70歳前後になると仕事をしたくても仕事が見つからなくなる。自然と暇な時間が増える。そんな時に一緒に暇な時間を過ごせる知人、友人、仲間がいれば一人で寂しく自宅で過ごす必要がなくなる。妻と一緒に遊びができれば最高であるが、妻には妻の都合と遊び仲間がいる。老後はお互いの時間を自由に使う生活になって行く。
私は65歳で自営業を一人でやっている。インターネットの仕事であるのでパソコンが私の仕事・遊び相手になる。人間と直接会って話をする機会はコロナ禍で急激に減少した。今ではオンライン会議でしか人間と話ができていない。オンライン会議でお喋りをしても間が持たない。パソコンの画面に映る人との話は目的がはっきりしていないと続かない。
ポストコロナの社会は以前の社会と違ってきている。3密を避ける行動が求められる。マスクが必須アイテムになる。シニアにとってコロナ感染は死に至る可能性が高い。自ずと直接会ってお酒を飲みバカ騒ぎができない。近所のシニアたちは公園でグランドゴルフやゲートボールを楽しんでいる。
公園で一緒にスポーツをする仲間に入れば、その延長線で遊び仲間が徐々に作れて行くのだが誰もがその仲間に入ってスポーツを楽しめるとは限らない。私はゲートボールもグランドゴルフも興味がないシニアである。とても、仲間に入れて!と言って入っていけない。
孤独から逃げるには、孤独と向き合うには、という問題がだんだんと大きくなる。
孤独から逃げられないシニア:老後の楽しみ方
私はスタバでコーヒーを飲みながら仕事をしている。他人から見ると優雅な生活をしているシニアと思われる。実際は決して優雅ではない。毎月売上を上げるにはどうしたら良いか、どうしたら新しいビジネスを作れるか、見つけられるか、ブログのアクセス数を増やせるかなどで悩んでいる。
人と話すのはスタバでコーヒーを買うときぐらいしかない。そんな会話のない生活が月曜日から金曜日まで続く。会社組織で仕事をしている人ならば、私のように会話がない生活は少ない。組織の中であれば何らかの交流が生まれるからだ。一人で仕事をする辛さは基本一人でいること。孤独感は起業した人にとって付いてくるものと覚悟しないと始まらない。
老後の寂しさも同様ではないか。一人でこの世に生まれて一人でこの世を去っていく宿命を考えれば、孤独を意識しない生活をするしかないのではないか。
一緒に時間を過ごす人たちとの機会を増やす
私の気分転換、孤独を意識させない方法は自然に他の人達と一緒に時間を過ごす機会を持つことである。その意味で2つ勉強会グループに属して情報収集をしている。コロナ禍でオンライン会議でしか顔を合わすことができない今日此頃であるが、顔を見ながら音声で会話ができる。少なくとも会話が成り立っている間は孤独を感じない。
孤独を避けるには趣味の団体やグループ、勉強会やスクール、ボランティアグループなど複数人で活動している人たちの会合に出ることである。最初のアクションは自分で団体組織の門を叩くしかない。一人で誰かが訪ねてくるチャンスを待っていても誰もやってこない。来るのは押し売りだけ。
趣味がないシニアは時代に置いてきぼりにならないための勉強をする。スマホが上手く使えないならば、ドコモショップ、AUショップ、ソフトバンクなどのショップでスマホ操作の教室に通ってみる。無料だから気楽に受けられる。区役所などで定期的に開催される生涯学習講座を受けてみる。探せば、今まで学んだことがないことを無料で学べる機会が多く見つかる。
70歳を過ぎてもアルバイトができる仕事を探して仕事仲間になる方法もある。私はいつもそんなシニアにマクドナルドなどのファストフードでのアルバイトを勧めている。最初は慣れないかもしれないが仕事が忙しいから孤独を感じる暇がない。体と頭を動かす仕事だから認知症予防に成り、健康にも良い。その上、アルバイト代が頂ける。
新しい趣味、関心事を体験する
新しい趣味は何かに興味を持った時に生まれる。 最近の私の趣味はChromebook(クロームブック)である。クロームブックは既に3台所有して使っている。このブログもHP製クロームブックで書いている。オンライン会議はLenovo製タブレット型クロームブックでやっている。
クロームブックというキーワードで同じ興味を持っている人たちとつながる。SlackのChromebookコミュニティーに参加してクロームブックを使っている人たちと情報交換をしたりしている。クロームブックが新しい人とつながるきっかけになる。何かに興味を持てばそれを追求していく内に同じ興味を持った人たちとつながる。そこには年令や性別による差別がない。私はクロームブックのホームページも作ってしまっている。
2020年は何か新しい趣味を作りたい。ポストコロナの時代にあった趣味が無いか今探している。自分が何に興味を持ったかで決まる。興味を生ませる機会を自分で作るしかない。
自分の足元を見て何か落ちていないかを探す
自分の足元に何か落ちていないかを今見ている。昨日、比叡山延暦寺の番組を夫婦で見ていた。ちょうど昨年比叡山延暦寺を訪問していたからだ。番組に出てきた言葉、一 隅 を 照 ら すを思い出した。
「一隅(いちぐう)を照らす」という言葉は、比叡山を開かれた伝教大師・最澄(でんぎょうだいし・さいちょう767-822)一人ひとりが自らの心を高めて豊かな人間になり、明るい社会を築いていこうという意味。
一隅を照らす活動が何かできないかと考え始めた。難しく考えないで今自分がやっていることで出来ることをやれば、一隅を照らす事が少しできるのではないかと思い始めている。社会で必要とされるサービスや仕事をすることで誰かを助けていることになる。
何かを思い、それを行動に移せば孤独を感じる暇などは消え失せる。
結論:
老後の時間を楽しむ仲間は自分次第で見つけられる。自分の心、欲求心、興味に忠実に従って追い求めれば同様なニーズを持った人たちと巡り会える。意識的に探すよりも自分の欲求心に導かれて追い求めることで老後の時間を一緒に楽しめる仲間が見つかる。