子供たちの親として自分の人生に悔いが無いようにして人生を終わりたい。たぶん、誰もが同じ思いだろう。子供たちは自分が歩んできた人生を見ている。私には自分の後ろ姿が見えないが、子供たちはそれが見える。
そして、その後ろ姿を参考にしながら自分たちの人生を考えるようになる。父親は自分の子供たちの人生の比較対象なのである。私自身、時々、こんな時私の父親はどうしたのだろうか?と考える。楽しい時よりも精神的に迷っている時や苦しい時が多い。父親の人生は子供にとって身近な人生の比較データになる。
長男はもうすぐ二人目の子供を持つ父親になる。会社勤めで手堅く会社員キャリアを進んでいる。次男は独身で起業をしている。やりたいことをやっているがビジネスが立ち上がるまで時間がかかる。生活は苦しいが夢に向かって自分の人生に挑戦している。
変化が激しくて大きい今の時代は定年退職まで一つの会社に人生の大半を委ねることが出来ない。パナソニック、ソニー、東芝、シャープ、日立、JTB、JAL、電通などの大手企業でさえ大規模なリストラをやっている。「寄らば大樹の陰」という考え方が消えてしまった。頼れるのは自分自身。
そんな変化を子供たちは現実を見て感じている。父親は定年退職で子供たちと類似の境遇に入っている。会社におんぶにだっこの人生はもう得られない。60歳、65歳を過ぎた年齢が大きな壁となって自分の力で第二の人生を切り拓けと言っている。
私の仕事場は、スターバックスだ。スターバックスを仕事場として使っている。常連客であるためスターバックスで働いている若い女性たちに顔を覚えてもらっている。今朝も横浜駅地下街のジョイナスにあるスターバックス店でこのブログを書いている。この店に来るといつも顔を合わせる可愛い店員がいる。仮に名前をA子さんとする。
彼女の名前を聞いた事が無いので実際の名前は知らないが、顔はいつも覚えている。彼女も私の名前は知らないが、私の顔を覚えている。支払いカウンターでいつものドリップコーヒーショートを注文する時、彼女の顔を見てこんな言葉をかけている。
私:「笑顔が可愛いね!そのメガネは伊達メガネかい?」
A子:「(ニコニコして)褒めてくれてありがとうございます。このメガネは本当の眼鏡なんですよ。ヨドバシカメラの地下にナポリタンのパンチョがオープンしたのを知ってますか。トッピング無料券を配っていますよ。」
私:「ああ、パンチョね。今日のランチはパンチョのナポリタンだったんだよ。おしいくてボリュームがあって良かった。」
A子:「私、明日、友達と食べに行こうと予定を組んでいるの。」
コーヒーの注文時にこちらから話しかけると可愛い女性との会話が始まる。
今年の9月15日に長男家族に次男が生まれた。二番目の孫である。あと10年経てば孫と一緒に気兼ねなく遊べる。その時は76歳になっている。76歳まで生きて普通の生活が維持できれば、孫との触れ合いも面白くなる。そのためにも自分の健康管理はしっかりやりたい。
シニアの健康管理はどのように考えているのだろうか。誰もが人間ドックや健康診断を毎年受けているのだろうか。私が知っているシニアは、毎年、人間ドックに行っている。私も人間ドックで定期的な検査を受けているが、バリウムによる胃のレントゲン検査を止めている。
バリウムによる胃のレントゲン検査をやめた理由が3つある。
65歳を過ぎて年金生活を始めるシニアは自分の体が老いてきていることに気がつく。友人、知人は午前中スポーツセンターで筋トレをして、午後はアルバイトをする生活を始めている。仕事から離れると体が錆びつき始めるからだ。通勤生活が止まると自宅にいる時間が増える。その結果、運動不足になり血液の流れが悪くなる。それに不安を覚えてスポーツを始めるシニアが多い。
2016年8月14日付朝日新聞朝刊に「Rio to Tokyo シニアが輝く社会に」という記事があった。102歳のシニア女性がマスターズ水泳に参加して記録を出しているという内容だ。彼女が水泳を始めた年齢が、80歳だ。痛めた膝を治療するために始めた水泳が102歳の今も続けている。
何かの目的で始めたスポーツは目的を達成しながら続ける習性がある。運動習慣が身に付くと自然と体が健康になっていく。体の不調を訴えているシニアは、血液の流れが悪くなっているのが原因かもしれない。体を定期的に動かすスポーツを始めるべきではないか。
郊外に一軒家で生活をしていた団塊世代のシニア夫婦が都会に引っ越すをする。なぜ、老後にそんな引っ越しをするのだろうかと不思議に思っていたら、私の家内が横浜の田舎よりも都会で便利な場所で生活をしたいと言い出した。
ああ、そうなのか!都会には便利な環境があるということだね。ここで私の価値観と家内の価値観の相違が生まれる。横浜は平坦な土地ではなく丘陵の多い土地であるため、坂道が多い。普通の自転車では疲れる。電動補助付き自転車でないと坂道を登っていけない。
家内が今の場所を嫌がる理由が丘陵の多い土地にある。最寄りの駅まで歩いて行く道程には山から降りていくという印象を与えている。降りていくのは良いが、帰りは登っていく。これが嫌だと言う。今は自動車を運転することが出来るから良いが、自動車を運転しなくなったら食料の買い出しなどが大変になる。それも気になるようだ。
老後の生活は利便性が女性にとって一番気になるようだ。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。