70歳近くなると多くのシニア労働者は引退を考え始める。体力的に辛くなるからだという。同時に仕事から逃れて自由な空気を吸いたいという欲求だ。長年働き続けていると通勤電車に揺られない生活に憧れる。この欲求は十分理解が出来る。
ただ、一つ落とし穴がある!
引退を考えるならば、引退後の生活のリズムをどうするかだ。ただ、自由になる時間が欲しいという欲求は直ぐに満たされるのだが1か月もしないうちに暇という問題に直面する。
仕事を離れたシニアは生活のリズムを狂わせない準備を!
仕事を辞めると8時間という時間がぽっかり空いてしまう。8時間をどう埋める事が出来るかだ。何もしないでぼーっとしている事を楽しめるならば最高だ。一般のシニアはこれが出来ない。1か月以内に暇という問題で頭を悩まし始める。
私は、仕事を辞めるのではなく仕事時間を減らすやり方の方がスムーズな引退生活に入れると思っている。8時間の労働を1日4時間の労働に減らして働く。フルタイムからパートタイムの労働者に変更できるならば、その選択を取るべきだ。
例えば、午前中だけ働いて午後を好きな事に時間を使う生活をしばらく続ける。75歳頃までパートタイム労働者の生活を続けながら自分の新しい生活のリズムを作り込む。私の知人は、70歳までパートタイムで仕事をつづけ、70歳からNPO団体で必要な時に働いている。時間の拘束がNPO団体にはない。緩いルールでNPO団体は運営されているからだ。
私のようなインターネットの自営業者は、自分の時間を自分でスケジュールできる。休みたい時に休む。土日の週末は、実質ない。仕事が平日、週末で区切られないからだ。働く場所も時間も自由に出来る。ノマドワーカーは、自分の意識で仕事をする、しないを決めながら生活のリズムを作っている。
仕事以外に何か没頭したい趣味があれば、それが仕事の代わりになる。何か定期的に時間を使うものがないシニアは、仕事を継続したほうが精神的に無難だ。単純に労働時間を短くすることでスポット的にやりたい事が出来るようになる。
生活のリズムは、シニアライフにとって非常に重要である。
仕事から離れると自分をうまくコントロールする時間の使い方が求められる。今までは、時間のコントロールを会社(仕事先)が代行してきた。今までの週末の時間の使い方を振り返ってもらいたい。何か定期的に時間を使っている活動があるか、ないかで違いが生まれる。
定期的な活動があるシニアは、その活動を平日でも行えば暇という問題に直面しないだろう。週末副業をしているシニアならば、その副業を平日にも適用すれば良いだけだ。
自分の生活の中から仕事を省いたら何が残るのか、それを埋める物が用意されているのか、これが準備できていないと暇があなたを苦しめる。
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