自分の人生の先が見えないと思っているシニアが多いのでは。定年退職前の自分ならば、会社組織内での生き方が想像できていた。フリーになったら、自分が何をしたら良いか羅針盤が狂い始める。自分の人生の先が濃霧で見えない時、不安が悩みを作り出す。
何かに悩んで道を歩いていると何故か下を向いて歩いている自分に気が付く。前から知人が歩いてくるのも気が付かない。下を向いて歩くと目先が地面しか見ていない。本来ならば、青い空を見ながら新鮮な空気を吸い込んで心地良い気分を味わえるはずだ。
自分をもう一度若い時のように若返らせたい!そんな欲望を誰もが持っている。肉体は、筋トレを定期的にやり続けないと若返らせる事が出来ないが、やれば老人でない肉体美を作れる。精神面の若さは、やりたい事に情熱をもって時間を注いでいれば自然と顔が輝きだす。仕事に老後の生き甲斐を見いだそうとしているシニアは、自分で仕事を作り出すことしか道はないのだが・・・!
60歳代の時に70歳以降の老後の生活をイメージする必要がある。
昨年、義父は介護付き有料老人ホームに入居。義母は継続して老健施設に入居している。東京の実家はネズミ以外誰もいない。義父が今まで生活していた実家が空き家になっている。東京には孫たちが生活をしている。横浜と関西に家を構える子供夫婦と東京で生活をしている孫たちを総動員して空き家になる実家を有効活用しようと考えている。
老人が住む実家にはインターネット環境がない。そのため、私達夫婦も孫たちも実家で長居する状態になかった。リモートワークが新しい生活様式になるにつれてインターネット接続が必須になっている。孫たちにとってはインターネット環境がない実家では何も出来ないという印象を持つ。
私や関西の義兄もインターネットを使って仕事をしているので実家にインターネット環境がないのは都合が悪い。そこでどのような感じで親族が活用すべきかを考える。誰も住まない家は老朽化が激しくなる。家の中の空気の入れ替えねばならない。東京に出かけたときに一時休憩場所として寝泊まりするしか無い。
実家の管理は私達夫婦に任された。月に2回ほど空気の入れ替えと掃除で実家に行く。関西にいる義兄がときどき東京に仕事で上京する。その時の宿にもなっている。空き実家を有効活用するにはどうしたら良いのだろうか。
昨年の夏のことである。帰宅時に横浜駅の階段を上っていく一人の老人の後ろ姿を見た。半ズボンとTシャツ姿で体格が手に取るように分かる。年齢的に70歳から80歳ぐらいのシニア男性。階段を軽快に上がっていく。背中から腰まで筋肉がついている。足の筋肉もやせて細くなっていなかった。
あの年齢であの体格を維持できているのは、きっと、定期的に運動をしているためだろうと私は思った。シニアの筋肉は定期的な筋トレをしていないと確実に筋肉量を年1%づつ減らして行く。それが筋肉が多い足の筋肉にでてくる。
お風呂に入る時、洗面所の鏡に写る太ももを見てほしい。予想以上に太もものサイズが小さくなっているはずだ。足の筋肉に張りがない。筋肉を失い皮膚の皮がたれ始める。シニアの体は加齢でドンドン醜くなっていく。
66年間も生きていると色々な苦しみ、不安、喜びを味わう。会社への入社、他の会社への転職、起業、そして、海外旅行などで思いがけない経験をする。思いがけない経験とは、常識では説明できない出来事。人間の知識が及ばない出来事である。この世の中にはそんなことが日常茶飯事に起きている。
66年間の人生で困ったことがたくさん起きた。人生の節目節目で大きな決断をしてきた。その度に頭を悩ましてきた。お先真っ暗な時も何度も経験した。如何にしてこの困難を解決するべきかを悩んだ。人生のピンチに直面する度になぜか私は誰かに助けられてきた。
それも予想もしないような助けられ方である。普通では考えられない出来事が自分の人生に起きて助けられ、今の自分が存在している。何故、そうなるのか説明が出来ない不思議な経験である。このような経験は起業したからこそ出来たと私は思っている。起業するには勇気がいる。未知の世界に足を踏み出す勇気である。誰かに頼るのではなく、自分自身に頼る生き方である。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。