「起業」と言う言葉がシニアの間で流行になっている。問題は、いつ?起業を決意して始めるかだ。50歳代、60歳代?私は、51歳の時に起業した。もう、14年間の独立経歴がある。個人的な感想では、51歳の時に起業して良かったと思っている。今、65歳である。50歳代の時と今では、老化の感じ方が違う。
51歳の時は、「老化」という言葉が頭の中に無かった。全然、意識していなかったのだ。65歳の今は、体が「老化」を意識させている。ビジネスは、「体が資本!」 であるので健康な肉体と情熱で市場開拓をして行かねばならない。若さは、重要な要素になる。
起業してみたいという願望があれば、タイミングの問題だけである。シニアの起業は、60歳の定年退職時と65歳の会社卒業時のタイミングが良い節目になるのだが、年齢という要素だけで起業のタイミングは決まらない。私のように51歳の時に起業のチャンスがやって来る場合もある。
人によって起業するタイミングが違う!
考えているビジネス案で起業するベストなタイミングは、成功確率が高いと思い込んだ時である。その時に勇気をもって起業する事が出来るかどうかである。私を含めて会社にぶら下がって生きて来た社員は出来るだけリスクを取らない時期に起業を始めたいと思っている。その時期は、60歳、65歳の定年退職時が多い。
60歳、65歳の時に自分が準備していたビジネスで起業できるかは、その時の市場状況による。タイミングを間違うと競争力で負けてしまう可能性が高まる。新しいビジネスであればあるほど、先手必勝でないと上手く行かない。その意味合いでは、起業のタイミングは定年退職時期という事に拘る必要が無い。
むしろ、
定年退職の時期を意識しないで自分がベストタイミングであると感じた時が一番良い。
資本金が充分でないと起業できないなんて思うべきではない!
一般的に起業する時は、1年目は赤字。2年目はとんとん。3年目に黒字。そんな世間常識がある。資本金は、最低でも1年目に売り上げがゼロであっても次の1年間も活動できるお金を準備する必要がある。出来るならば、2年間ぐらい売り上げがゼロでも食べて行けて、営業活動が続けられるだけの資本金があれば生き残れる。
起業を考える時に必要な資金を貯めなければならない。退職金の一部を起業のための資本金にするシニアが多い。私は、資本金300万円で起業をした。インターネットビジネスは、先行投資が少なく始められる。パソコン、インターネット環境、営業活動コスト、そして、生活費が賄えれば自分が描いたインターネットビジネスを展開できる。
先手必勝のビジネスである。誰も開拓していない市場に参入する事でビジネスチャンスを得る事が出来る。2番手、3番手は負け犬になる。参入するタイミングがキーだ。レッドオーシャンよりもブルーオーシャン市場で勝負する。そのタイミングが来た時に必要な額の資本金が手元にあれば良い。
副業からビジネスが始まっていれば、初年度からある程度の売上が確保できる。後は、運転資金をいくらにするだけである。最低でも300万円ぐらいの資本金で起業すべきであると私は思っている。100万、200万円では直ぐに運転資金がなくなってビジネスを続行できない。
ただ、例外はある。すでにお客さんと売上がある程度確保できている場合は、資本金が十分なくても売上というキャッシュフローがあるので運転資金がなくなることはない。そんな状況にあるならば、直ぐにでも起業したほうが得策である。
ビジネスは、何事もお金で始まる。他人のお金や資本に頼る起業はおすすめでない!シニアの起業は自己資本で始めることだ。他人に頼らないで始めるビジネスが起業であると私は思っている。失敗しても自分だけが負担を負えば良い。他人を巻き添えにしない。
起業しか選択肢が無くなった時
50歳代に会社都合でリストラに会い、再就職先の会社がなかなか見つからない時がある。60歳でも65歳でも同様な問題に直面するシニアが多い。こんな時は、「雇われる生活から自分を雇う生活」にシフトするしか方法が無くなる。
退職上乗せ金や退職金で1年ぐらい起業のための準備をする時間を稼ぐ事が出来る。アルバイトやパートで日銭を稼ぎながら起業の準備をやろうと思えばできる。リストラ対象者になった時点で起業と言うオプションを考えて準備する会社員は少ない。再就職先が見つからないという大きな壁にぶつかってから仕方なく起業を真剣に考え始める。
起業は最初から成功を期待しない事だ。最初は失敗してもその失敗経験を肥やしにして2回目の挑戦をする。リストラで起業を決意した人ほど失敗しやすい。全ての準備が不十分であるからだ。自分に合ったビジネスを探すのに時間がかかる。そのビジネスでお金を稼げるかをテストするテストマーケティングもする必要がある。
無駄な試行錯誤が多いが、それも勉強であると思って失敗からビジネスのコツを学ぶしかない。誰もが通る道であるからだ。リストラでもらった割増退職金をビジネスの試行錯誤に投資する。失敗するための投資になるが、その経験から成功への道が見えてくる。
先手必勝で今やらないと他人に取られてしまうのではないかと感じた時
65歳以降は、「雇われる生活から自分を雇う生活」にシフトするしか生きて行く方法が無くなる。もし、経済的に余裕を産む老後の生活を送りたいならばであるが。今、50歳代ならば、65歳になるまでに起業できるビジネスの種を見つけて準備をすることだ。準備をしながら先手必勝で市場参入するタイミングを判断する事が必要だ。
自分が考えたビジネスが他人にやられないよう情報収集と準備を怠らない。誰もやらないビジネスはリスクが高い場合が多い。そのリスクを分かって参入する人と見えていなくてビジネスを始める人がいる。私の起業は、リスクが見えていなくて参入した。苦労はしたが、誰も参入してこなかった(最初の3年間ぐらい)ので自分が営業で頑張れば売り上げは増えて行った。
ブルーオーシャン市場は、釣る魚がそのポイントにいるか、いないかやって見ないと分からない。レッドオーシャン市場は魚がいるという事が分かっている市場だから競争が激しい。
これから起業を準備するシニアは、是非とも、ブルーオーシャン市場で勝負して頂きたい。自分の頑張りだけで市場を開拓するだけで結果が見えてくる。競争相手は、後から追ってくる。それまでに売り上げを伸ばして安定経営を確立すれば良いだけだ。
結論
- 「起業」と言う言葉がシニアの間で流行になっている。問題は、いつ?起業を決意して始めるかだ。50歳代、60歳代?私は、51歳の時に起業した。
- 起業するベストなタイミングは、自分のビジネスが今であったならば成功する確率が高いと思った時である。
- これから起業を準備するシニアは、是非とも、ブルーオーシャン市場で勝負して頂きたい。