シニアがモンスター老人になる理由と原因 - 定年退職後の高齢者の仕事、雇用、健康

monster senior

路上でアルバイト女性が広告宣伝のためにチラシを配っていた。近くを通る老人にチラシを手渡そうとしたら、「要らん!」と怒鳴られた。 普通の人の反応ができない老人が多い。吠えている犬を突然蹴る老人もいる。電車の中で大笑いしている学生に「静かにしろ!」と罵倒する老人。多くのシニアを外出先で見かける時代だ。

モンスター老人は、人生の老人として敬われる手本ではなく異常な反応をする老人を言う。

なぜなんだろうか?

私自身が老人の入り口にいる。切れている老人を見かけることも多い。私の常識から判断しても非常識なことを老人がやっている。自動車を運転していて信号が赤であるのに道路を渡り始める老人。歩道があるのに歩道を歩かない老人。電車の中で強引に席を立って替われと睨みつけてくる老人。

暴走する老人が増えていることは確かである。 

最近、うすうす感じていることがある。自分の精神的な忍耐力が弱まってきているのでは・・・と思える。老いてくると今まで出来たことが出来なくなる。体が言うことを聞いてくれなくなる。不自由な生活を強いられる。精神的な余裕が体の不具合から減少してきているのではないかと。 

経済的な余裕が無くなる、身体的な動きの余裕も無くなる、社会とのつながりも薄くなる、孤独に悩まされるなど余生をポジティブに生きる機会が少なくなっているのが老人だ。

精神的な負担というか、ストレスが孤独な老人にのし掛かると冷静に自分の行動をコントロールできなくなる。これは、別に老人に限ったことではない。若者でも同様な境遇にいればそうなるだろう。全ての老人が暴走するのではない。一部の元気な老人がモンスター老人となって変身する。

公園で大声を出して遊ぶ幼稚園児に静かにしろ!と怒鳴り出すシニアは、追い詰められている老人かもしれない。余裕が無い生活を送り始めると人間誰しも気が短くなり、ちょっとしたストレスでも過剰反応をしてしまう。

暴走老人、モンスター老人、わがままな言動と行動をするシニアを見つけたらその老人たちが何故そのような過剰反応をするのかを冷静に考えてもらいたい。必ず、背景に問題を抱えている老人であることが分かる。暴走していない優しい老人たちと比較してほしい。何かが違うはずだ。

モンスター老人も暴走老人も共通しているのは、元気な老人であると言うことだ。 

過剰な反応、非常識な行動、わがままな言動と行動をする老人は、生活で精神的に満たされない老人が多い。社会から取り残されて他の人たちとのコミュニケーションが取れない。遊び仲間も作れない。そんな状態が長く続くと人間誰しも正常な反応が出来なくなる。 

元気な老人が増えて社会の中で目立ち始めるとモンスター老人のような異分子も増え始める。老人による軽犯罪も増える。元気であるからそれが出来る。身寄りが無い老人は何かをして社会からの関心を集めたいと思い始める。老人は、孤独を恐れている。 

自宅で一人生活をしている老人は、人恋しさを求めてデパートにやって来る。デパートの休憩イスに陣取って行き交う人たちを眺めている。少なくとも人がいる場所に自分を置ける。物理的に一人ではない。精神的には一人だが。元気で精神的に満たされない老人が沢山生まれてきているのではないだろうか。

私は、生涯仕事をして余生を送る予定である。やりたい仕事、お金を稼げる仕事、 学べる仕事をしていると精神的に満たされる機会が増える。仕事をしていると社会とのつながりを維持できる。仕事を通じて色々な人との接点が築ける。お金を稼ぐことで経済的な余裕も出来る。体を動かすことで健康を維持できる。

モンスター老人や暴走老人には、社会とつながりを再構築する仕事を与えるべきだろう。それを上手く支援できる仕組みがあれば良いのだが。現実は、自助努力しかない。