中国・大連の日本食食材スーパーを定点観測。日本向けのコールセンターが多い大連。若い日本人とシニアが職を求めてやって来る。そこには、日本で満たされない職と経済的なメリットを求めた日本人たちがいた。そんな日本人と結婚して生活の安定を求めた中国人女性も登場する。
日本食材スーパーの8割が中国人客だ。日本食品や製品は大連の中国人の絶対的な信頼を受けている。日本語熱が高いし、日本に対して好意的であるという。
多くの日本企業の進出で日本人も職を求めに行く中国の大連
職を求めて大連で働く30歳代の若者と日本でリストラに遭って海外に仕事を求めたシニアたちが目立った。 就職氷河期の時にニュースで日本人が大連のコールセンターに職を求めたと言うことを覚えている。その当時に大連に渡った若者たちが日本食品を求めてこのスーパーにやってきている。
今の日本は、若者の労働力を求めている。海外で働く若者を国内の労働市場で吸収できるはずなのに何かが回っていない。企業が求めているのは、新卒と特定分野の職人だからか。大連などの海外で働いている若者たちを国内の企業は労働力として求めていないのだろうか。
40歳、50歳代でリストラになり海外に新しい職場を求める中高年
リストラに遭って新しい職場を海外に求めた中高年が多い。大連もその候補だったのだろう。日本企業が多いので現地の会社で雇用を探せる。日本人も多いので日本人向けのサービス市場も生まれる。日本人美容師は、日本人のお客よりも中国人のお客で取り合いになるほど人気があるようだ。
日本食材への信頼と安全、そして、安心を求めて食材を爆買いしていく中国人が多い。日本人が働く環境は国内以上に良いのかもしれない。生活コストは低いので給与が低くても十分やっていけるようだ。私は大連を訪問したことがないので現実は分からないが、機会があれば一度訪問してみたい。
検索サイトで 大連 求人 で検索すると色々な人材を募集しているのが分かる。日本で職が見つからないシニアであるならば、大連で新しい職を探すのも一つのオプションではと思う。ただし、最近は就労ビザの発行が厳しくなり年齢制限があるというので注意が必要だ。
大連でビジネスを展開している日本企業であれば、日本人という特典がある。後は、自分に合った職を見つけられるかどうかだろう。
日本の常識が通じない中国
ただ、中国の生活は日本とは違うので日本人が思う常識が常識として通じない。あり得ないことがただただ起きるという。生活環境に慣れるまで先進国以上に大変だろう。中国は、未だに精神面、倫理面、その他の面で発展途上国である。経済的に張り子の虎で中身が伴わない。北京や上海だけが先進国並みでその他は後進国である。
番組で気がついたのだが、大連で子供を育てると言うことに不安を覚えている日本人夫婦が多い。教育と安全という面でまだ日本人にとって中国・大連でも不安がある。中国人の倫理観と生活マナーは日本と比較して格段に低い。そのような習慣と倫理観を我が子に浸透させたくないという不安が大きいのだろう。
家庭教育がしっかりしていないと知らないうちに生活環境から中国の価値観と生活観が子供に乗り移る。日本に帰国した時に適応面で問題になる。精神的な成熟は断然日本人に軍配が上がる。
結論
日本での再就職が見つからないならば、日本人を募集している海外の日系企業へ再就職を求めるオプションがある。中国の大連には、多くの日本企業が進出している。現地で働いてくれる日本人の需要がある。特にコールセンターなどは日本人であれば有望な就職先になる。