銀行や証券会社、そして、保険会社がシニアが蓄えている資産を狙っている。節税効果、孫への支援、運用、相続問題などで人間の欲を上手く利用する宣伝や広告を行っている。年配になると老後の不安や生活が気になるため欲が出る。その欲をビジネスにする仕組みが多い。
お金は、1)作る、2)貯める、3)運用する、4)賢く使うことで生きるお金になる。お金はただの紙だから何かに変えないと意味がない。
お金は大切であるが、それより大切なのは健康である。健康であれば、働いてお金を稼げる。お金があっても健康でなければ、お金を使って余生を楽しめない。老後の健康が最優先でその後に生活資金をどうするかが来る。還暦を過ぎると自然に健康に意識が行くようになる。老化現象が少しずつ体に出てくるからだ。
70歳を過ぎる頃になると仕事が見つからなくなる。年金だけが収入源になる。生活は経済的にも精神的にも制約され始める。老後の生活は1に健康、2にお金で完結する。お金を稼ぐ仕事がなく持病を抱えているシニアは生きる目的を持たないと余生はつまらなく、苦しくなる。
会社が不景気になると経費節約、削減、そして、人件費を抑えるアクションを取り始める。真っ先に50歳代の社員が早期退職の対象になる。会社は経営を維持するために社員を首にせざるを得ない。誰もがそれを求めていないのだが、背に腹はかえられないと言う事情がどうしても生まれる。
どっちみち10年後には定年退職の身にある50歳代の社員は今から自分でお金を稼ぐ経験を積む必要がある。自分の力で1円でも良いから稼いだ体験があると新しい人生を開拓できる自信が身に付く。
60歳、65歳まで勤め上げるのが難しい。雇用が法律で100%も守られていると信じないことである。黒字を出している大企業が堂々とリストラをしている。自分の会社は大丈夫と信じ込まない。大きな変化が社会で起きていると今までの常識が非常識になる。安心や安全は自分で作り出す時代に入っている。
政府は会社に副業や兼業を推奨している。副業・兼業の促進に関するガイドライン(厚生労働省)を読んでほしい。中高年の社員ほど副業や兼業に挑戦すべきである。正社員で会社にいられる間に生きていくための新しいスキルや知識を身に付けるべきである。
横浜駅界隈を歩いていると美人に出くわす確率が非常に多い。横浜には美人が集まっているのではと思うときがある。若い女性と付き合う機会を失った老人たちは遠くから美人を眺めるだけで元気と若さをもらう。自分たちが若い頃は日本女性の体型が純日本的であった。胴長である。今の若者たちは私の子供も含めて足長の体型をしている。
足が綺麗な若い女性を眺めながら目が後ろ姿を追う。若ければ1杯コーヒーでもいかが?と声をかけるのだが。
アクティブに社会の中で活動しているシニアは少しづつ時代の変化に追い付いていこうと努力をしている。パソコン、タブレット、WiFi、ホームページ、ネットバンキングなど新しい時代の産物がシニアに理解されずに生まれてきている。
そんな時代の変化が大きくてもアクティブに社会の中で活動しているシニアは新しい文明の利器を使いこなそうとしている。一方で時代の流れに漂って生きている普通のシニアは社会とのつながりが薄れ新しい物や技術に触れることが少なくなる。
変化が激しい時代はシニアを時代遅れにする。時代遅れのシニアになると社会の動きや変化を理解できなくなる。洒落たレストランに行くと注文メニューが置かれていないことに気がつく。QRコードが描かれたシートが置かれていた。自分のスマホでそのQRコードを読み取り、その店の注文メニューページを表示させて注文する。
スマホを持って使っていないとこのレストランでは食事ができないというシニアは気付く。そんなレストランが下北沢駅の周辺にある。週末、郊外のはま寿司に夫婦で出かけた。注文はすべてタブレット経由になる。タブレットを使ったことがないシニアはタブレットを使って注文ができない。自分の生活でスマホやタブレットを使うことがないからだ。
新しいIT端末(スマホやタブレット)を使えないと時代についていけなくなる。
定年退職をしたシニアは、通勤する会社が無くなる。同時に着慣れたスーツを着る必要もなくなる。外出する理由も少なくなる。
ただ、再就職したシニアや起業したシニア、そして、アルバイトやパートの仕事をしているシニアは仕事内容によって毎日着る服装が決まる。昔のように会社勤めを続けるならばスーツとなる。起業したシニアは営業活動で良い印象を与えるためにあえてスーツ姿を選ぶ。アルバイトやパートは仕事内容でスーツになったり、ラフな普段着になったりする。
仕事から離れたシニアは毎日その日の気分で服装を決める。インターネットビジネスをしている67歳の私は法人営業などはしていないのでスーツを着て通勤する必要はない。インターネット業界で働いている人(営業以外)は、一般的に自由な服装をしている。
スーツ姿とカジュアル姿のシニアでは他人の目に映る印象がだいぶ違う。シニア男性は世間体を気にしている人とそうでない人の差が大きい。それは仕事をしているシニアと引退したシニアとの違いと同じである。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。