私の妻が63歳になった。妻は専業主婦であるので国民年金だけが老後の収入になる。私が他界すれば、私の遺族年金(厚生年金から支給される)と自分の国民年金だけの収入で基本的に生きていかざるを得ない。相続で与えられる金融資産はあまり当てにならない。
万が一を考えて私が妻に出来ることを今実行している。国民年金の額を増やすことである。ご主人が480ヶ月間国民年金を支払っていれば、約6万5000円ぐらいの国民年金が妻にも支給される。私の場合、480ヶ月間の支払いがないため、それを満たすため妻が65歳になるまで国民年金を前払いで支払った。それに付加保険を追加しているので毎月の受取額が6万5000円以上になる。
私は67歳なので年金を受け取っている。国民年金と厚生年金と企業年金の3つである。年金を受け取って感じることは食べて行く上で十分の額であるという印象がある。妻の場合は、私が他界すると国民年金と遺族年金の2つになる。果たしてそれだけ老後の生活が成り立つのかどうか分からない。不安である。
介護の話題が新聞を賑わせている。両親の介護で会社を退職して介護に専念したら、老後破産状態になったという記事が多い。又は、親の介護をやり始めたら仕事が出来なくなったとか。介護の負担で自分も体調を崩して職を失ったとか。介護が原因で子供たちに余分な負担が行く。
自分たちの子供に私達の介護の負担を極力少なくするには、介護を必要としない体を作る生活習慣を身につけるしかないと思っている。介護負担は自分の身の回りの世話が自分でできなくなった時に始まる。それが認知症だったり、他の病気だったり、足腰の筋力の衰えだったりする。
健康寿命を伸ばすことが家族に介護負担を負わせない確実は方法になる。健康寿命を伸ばす基本は何か。
65歳という年齢は再就職で一番の壁になる。自分の年齢を意識させない魅力を相手先にアピールできないと話も聞いてくれない。書類審査を通らない。
60歳で定年し65歳まで再雇用される今は、65歳までの5年間をどのように使うかで65歳からの再就職活動が上手くいくかどうかが決まる。他社への就職は自分をどのようにアピールするかである。書類審査を通るか通らないかがそれで決まる。
私を含め履歴者には過去の実績を中心にアピールする。それが一番相手に刺さると思っている。現実は全然刺さらない。彼らが求めるのはあなたという65歳の人材が売上をもたらしてくれるかどうかである。相手先の65歳の社員以上に会社に貢献できる魅力を持っているかどうかを探る。
過去よりも今、未来のビジネスで貢献できる「もの」を履歴車でアピールできないと意味がない。
老後の生活を考えるシニアにとって「お金の使い方」は重要である。感情と欲求だけでお金を使ってしまうと知らないうちにお金が足りなくなってしまう。自分を上手くコントロールできる人ならば、お金の使い方もうまくコントロールできるだろう。私を含めて大部分の人はそれがなかなかできないでいる。
年金だけの収入で老後を生活するには、家計簿をつける必要がある。家計簿をつける習慣が無い人は、無駄遣いをしていないかどうかを監視する必要がある。必要な物にはどうしてもお金が出て行くので必要でないものを上手くコントロールして無駄なお金を使わないようにする。
私はZaimというスマホアプリを使って毎日の出費を記録している。記録しているものは外出時に買うもの全てで、ランチやお菓子も含む。外出時に使うお金は無駄遣いになる傾向があるから調べている。お金には「生き金」と「死に金」がある。無駄遣いは「死に金」になる。
生活でどうしても必要になる出費は全て「生き金」。それ以外は「死に金」になる場合が多い。年金生活は節約の生活。節約をするには本当に意味がある出費であるか吟味しなければならない。カフェを仕事場として利用していると1杯のコーヒー代は「生き金」になる。お金を稼ぐための場所代になるからだ。昼食代も「生き金」。交通費も「生き金」。
「死に金」は何本もあるジーンズにもう一つ新しいジーンズを買ってしまうこと。その理由が安かったから。本当に必要なジーンズであっただろうか。自分の欲をコントロールできなかったために「死に金」を使ってしまった。
神田に古本の書店が並んでいる。何度か足を運んだことがある。あまりにも沢山専門書籍がありすぎる。いつも、誰かが本を探している光景が見える。古本屋のビジネスは、本当に儲かっているのだろうかと時々疑いたくなる。現実、神田は古本屋のビジネスで成り立っているから儲かるのだろう。
本が好きな人は読みたい本を探す。私も読みたい本は図書館で探すのだが見つからない場合は神田の書店を歩いて回る時がある。特に昔の書籍は通常の本屋では見つかりにくい。神田の古本屋を見ると色々な人が本を探しているのが分かる。
古い本には人を引き付ける魅力がある。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。