55歳になると60歳に定年退職をするか、継続雇用で給与が6割ほどになり配置転換がされるかを考える事になる。年金は、65歳から支給されるので継続雇用で65歳まで今の会社で働ければ楽だと考える55歳の社員が多い。
でも、65歳以降はどうするかを考えていない。60歳、65歳のどちらかで会社を卒業しても直面する新しい生活は同じだ。自分で自分の生活リズムを作らねばならない。今までの会社環境が無くなる。もう、仕事は生きがいにならない。仕事自体が無くなるからだ。会社と言う組織で守られてきたライフラインを失う不安は大きい。
会社で生まれた人間関係も会社卒業後にリセットされる。会社の同僚との関係は単純に一緒の職場で働いていた人でしかなくなる。60歳以降の生活を定年退職する前までにどのようにしたいかを考える必要がある。
アフターコロナ感染の時代はコロナ感染以前の時代と比べてスマホやパソコンという情報端末が必須になる。3密のルールを守って日常生活を送るには非接触で情報を交換する手段が重要になる。スマホが社会全体に広まっているが、70歳以上のシニアはスマホを思うように使えていない感じがする。
平均年齢72歳のNPO団体(230名)の会員の殆どがスマホを所有しているが、使用用途が限定されている。頻繁に使う機能は、通話とメール受信。若者はスマホをパソコンの代わりにして使っている。現在のスマホは高機能になっている。多くのアプリを上手く使えば、パソコン以上の機能を楽しめる。シニアはそれを知らないし、使えない。
昨日、NPO団体のメンバーとオンライン会議をした。Google Meetの無料サービスを使ってウエブ会議を参加者と一緒に体験した。Google Meetの操作は70歳を超えるシニアでも直ぐにマスターできるほど簡単であった。ノートパソコンのカメラが自分の顔を映し出すのだが、照明が悪いと顔が暗くなり写りが悪くなる。それさえ調整すれば、見栄えの良い顔でオンライン会議を楽しめる。
コロナウイルス感染のリスク予防で社会全体がリモートワーク、テレワーク、ウエブ会議を推し進める。今までは必要な人達だけで活用されてきたのだが、ポストコロナ時代はリモートワーク、テレワーク、ウエブ会議が当たり前になる。会社勤めの会社員はリモートワーク、テレワーク、ウエブ会議を使えないと仕事に支障が生まれる。
平均年齢72歳のNPO団体でもオンライン会議をやらないと毎月の定例会が開催できなくなっている。99%のシニア会員はオンライン会議が初めてであるため、現在、ウエブ会議の練習大会が各グループで行われている。最低限のITスキルを持っているシニアたちならば、新しく学習すれば乗り越えられるのだが社会にはIT格差で時代の流れに乗れないシニアが生まれる。
70歳を過ぎる頃から筋肉と骨で異変が起きてくる。筋肉が衰えて減少し始める。骨の密度も減少する。この原因は、運動不足だ。老いてくると活発に体を動かす行動が少なくなる。行動範囲が自宅周辺に集中する。歩く距離も時間も減少する。自宅でテレビを見ている時間が増える。そんな生活が続くとシニアの体は悪循環に入る。動かないから体が弱まる。体を動かすことが面倒になる。
老人の間で問題になる病気が骨粗しょう症である。骨がもろくなり、骨折するリスクが増える病気である。骨を丈夫にするためには運動が必要だ。骨には、運動などの負荷をかけると強くなり、逆に負荷をかけないと弱くなるという性質がある。シニアは、定期的な運動をすることで筋肉と骨を同時に鍛えることが出来る。その知識を頭に入れてシニアは健康維持の生活に務める必要がある。
2020年5月9日(土曜日)付の朝日新聞朝刊に「新しい生活様式」何が変わるという記事が掲載されていた。コロナウイルス感染対策として今までとは違う新しい生活様式を取り入れて行かねばならないとしている。
日常生活で絶えず周りにコロナウイルスがいるという前提で生活をしなければならない。それがニューノーマルの生活になる。新聞記事では「新しい生活様式」とはどんな生活様式であるかを説明している。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。