this-is-the-way

3年後の自分を想像してみる。そのイメージで今の自分が持てる能力、経験、技術で何が出来るかを考える。そして、自分がやるべきことを固めてテストする。

60歳、65歳定年後に自分は何をしてこれから生きていけば良いのかを必然的に考えさせられる。目的なしに生きてはいけない。経済的な余裕が無い人が多いだろうから、これからの生活費を如何にして稼ぎ出すかが課題となる。再就職は難しいし、生きがいを見いだせる仕事は見つからない。

可能性は生きがいを感じる自分のビジネスを始めることではないか。

3年後の自分の姿をイメージする

65歳を過ぎれば誰も雇用してくれない現実がある。起業で仕事を作るしか自分を満足させる仕事が無い。健康で体が動けるうちは働ける。60歳台はそんな年齢である。自分の能力で何が出来るかが分かれば突破口が見つかる。

3年後の働いている自分をイメージしてみる。こうありたいという自分のイメージを想像してみる。これが出発点になる。イメージが固まれば、そのイメージを現実の物にするために何が必要かを考えて動いてみる。

自分の能力、経験、技術で可能性を考える

組織の歯車で会社生活を長年過ごしてきていると自分の売りが何であるかが自覚できなくなる。誰かに言われて、ああ~そうなんだと自覚する。そんな気づきの機会が必要になる。

自分が出来ることで試行錯誤をするしかない。起業する前に自分の能力、経験、技術でお金が稼げるかの副業をやってみる。自分の売りを下記のようにリストして何が出来るかを明確にする。

私の売り:

  • 英語が使える(読み書き話す)
  • 海外での生活経験がある
  • メルマガやメールマーケティングに詳しい
  • Joomla CMSでサイト構築サービスを営む
  • シニアのニーズ分析をしている
  • 情報発信のためのウエブサイトを運営している
  • シニアが弱いインターネット関連で支援が出来る
  • インターネットのビジネスモデル作りが好きで「ココナラ」で助言サービスをしている

こんな事を書き出してみることで自分が人生で学んだスキル、知識、経験が見えてくる。世の中はこんな事がサービスになるという事が沢山ある。例えば、最近見つけた思いがけないサービスは「旦那を預かります」である。夫婦でショッピングをするとき旦那はつまらない時間を過ごす場合が多い。そんな旦那をゆっくり預けておける場所を提供するサービスである。

自分の取り柄や得意、アイデアを題材にして数年先の自分の姿をダブらせてみる。何か入り口のような物が引っかかれば、それからトライアルをしてみる。一番いけないことは実行しないで頭でシュミレーションをすること。やってみなければ現実はどう転ぶか分からない。

60歳、65歳の節目で起業をするときの注意事項

65歳まで雇用延長が保証されているシニアは幸せだろうか。年金受給の年齢まで会社の給与で生活が保証されるから安心だと思っている人が多い。金銭的にはそうだが、65歳になったら会社から"Good Bye!"と言われる。あとは自分で何とか老後の生活を楽しんでとなる。

60歳も65歳も待ち構えている運命は同じである。新しい生活のリズムを自分で作りなさいということだ。もう、誰も助けてくれない。頼れるのは自分だけ。色々な選択肢が待っている。

  1. 年金生活を始めて暇をどのように潰すかを生きがいとする
  2. シニア起業に挑戦する
  3. 社会貢献活動を始める、ボランティア団体に参画する
  4. アルバイトやパートをして小遣い稼ぎをしながら老人ホーム入居資金を貯める
  5. 大学や専門学校に入って新しい分野の知識を学び、時代について行く

これからシニア起業を始めたい人は3つの事を助言したい。私は51歳の時に起業した。今も個人事業主としてビジネスを続けている。その経験から3つの事を助言したい。

  1. 自分で起業する前に誰かの新規ビジネスを手伝って経験をすること。会社員のビジネス経験と起業家の経験では多くの面で違いがある。知らなかったことがたくさん出てくる。他人のビジネスを手伝うことで失敗する原因を学べる。
  2. ビジネスモデルを3つ用意してテストマーケティングをすること。一つだけのビジネスモデルで起業するとギャンブルになる。これが駄目ならば、あれをやってみるという準備や計画が事前にあれば、失敗しても次にやるべきことが見えている。起業は99%失敗するという認識で失敗経験を成功するためのヒントにする戦略を練る必要がある。
  3. 起業するのに会社である必要はない。まずは個人事業主で始めてビジネスモデルに脈があり、ある程度の売上が出てきたら会社設立をすれば良い。会社設立と会社整理には必ずお金が発生する。個人事業主で始めれば、無料で始められる。税務署へ提出する書類だけで終わる。

起業のための予算を決めて3分割する。1000万円の資金があるならば、300万円で最初のビジネスモデルを試す。失敗したら、次の300万円で修正したビジネスモデル、または、新しいビジネスモデルを試す。2回めも駄目ならば、その原因をよく研究して3回目の挑戦を残りの資金でやってみる。

成功する確率は失敗の数で高くなる。失敗してもすぐに立ち直れる予算を事前に用意することが重要である。

結論

60歳、65歳になったらシニア起業を考える人が増えている。年齢が増えるたびに雇用される可能性は減っていく。誰もが予想できる。仕事をしたいと思っているシニアならば、シニア起業に挑戦してみることである。ビジネスの種を今までの人生から学んだスキル、知識、経験から探し出す。

起業する時は失敗するを前提に予算配分をしっかりする。3回試行錯誤して失敗したら、起業は諦めるという決断も必要になる。通常は失敗する回数が増えるたびに成功する確率が上がってくる。最初の挑戦でギャンブルをする資金の使い方をすると再挑戦する資金を失うため機会損失を味わう。ビジネスモデルのテストマーケティングしっかりやることである。