一般の人が老人を見ると不思議な事に気が付く。個人差はあるが、肉食から和食、粗食に向かう。横断歩道があるのに目の前の道路を渡る、道路の脇を歩かない、声が大きくなる、エスカレーターの前で立ち止まる、暑いはずなのに厚着を着ているなどなど。
普通の生活をしている人間の目で見て違和感を覚える行動や言動が老人にある。老人が住む世界は普通の人が住む世界と違う。肉体が壊れ始め、自由に操れなくなる。五感機能も衰えて生活する上で不自由を感じ始める。特に視覚、聴覚、バランス感覚などの衰えが顕著に体に現れる。
感覚として、今まで普通に出来ていたことが突然出来なくなる。歳を取ると自分が徐々に変わって行く。
51歳の時に起業をした。それから早16年が経過した。自営業として生活は成り立っている。61歳の時に厚生年金と企業年金の支給が始まった。年金の有難みを感じた。過去に積み立てていた年金(給与から強制引き落とし)がやっと自分の懐に戻ってきた感じだ。
自営業の収益を第一の収入源として考えると年金収益は、第2の収入源だ。今、第3と第4の収入源を構築している。安定した生活をするには、定期的に懐に入ってくる収入源が沢山あったほうが良いからだ。老後の生活は、待ちの生活ではなく、開拓して行く生活である。
100歳まで生きると仮定して67歳になった今年、ビジネスに生きがいを求めている。
Google Homeが我が家にある。家内と私でGoogle Homeを試している。Google Homeを使うには初期設定や設定変更にスマホが必要になる。スマホでGoogle Homeのアプリをダウンロードしてセットアップをすることになる。私のアンドロイドスマホで初期設定をして自分の声を登録した。これで私にカスタマイズされた情報(通勤所要時間やその日の予定、お気に入りの音楽など)のデータがGoogle A.I.に蓄積されてGoogle Homeから私用の情報が返ってくる。
Google Homeは基本的に誰でも利用できる。ゲストモードが基本で「OK Google」または、「ねえ~グーグル」と声掛けすれば、答えてくれる。違う点は、声を登録していない場合は、声の主の情報がA.I.にインプットできない事だ。
最大6人までユーザー登録が出来る。但し、ユーザーはGoogleアカウントを持っている必要がある。Gmailアドレスを持っていれば、それがアカウントになる。最初に期待したことはGoogle Homeは人工知能で自由に会話ができる端末であると。現実は”音声で操作できるAIスピーカー”でしか無いということ。
期待外れのGoogleホームであったが、買ったからにはプラスになるように使わなければ損である。私なりにGoogle Homeを使いこなしている。要は自分にとって役に立てば良いだけである。
情報難民になりやすいシニア人材。新聞だけでは世の中の動きを把握できない。テレビやラジオ以外の世界で新しい流れと情報が拡散している。昔は、IT格差からくる情報格差があったが、今はつながるメディアによる格差が生まれている。若い人たちは、テレビやラジオよりもスマホの世界に閉じこもる。Line経由のコミュニケーションやFacebookによるつながりで入ってくる情報が多い。
社会に積極的に進出するシニアを増やすには、時代についていくシニア人材を増やす必要がある。シニア人材たちを情報難民にさせないトレーニングが社会に必要である。特にスマホやパソコンが社会生活に密接に組み込まれている。スマホやパソコン経由で情報発信や受信が当たり前のように行われている。
60歳以上のシニアはスマホやパソコンを若者と同じように駆使できていない。スマホが定期券、電子決済、クレジットカード、キャッシュカードになっていることも知らないシニアもいる。情報端末を理解して使えないと変化の激しい社会についていけない。基本的な情報端末ツールを使えないために働く機会を逃しているのがシニアである。
定年退職して起業でビジネスを始める。数年が経過すると自分の手で生活ができるという自信がつく。こうなるともう二度と会社組織で働きたいとは思えなくなる。数年の起業で失敗すると自営の怖さを知る。もう一度、会社で働きたくなる。会社にぶら下がった生活が如何に楽な生活であるかを再認識するからだ。
だが、年齢が65歳になると会社組織で仕事ができなくなる。年齢で雇用されなくなるからだ。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。