dance hall

「東京・下町 男と女のダンスホール」ドキュメント72時間を見ていた。シニアの男女が社交ダンスを楽しんでいた。色々な過去を持ったシニアの男女がソーシャルダンスを介してひとときの時間を楽しんでいる。ダンスを教えるシニア。ダンスを学ぶシニア。ダンスの相手を探すシニアたち。

ダンスに興味を持つ高齢者の男女(若い人たちもいるが)が出会い、ダンスを介して楽しい時間を過ごす場がダンスホールである。

ダンスホールがシニアの憩いの場

大学でソーシャルダンスを授業で学んだ。米国の大学であるので面白い教科が沢山あった。ソーシャルダンスのクラスもその一つである。大学であるので綺麗な女性が沢山クラスを受講していた。男性は少なかったので楽しい思いをいつもしていた。

日本ではソーシャルダンスはまだ一部の人たちだけの趣味かもしれない。米国では、シニアの健康と交流を促すために活発である。体で感情を表現する米国人にとってダンスはその一部なのだろう。多くのシニアが気楽に週末にダンスホールに出かける。

同じ興味を持った人たちが集まり、交流したり、楽しんだりする「場」としてダンスホールはこれからもっと脚光を浴びても良いのではと思う。特にシニアは色々な人生を経験してきた。残りの人生をダンスに時間を投資してもおかしくない。

肌と肌の触れ合は、男と女の本能を刺激する。年老いても男は女を意識し、女は男を意識する。

それ故、

新しい出会いと楽しさを一度に味わえる。ドキュメント72時間の番組では、江東区にあるダンスホールを定点観測していた。多くは、60歳を越えているシニアの男女だ。色々な理由で自分の人生を楽しもうとしている人たちだ。

ダンスが日頃のストレスを発散させてくるというシニア男性。ダンスを教えて生活を立て直そうとしてるシニアダンス講師。子供が手離れしたので今までやれなかったダンスに挑戦しようとやってきた専業主婦。色々な人生を経験してきたシニアたちがダンスホールに集まる。

男と女の出会いなのだが、年齢が60歳以上。普通の雰囲気でないダンスホールでシニアたちの遊びが展開されている。男と女の触れ合いは、年齢に関係なく生きるエネルギーと張り合いを与える。ダンスをするには、姿勢を良くして、体力を付けて、身なりもしっかりして積極的に学ぼうという姿勢が必要だ。

全てがシニアにエネルギーを生み出させる要素になる。

経済的にある程度安定した生活を送り始めると特別な夢や生きがいが必要になる。そんな人たちがダンスを介して新しい人生の楽しみ方を味わっている。

私毎ではあるが、ソーシャルダンスを楽しむためにそれにふさわしい服装でダンスを楽しむという感覚は私には無い。普通の感覚でダンスをする雰囲気を私は好む。そのため、ダンスホールに行ってダンスをするという気になれない。

シニアの男女が触れ合う機会はダンス以外にもあるのではないだろうか。最近のシニアは、IT機器(スマートフォーンやタブレット端末、PCなど)の使い方を積極的に学ぼうとしている。時代に追いつきたいと思っているからだ。新しい情報機器を一緒に学ぶ「場」が生まれてきている。

その意味では、シニアのための学校などがこれからもっと地域社会で目立ち始めるのではないか。又は、NPO団体で社会貢献活動が増えるのではないだろうか。ドキュメント72時間がピックアップした「男と女のダンスホール」は、シニアの男女が残りの人生を楽しもうという場である事を伝えている。