65歳で再雇用を終えると年金が受け取れると言う喜びと仕事から開放されたという開放感を味わえる。そんな喜びと解放感は、長くは続かない。直ぐに暇な時間が精神的な苦痛を伴って襲ってくる。仕事に代わる物がないから暇になる。外出して街中をブラブラしても日中の8時間を潰せない。
何かに没頭するものを探す必要がある。一番簡単なことは仕事を見つければ良い。失った仕事と全然違う未経験の仕事をやってみる。未経験の仕事と言ってもアルバイトやパートである。65歳であるならばアルバイトやパートの仕事にまだありつけられる。
未経験の仕事は認知症予防になる。認知症予防の目的で未経験のアルバイト、趣味、スポーツなどをやり続ける。そうすれば、今まで味わったことがない喜怒哀楽の余生を送れる。65歳は若い。体力も気力も残っている。70歳を過ぎる前までに新しいことに挑戦すべきである。
70歳を過ぎると体に自信が持てなくなる高齢者が多くなるのではないか。体力が落ちると体力を要求する仕事が出来なくなる。60歳代は仕事があれば何とか働けるだけの体力がある。今は普通の生活が働きながら出来ているかもしれないが、体に不具合が発生して外で働くことが困難になった時にどうするかだ!
シニアの労働力は増加している。体力に頼らない仕事を見つけて働いているのかも知れない。体力を求めない、誰にでも出来る簡単な仕事で必要なのは人手だけということかも知れない。運送業界では商品の配達時に運転席に座ってもらうだけの人を探している。荷物を配達しているうちに駐車違反されないためである。
社員を使うよりもコストが安いアルバイトスタッフにやってもらう。その仕事は体力を要求しない。ただ、軽トラックに乗っていざとなったら移動させるだけ。運転免許は必要になる。探せば、類似の仕事が見つかる。各業界ごとに人手だけを求めるニーズがあれば、シニアでも対応が出来る。
67歳の私はシニアノマドワーカーである。シニアノマドワーカーはカフェで仕事をするのを好む。カフェにはインターネットアクセスが出来る環境がある。冷房も暖房もトイレもそろっている。もちろん、コーヒーも飲める。シニアノマドワーカーが仕事をするのに必要な環境が全てそろっている。
ただ、私のようなシニアがシニアノマドワーカーとして選ぶカフェには色々な条件がある。どこでも良いというカフェではだめである。シニアは若者と違ってカフェに居場所を求めている。多くのシニアが午前中、カフェにいる理由は「居場所」である。自宅に居ると奥さんが困るから昔と同じ通勤時間に街に出て行く。
最初の目的地はコーヒーと暇を潰す事が出来るカフェである。シニアに取ってカフェは1日の行動を考える場所。
50歳代の自分の人生観、60歳代の人生観。考えさせられる物がある。人生観は老いの影響が10年ごとに強烈に出てくる。老いるという要素を生活の中に考慮していないで人生を考えていた。そのため、驚きとなって突然老いによる体の変化が現われる。50歳代の時は何も意識する必要が無かった。60歳代になって老いを意識し始める。70歳代では老いるという要素を基盤に生活を考え直す必要が出てくる。
老後の生活感と人生観は普通の生活が出来る健康と体を維持できるか、出来ないかに依存する。健康寿命を考えると70歳後半から歩行障害が発生して生活が不自由になる。自宅での生活から老人ホームの生活に移るべきか、どうかで人生観も変わって来る。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。