今朝の朝日新聞求人ページにマンション管理人募集が幾つもあった。夫婦住み込みや通勤タイプまで。なぜか、単身住み込みがない。必ず夫婦住み込みとある。こんな人材募集広告には、裏がある。夫婦住み込みでないと出来ない仕事であるからだ。採用するのは旦那だが、仕事は妻にもやらせないと仕事が出来ないという事情がある。
一人の給与で二人の労働を強いるひどい労働条件の仕事募集である。
条件の良い仕事は表に出てこない。表に出たら誰もが我先にと争いになり、あっという間になくなる。自分にとって条件が良い仕事は、知人、友人、仕事仲間から紹介される。そんな人脈があると老後の仕事は探しやすい。
既存の会社でシニアを雇用している分野に「顧問サービス」がある。対象は、会社役員、管理職、専門職などのバックランドがあるシニア人材が対象になる。顧問の仕事を見つけるには、顧問人材を紹介する、派遣する人材登録会社に問い合わせする必要がある。
シニア向け人材登録会社への登録で顧問の仕事を得るまで時間がかかる。待たされるし、顧問の仕事が見つかるという保証もない。できるだけ多くの顧問サービスを紹介してくれる人材登録会社に登録すべきである。
一つだけ注意することは、顧問として仕事が出来る期間は短いということだ。長期の顧問の仕事はその会社のニーズと相性による。
Washington D.CにあるThomas Jefferson Memorial (U.S. National Park Service)に夫婦で訪れた。スミソニアン博物館あたりにある。ちょうど、Cherry Blossom Festivalの開催中であった。米国中から多くの観光客がやってきていた。
米国は広い。スミソニアン博物館の一つ、アメリカンヒストリー博物館に入ったが全てを見て出てくるまでに半日はかかる。その間中、ずっと歩きだ。足が疲れる。海外旅行は体力がいる。
円高であった17年前に夫婦で米国に観光旅行に行ってきた。最初の訪問地がWashington D.C.である。海外旅行は体力がいる。足腰が弱くなる70歳代では海外旅行をゆっくりと楽しめない。
シニアには年齢にあった生活と生き方がある。
60歳代は過去に縛られず自分がやりたい事で生きる。これが70歳代になると体力の衰えで新しい事への挑戦に気力がついていけなくなる。80歳代になれば、不自由な生活環境内で喜びを見つける生活になるのではないか。
67歳である私は、まだ、生活費を稼ぐという生活を続けている。体力も健康も気力もまだ衰えていない。60歳代は筋肉貯蓄ができる年代である。筋肉量が急激に減る70歳代に突入する前に筋肉が落ちにくい体と運動習慣を身につける。筋肉量の減少はそのまま体力の衰えに直結する。体を自由に動かせる体力は筋肉の量に依存する。
体力、筋力、健康は老後の生活でキーになる。年代毎にこの3つの要素が老化で影響を受ける。シニアが普通の生活を維持するには体力、筋力、健康を維持する必要がある。それが維持できなければ、その制約下で生活をするしか選択がなくなる。
老化は個人差がある。足腰が弱って歩けなくなっている70歳代のシニアがいる一方で80歳代で野良仕事を毎日している高齢者もいる。老後の生活は老化の生活をどのように楽しむかにある。
会社組織から独立して働き始めるとこんな気持になる。「会社組織の一員になって働いている自分を想像するだけで生きがいと気力を失いそうだ!」
13年間、一人でビジネスを展開していると時間と場所を自由に決められる自由を手放せなくなる。20歳代、30歳代の若者ならば、会社組織の中で色々知らないことを学べるので組織の中で働くことに抵抗感はないだろう。
何十年もの間、会社組織の理不尽を味わってきた60歳を過ぎた元会社員がまた会社で働くことに魅力を感じるだろうか。忍耐力が低下しているシニアは精神的なストレスに耐えられない。やりたくもない仕事、使い捨ての労働力と分かっているのに他人の組織に頼るのは苦痛である。
年齢という壁は思っている以上に高い。もう、会社に頼る生活は期待薄である。指向を変えて自分に頼る挑戦を考えるべきである。起業は誰にでも挑戦できる。やってみなければ分からない世界である。事前準備をする時間は十分ある。シニアの味方は暇な時間である。それをうまく活用すること。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。