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人生の先輩たちが口を揃えて言うことがある。「長生きをしたければ、筋肉を失うな!」
60歳を過ぎると急激に毎年筋肉の量が1%づつ身体から失われて行く。普通の生活を送っているだけでは、失われていく筋肉を防ぐことが難しい。筋トレはシニアの身体と健康寿命を維持する上で必須であると認識すべきである。
多くのシニアは、70歳近くになると身体の筋肉の衰えと低下から体力が落ちたと感じ始める。身体が疲れやすくなると身体を動かす事が面倒になり楽をする生活に入る。歩いて行ける場所にも自動車で行ってしまうとか、階段を避けてエレベーターやエスカレータにいつも乗ってしまうとか、シニアの身体は身体を動かないという悪循環に入る。
筋肉の減少は、普通の生活を送る上で問題を引き起こす。特に足腰の筋肉で問題が起きて歩き回る力を失い始める。歩く力が衰えたシニアは、普通の生活を維持することが出来なくなる。そうなる前に筋トレを始める。
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自分の足が不自由になると自分が降りる駅で降りられなくなる。電車のドアが開いて優先席から身を起こし、杖を突いて立ち上がり、ドアまで歩いて行くのだが時間がかかりすぎるため電車のドアは閉まり発進してしまう。足が弱くなると動作が遅くなり周りのスピードについていけなくなる。
さらに悪くなると介護用ベッドで生活するようになる。もう、自分の足でカラダを支えきれなくなる。動物は、動けなくなったら死ぬ。人間も遅かれ早かれ同じ運命である。
人間は健康寿命を伸ばすことで人間らしい老後の生活ができる。その基本は自分で自由に動ける体力と脚力である。足の筋力が衰えて歩けなくと健康寿命が尽きるサインである。自分で動けない体は、足の筋肉の衰えから来る。定期的に運動をしないシニアの足の筋肉量は毎年1%づつ失われて行く。
脚力は老後の生活で一番重要である。自分の足で歩き回れる機能を失うと家族に頼ることになり、行きたい場所に行けなくなる。
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テレビに映し出された一般人の顔を見て驚くことがある。NHKの番組「鶴瓶の家族に乾杯」で映し出された人たちの多くが高齢者である場合が多い。番組で鶴瓶が話しかけた人たちに年齢を聞くと私と同じ65歳と答えるシニアがいる。65歳のシニアは人によって風貌が違いすぎる場合がある。ひどく年寄りに見えたり、若く見えたりする。
この違いは一体どこから来るのだろうか!
70歳を過ぎる頃からシニアの体格は個人差が大きくなる。筋肉の量が目に見えて減りだすことで体が細く枯れ始めるからだ。体力も落ちてくる。それが歩く距離で分かるようになる。10キロ歩いてどれほど疲れるかをチェックして頂きたい。途中で休みを入れないと歩き切れないシニアが多くなる。10キロも歩けないシニアも出てくる。
一般的に1日10キロ歩ける距離が標準的体力と言われる。自分の脚力と体力をテストしたいならば、10キロを歩き続けられるかをテストしてみることである。朝夕の散歩の合計距離の目標を10キロにしてみてはどうか。徐々に目標距離を上げて行くことで脚力を強化できる。
体力の低下はシニアの体格にも現れる。食べる量が減り始めることで体が細く枯れ始めるからだ。体格がどんどん弱々しくなって行く。逆に体に筋肉を増やすと体格は力強くなり、若者の肉体に戻る。シニアの筋トレの良さは、筋肉を増やすことで体格を若者のように作り変える効果である。
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朝起きたら背中の筋肉に違和感を覚えた。それで顔を洗った後に右腕を洗面台において腕と広背筋の筋肉を伸ばした。この時にどうも右肩甲骨あたりにある筋肉の筋を痛めたらしい。今まで同様なストレッチをやってきたのだが、今回のような筋の痛みを味わった事がない。こんな初めての筋肉の痛みを味わうことが最近多くなった。
今までやってきて何も問題がなかった部位の筋肉がストレッチだけで傷がつくなんて考えられないのだが、現実は嘘をつかない。やはり、老化現象の一つとして筋肉が徐々にもろくなってきているのだろうか。
60歳代というのは、徐々に体に老化の変化が起きてくる年齢なのではないか。筋肉は使っていないと駄目になってくる。使い続けている部位の筋肉は問題ないのだが、しばらく使っていない筋肉は何かと新しい障害が起きやすい。
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老人の体力は年齢とともに衰えて行く。体力の衰えと同時に食欲も減退していく。さらに、物事への好奇心や物欲も少なくなる。何をやるにしても面倒だという気分が生まれる。老人と若者の違いはこんな点かもしれない。世の中には、体力なし、食欲なし、物欲なしの老人が多い。
社会での活動が減少したり、制約されると生活に変化や刺激がなくなる。積極的に外出していれば、体力も維持でき、食べ物にも興味を持つ。外出するときの服装や靴も気になり始める。老人が体力なし、食欲なし、物欲なしのパターンに入り込まないようにするには社会との接点を多く持つ生活をすることである。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。