60歳定年退職を早期退職優遇制度を使って58歳で退職すると通常の退職金プラス数千万円の早期退職金が追加される会社がある。早期退職を募集している会社は、どの会社も金額でプラス数千万円が多い。これをチャンスと見る会社員と見ない会社員がいる。老後を守りで固める人が多い。60歳定年後も同じ会社で65歳まで働きたいと思っているからだ。年金をもらえる年齢までの生活基盤を確保したいと考えるのが当たり前かもしれない

数千万円の早期退職金を上手く使うことで今後の人生をもっと楽にできないかと考えないのだろうか。マイナス思考ではなく、プラス思考で通常では手に入らない大金を上手く使うチャンスを手にすることである。会社からリストラされることを恨まないで幸運と思うことである。

新しい人生のキャリアを大金と一緒に始める機会が与えられたと。

早期退職金をチャンスに変える

会社の経営が危なくなると人員整理をする。半強制的なリストラを行う前に会社側は早期退職の募集をする。多くの社員は長年住みついた会社と職場を離れたくない。早期退職を決断する人はそのメリットをよく分かっている。同時に現在の会社の将来性を危ないと判断している。今は自主的な早期退職募集であるが、直ぐに半強制的なリストラが始まると予測している。

会社によってはリストラをやっても経営が回復しない会社も多い。シャープや東芝などはその典型的な事例である。賢い会社員や自分に自信がある社員は早期退職の機会を自分のメリットに変えようとする。普通の社員は敢えて安定しているボートを揺らさない。先を見て自分なりの計画がある社員はボートを揺らして先に行こうとする。

リストラをチャンスに変えた社員

元の会社を早期退職金をもらって退職し、新しい会社に転職したのだがその企業の経営がおかしくなった。難しい局面を迎えたために転職先の会社が早期退職を募った。彼は、また、早期退職をして多額の退職金を手にする決断をした。最初の早期退職金で住宅ローンを全て返済し、2回目の早期退職金を老後の資金として投資に回した。彼は、3度目の早期退職金を貰える機会を伺っている。早期退職金でリッチな生活をしている会社員になった

私の知人は会社が募集した早期退職金優遇制度を使って35歳の時に退職して起業した。周りの同僚は彼の行動を異常だと非難した。数年後、その会社は、半強制的なリストラを行った。彼の行動を異常と言った連中がそのリストラのリストに入っていた。リストに入っていた社員は転職活動をせざるを得なかった。

起業した知人は35歳にして数千万円の早期退職金を手にした。一部の退職金を資本にビジネスを始めたのだが、多分、失敗したのではないかと想像している。失敗しても経済的に困らないほどのお金が彼の手元にあったので私は心配していなかった。年齢も若いので転職先に困ることはなかったようだ。彼はやりたい事があった。早期退職金がそれを実行するトリガーになった。

転職先を見つかっていれば一山当てたことになる

早期退職をするときの年齢が50歳代である場合、彼と同じようなリスクは取れないかもしれない。転職がうまくできれば早期退職金で一山当てたことになる。転職ができるかどうかがリスクになる。自分が持っているリソースを上手く営業できる社員は転職しやすい。転職先さえ先に確保できれば、早期退職は成功に終わる。

その意味合いでは日頃から転職活動をして自分の価値と売り方を試す訓練が必要である。早期退職に応募して行く社員はその準備が出来ていた。確実に大金を手にできるからだ。通常の退職金の何倍もの大金が手に入る唯一の機会になる。

58歳の社員が住宅ローンを抱えて定年退職金で返済しても残金はあまり残らないかもしれない。早期退職金がプラスされれば、精神的な不安は再就職先だけになる。どっち道、60歳で定年退職に成り、仮に65歳まで働くことが出来てもその後がない。

私からの助言は、今、50歳代の社員で会社が早期退職の募集をしているならば、早期退職金の使い方を決めてその予想結果と通常の定年退職で得る結果を比較してみることである。将来の経済的なリスクは多額の早期退職金で賄える。後は、自分がやりたい事は何であるかを見極めてその方向に人生の舵を切ることだけである。

早期退職を募っている会社は自分が描く将来を保証しない可能性が高い。自分の人生は自分がコントロールすべきである。リストラは新しいチャンスを作り出す。人生は変化がつきもの。変化を味方にする人生に変えてみると人生の感じ方が変わる。誰かに頼るのではなく、自分に頼る人生になる。

結論

  • 早期退職を募集している会社には大金を確実に手に入れる機会がある
  • 新しいキャリアを普通より先に始めることで通常では手に入らない大金を手にすることが出来る
  • やりたい事がある40歳代、50歳代の社員ならば今から転職活動を初めて自分の売りを見極めることだ