年金生活を始めている高齢者(シニア)
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団塊の世代の高齢者は、会社組織の制約から逃れて自由自適の生活をしていると思っている人達が多いだろう。実際は、こんな感じだ。

最初の半年は、自宅でゆっくりと好きなことをやりはじめる。本を読む。映画を見る。夫婦で海外旅行に行く。思いつくこと、やりたい事を行う。

徐々に今までやりたかったことが満たされ、時間をもて遊ぶようになる。この頃から、奥さんから「家にいないで昼間は外に行って!」というリクエストが多くなる。

 60歳、65歳で会社を卒業しても暇な年金生活を始めるシニアは少ない。なんとか働ける場所を探し始める。すぐに見つかる仕事は自分が求める職種でない。自分の職歴や経験を考慮されない人の手を満たすだけの仕事が多い。お金を生活のために稼ぎたいという理由ならば、清掃、マンション管理、交通誘導、飲食業界などでアルバイトやパートの仕事を見つけやすい。

老後の生活は年金が支給される年齢65歳以降が出発点になる。残りの人生を自分の好みで作り出す。最終目的は「死」である。「死」に向かって与えられた時間を有意義に使い切る。あとは運命に任せるのみ。

老後で困ること:暇な時間、健康、お金の使い方と稼ぎ方

誰もが悩むことは、定年退職後の自分の生活を想像しても見取り図が見えてこない事である。老いると言うことを初めて意識して真剣に考え始める。自分で自分の老後の生活を今から開拓していかねばならない。

私は起業した!

定年退職後の生活は会社員時代とは違う。未経験の現実に直面している自分に戸惑う。近くの公園に行ってもポツンとベンチに座って何もすることはなくただ眺めているだけ。時間だけが無駄に過ぎていく。起業すると時間が足りなくなる。不思議なものである。何もやることがない生活からやるべきことが多すぎる生活に変わる。

自分でビジネスを始める前の生活を思い出してみると毎日が日曜日の状態であった。会社勤めの時に出来なかったことをやってみたが、1週間もしないうちにやりきってしまった。海外旅行も何度も行ける物ではないし・・・暇がどんどん広がって行った。

起業を考え始めて色々準備をやり始めると今度は時間が足りなくなってくる。もっと早くから準備をしておけばという感じになる。目的が見つかると定年退職で生まれた時間が楽しくなる。起業は遊びではないが、シニアに新しい人生の目標と挑戦する生きがいを与える。誰もが出来る物ではないが出来る人にとっては面白い体験をさせてくれる。

75歳を過ぎたら気をつけろ!

65歳から75歳までは自立した普通の生活が送れるシニアが多いが、75歳過ぎから健康障害や認知症が体に発症して自分の世話が自分で出来なくなる生活に移るシニアが多い。そんな体にならないように健康予防策を自分で立てなければいけない。

今の状態が死ぬまで続くなんて思わない事である。健康寿命を出来るだけ長く伸ばす工夫をしないと老後の生活は確実に不自由な生活になり、つまらなくなる。定年退職後の生活では筋トレが必須になる。特に足腰の筋肉を鍛え続けないと70歳過ぎ歩くための筋肉が急激に減少してしまう。10キロも歩けなくなるシニアが多い。

今から毎日足腰を鍛えるスクワット運動を始めるべきだ。スクワット運動はいつでも、どこでもやれる。この運動をやり続けるシニアとやらないシニアでは75歳過ぎに相当の違いが生まれる。スクワット運動を続けると椅子に座って片足で立ち上がれる筋力が足に付いてくる。

シニアになると体の筋肉の量が自然に減少してくる。特に足腰の筋肉が影響し始める。老人がなぜ歩行困難になるかの理由は足腰の筋肉の量が減少したことに起因している。75歳になる前までに足腰の筋肉を鍛える運動習慣を身につけることだ。

お金には賞味期限がある

老後の生活を楽しむには今貯めているお金を如何に使うかで決まる。老後の安心としてお金を貯め続けるシニアたちが多い。確かにお金が沢山貯ればそれだけで精神的に安堵する。お金が少ないより、たくさんある方が良いに決まっている。

ただ、お金には賞味危険があるだけだ。普通の生活が不自由なくできている年齢のシニアと歩行困難になっている80歳の老人とではお金を使う上での味わいが違う。老化現象で普通の生活が自分でできなくなったら、お金がたくさんあってもお金を使って楽しむことが少なくなる。

お金は肉体的に健康で元気な時にタイミング良く使わないとお金の恩恵を受けられない。食欲が減退した75歳のシニアは高級なステーキをたくさん食べられない。65歳のシニアならば、ステーキを好きなだけたくさん食べれる食欲があり、味わえる。老いはすべての意味で人生の味わい方を狭くする。

お金を貯めるのは良いが、タイミング良く使う楽しみを持つことである。シニアは美味しい食べ物をあとに残さないで今すぐ食べるべきだ。

小遣い稼ぎをする

お金はいくらあっても困らない。年金収入と貯蓄だけでは不安を感じる高齢者は日々の小遣いぐらいは自分で稼ぎたいものである。70歳まではより好みをしなければアルバイトやパートの仕事は見つかりやすい。70歳を過ぎると年齢制限が出始める。人に頼る仕事を探すのが難しくなる。同時に体力と健康問題が起きやすくなる。 

70歳になるまでに知的生産で小遣いを稼ぐ仕事を自分で作り出す必要がある。自分で作り出す仕事は助走が長いので体力と健康で問題がない年齢のうちに始めると良い。先行投資をするようなビジネスは考えないでお金が先に入ってくるサービス業がやりやすい。

自分が得意とするスキルでサービスビジネスができないか検討する。何から始めたら良いかが分からない人はこれから起業する人達が集まる交流会やセミナーなどで情報を得ることである。銀座セカンドライフ株式会社が運営するアントレサロンがある。情報収集をしながら小遣い稼ぎのビジネスを考えるのも手である。

●創業セミナー
最近の起業動向、起業アイデアの発見方法等をお話しします。
全体的な起業までの流れなどから、「起業」の具体的なイメージを掴んでいただきます。

●事業計画書作成支援セミナー 
起業する商品・サービスが決まったら、事業計画書を作成した方が良いです。
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サービスを明確にし、事業計画書を作成するために必要なポイントをお話します。

 

結論

定年退職後の生活は毎日が日曜日である。65歳を過ぎれば、誰も雇用してくれない。パートやアルバイトで時間と労働を売るしかない。充実した余生を送るには何らかの目標と生きがいが必要だ。自分でビジネスを始めるという選択がある。雇用されてきた生活から自分で自分を雇用する生活に映ると暇な時間がなくなる。今まで味わったことがない経験を楽しめる。目先に目標が生まれ、それが生きがいを作り出す。

シニアにとって筋トレが必須になる。今、筋トレを始めないと75歳過ぎに健康障害が体に起きる。体の筋肉の量が年齢とともに減っていく。今まで出来ていたことが出来なくなるという肉体的な問題に直面する。歩行障害が典型的な事例になる。

老後の安心のためにお金を貯めるのは良いが、使うタイミングを失うとお金の賞味期限が来てしまう。自分の体が不自由になる前までにお金で買える感激、楽しみ、幸せを味わうべきだ。シニアは美味しい物を後に残した生活は出来ない。今すぐに食べないとその味を楽しめない。お金には使える賞味期限がある。それを忘れないこと!