力と気力にあったビジネスのはず。70歳になったら、同じ体力と気力を期待できない。体の老化現象を考慮に入れて制約された環境でもお金を稼げるビジネスモデルを今から用意すべきだ。
51歳のときに起業した私のビジネスは、61歳になった時にお金を稼ぎ出すエンジンの出力が急激に減少した。その兆候は数年前から分かっていたので新しいビジネスモデルのテストマーケティングをしていた。やっと、62歳になってからテストマーケティングから新しいビジネスモデルに転換できるようになってきた。
新しいビジネスの種探しを絶えず横目で探す努力が必要
5年後にまた新しいビジネスモデルの種で食べて行けるように今からビジネスの種を探し求めている。私が65歳になった時に第3のビジネスモデルのテストマーケティングを開始したい。そのためのビジネスの種を必死になって探している。時代は大きな変化が押し寄せている。変化はチャンス。
65歳から70歳の年齢に適したワークスタイルは何か。社会のニーズと団塊世代のニーズが顕著になり始めている。シニアのニーズは、シニア自身が体で感じているはず。その延長線上に新しいビジネスモデルが見つかるのではないか。そんな思いで種を探している。
横浜の地下街を歩いていると昼間から元気な高齢者が杖を突きながら歩いている。カフェに入れば、高齢者のお客が50%以上で占領している。昼間は、会社員や学生が少ない。朝と昼間は高齢者がカフェを独占しているかのように目立つ。
有意義な時間の使い方を紹介するシニア向けサービス
暇な高齢者たちに有意義な時間の使い方を紹介するサービスが生まれても良いのではないか。自分のスケジュールに合わせてスポット的に利用できるサービスである。5年先は、高齢者でもスマホを上手く使っているだろう。スマホが情報取得の入口になる。
暇なシニアお預かりサービス
75歳を過ぎれば働きたくても働けなくなる年齢制限が壁となる。シニアは暇になる。そんなシニアは自宅以外に時間を潰す居場所が必要になる。デパートの休憩場所、家電量販店、公園、ショッピングモールなどがあるが、人との交流がない。
暇なシニアの遊び相手になる、お預かりサービスなどは経済的に余裕があるシニアにとって魅力的である。一人暮らしをして孤独感を味わっている老人にとっては救いになる。老健施設が行うデイサービスや地域自治体が行う交流の場などがお預かりサービスに近い。
私が考えているのは普通の生活ができているアクティブなシニアたちをターゲットにしたシニア向けサービスである。アクティブなシニアは普通の生活ができている。介護が必要な老人たちとは違う。健康志向が強いシニアはウォーキングクラブに参加して新しい知人と交流しながら暇な時間を有効に使っている。
自分でウォーキングクラブを主催することで小銭を稼ぎながらシニアの遊び相手になる。こんなビジネスはシニア向けではないか。
シニアの強みは何か?
シニアの強みは、長い人生経験である。誰もが持っているリソースはそれぞれ違った人生経験にある。自分の人生経験をビジネスの種にする方法を考える。漠然としているが、自分の人生を振り返ってビジネスの種になるものをメモ帳にリストしてみる。狙うのはシニア市場である。シニアしか分からないニーズを掘り起こしてビジネスを組み立てることである。
結論
シニア起業を考える時、一つのビジネスモデルの寿命も考慮に入れるべきである。時代の変化とニーズは時間の経過とともにニーズも変わっていく。5年を周期に次のビジネスの種を開拓するべきである。シニアの強みは自分がシニアであること。シニアのニーズを自分で感じられる強みがある。若者にはわからないシニアのニーズをビジネスの種にする。