年老いても性に対する興味は衰えない。子孫を残すためにある本能は無くならない。老人ホームで介護の世話になっている入居者が介護女性スタッフにセクハラ行為をしていると言う。
若い人たちがこのような出来事を聞いて思うことは、何故、老人がそんなことをするのか?既に生殖機能は終わっているはずなのに。若いものには、老人の心理状態が分からない現実がある。
女性は、更年期を過ぎて月経がなくなると性に興味を失うようなことを聞いた。個人差はあると思う。女性も男性同様に年老いても性本能は衰えていないと私は思う。老人男性によるセクハラだけでなく、老人女性のセクハラもあることを私たちは認識すべきだろう。
NPO団体の懇親会で今年77歳になる知人に今の気分を聞いてみた。私が65歳であるので12年以上年上の方である。12年間にどのような老化現象を味わったのだろうか。直ぐには返答してくれなかった。彼が固い口を開いて言った一言が、「歳を取ると色々な病気になる!」
色々な病気とは何なんだろうか。
65歳の私は長年の紫外線で顔の肌が黒くなっている。顔にはシミがある。頬はコケ始めている。シワが顔全体に目立ち始める。長年の筋トレで健康障害はないのだが、手の甲や足の皮膚に老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)が目立ち始めている。
皮膚が汚くなるといかにも老人という印象を周りの人に与える。冬になると老人性乾皮症らしき現象が起きる。乾燥肌である。ひどくはないが、風呂に入ると痒くなる。体の皮膚も徐々に弾力性が失われ始める。脂質が減り角質層が減少する。これが原因で肌の弾力性が衰え始める。
年金を繰下げて70歳から受給しようと考えている人は、考え直したほうが良いだろう。
何故か?
70歳から年金受給をすると40%ぐらいの割り増し年金になる。それが魅力で年金受給を繰下げたいと思うのだが、良く考えてほしい。健康で普通の生活が出来る年齢の時間は、限られている。その事実を知ってほしい。あなたが80歳になった時にもし老人ホームに入っていたら、自分でお金を使う環境がなくなる。
お金を使う価値は、健康で自由に動き回れる体が維持できているときである。その年齢は、70歳以降も可能かどうか疑わしい。老いれば老いるほどお金を使って人生を楽しむことができなくなる。お金は若いときに恩恵をもたらす。65歳から年金受給を始めれば、その年金を安心材料にして貯めていたお金を使って夫婦で海外旅行に出かけられる。若いからそれが出来る。
70歳を過ぎてから年金をもらっても健康障害が起きれば、旅行も行けなくなり年金が増えてもお金を有効に使えない。老人ホームの資金にするのはつまらない。お金は使って楽しむものである。
「半世紀以上“日本の顔”の役割を担ってきたホテルオークラだ(別館で営業中)。最後の3日間、大切な思い出を抱える多くの人がやってきた。親孝行しようと 背伸びして部屋を予約した家族。結婚式の記憶を温める老夫婦。和の伝統と西洋のモダンが融合した内装を目に焼きつける建築家。」(引用先:NHKドキュメント72時間)
ホテルオークラは、仕事やお付き合いで何度か訪問した経験がある。宿泊する機会はなかったが、高級なホテルという印象をずっと持っていた。多くの人の出入り一つ一つに人生ドラマがあるように見える。そんなドラマを今回の番組は私に見せてくれた。
「起業」と言う言葉がシニアの間で流行になっている。問題は、いつ?起業を決意して始めるかだ。50歳代、60歳代?私は、51歳の時に起業した。もう、14年間の独立経歴がある。個人的な感想では、51歳の時に起業して良かったと思っている。今、65歳である。50歳代の時と今では、老化の感じ方が違う。
51歳の時は、「老化」という言葉が頭の中に無かった。全然、意識していなかったのだ。65歳の今は、体が「老化」を意識させている。ビジネスは、「体が資本!」 であるので健康な肉体と情熱で市場開拓をして行かねばならない。若さは、重要な要素になる。
起業してみたいという願望があれば、タイミングの問題だけである。シニアの起業は、60歳の定年退職時と65歳の会社卒業時のタイミングが良い節目になるのだが、年齢という要素だけで起業のタイミングは決まらない。私のように51歳の時に起業のチャンスがやって来る場合もある。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。