時間を余して仕事を探しているシニアであるならば、こんな感情で仕事を探しているかもしれない。
1.組織のルールで時間に拘束されたくない
2.お金ではなく自分のキャリアが生きる仕事をしたい
3.社会に貢献したい
この3つの要素を満たせる仕事があれば、お金にこだわらないでその仕事を求める。
目次
シニアは自分の能力や知識が活かせる場所に価値を見出す
上記の条件は、年金だけで生活が成り立っている裕福なシニアが対象になりやすい。これからのシニアは、年金だけでは生活ができなくなるのである程度の給与が必要になる。だが、お金だけの価値観で決めない。
年金を補完できる程度の給与が提供できれば、お金の面ではあまり問題視しない。むしろ、やりがいである。自分が持っている知識や経験がそのまま生きる仕事があれば、情熱を持って対処する。
その仕事が社会貢献につながる物であればあるほどシニアは情で仕事をする。若者よりも熱心に仕事をする。私が所属するNPOのシニアは、支援したい会社が見つかるととことんサポートしている人たちが多い。そして、目が輝いている。彼らはお金のために働いていない。支援する会社が彼らの知識や経験を求めているからである。
自分の能力、知識、経験を求める職場を探すには
一般的に毎日が日曜日で時間を無駄にしているシニアが多い。どうせやるならば、お金を産む仕事をやりたいと心の中で思っている。でも、見つからないのが現実である。収入とやりがいがある仕事をシニアが求めるのは求め過ぎ。もし、どうしてもそのような欲求があるならば、自分で事業を始めるべきである。起業すれば自分の価値を自分なりに社会にアピールできる。
収入は後で付いてくる。収入を期待しないでやりがいのある仕事を見つけることが優先される。最悪、ボランティア活動として自分の能力、知識、経験を活かせる職場を探すことである。そんな職場で実績を示せればその職場での存在感が生まれてくる。会社側もそんな人材を長く働いてもらいたいと思う。
中小企業のビジネスを助けるビジネスマッチング
お金を要求する前に自分の価値と存在感を売上という形で経営者に見せつける。そんな気構えでないとやりがいのある仕事は見つからない。経営支援NPOクラブでやりがいのある仕事を探している年金生活シニアがいる。中小企業のビジネスを広げるマッチングサービスをやっている。そのNPO団体で自分の人脈と専門知識を生かして中小企業を支援しているシニアが多い。
NPO団体での収入は小遣い稼ぎ程度である。とても、生活費を稼ぐ金額にならない。それでもビジネスマッチングで自分の経験と人脈が生きるところに魅力を感じているシニアがいる。まずはそんな場所で自分のスキルと経験を活かすことである。
新卒が就職口を探すと同じことをシニアは出来ない。どんなに職歴が輝いていても年齢で面接まで行かない。60歳を過ぎた時点で鮮度の落ちた魚になる。正攻法では収入を得る職場は見つからない。採用を決める経営者と直接交流して自分の価値に興味を持って頂くしかない。NPO団体は中小企業の経営者と直接会って支援する。上手く支援し売上を伸ばせることができれば、経営者に直接売り込みが出来る。
個人事業主になって自分のビジネス経験とスキルを活かす挑戦
人生の終盤になるシニアは他人にぶら下がって仕事をするのではなく自分の人生経験とスキルを上手く活用する仕事を創出すべきではないか。生きているうちに一度はそんな挑戦をしてみても損はしない。挑戦してみると今まで知らなかった世界が広がっているのに気がつくはずである。
会社を設立する必要はない。個人事業主でやりたいビジネスに挑戦してみる。申請書1枚を最寄りの税務署に届ければそれで始められる。自分の欲求を満たしてくれる職場を探すには「奇跡」が必要である。世の中は思うように行かないのが当たり前。それを思うようにさせるには自分でビジネスを始めるしかない。
自分の能力に自信を持っているシニアはこんなステップでやりがいのある職場を作ってみてはどうか。
- 自分の能力(職歴、技術、スキル、経験、人脈)を活かせるNPO団体を見つける
- 現実の世界の要求とニーズにどう対応するかの経験をNPO団体でする
- 現実のニーズに沿った自分の能力を活かすビジネスを見つける
遠回りなやり方だが、正攻法でやりがいを見つけるよりも成功する確率は高い。
結論
シニアが求めるワークスタイルは、若い頃会社員として働いたワークスタイルではない。自分の人生を生かしたワークスタイルだ。それは、他人から与えられない。自分で作っていくことで与えられる。今は、それが可能になっている。やるか、やらないかだ。
色々な事情を抱えているシニアだから、全員が同じ事を求められない。できる人、やってみたい人が挑戦すべきだろう。
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