30歳代の若者と60歳代のシニアが気楽に話すことは少ない。生活する基盤が違うからだ。若者たちとシニアは自然に世代別層で交差しない。渋谷で若者が集まるお店とシニアが行くお店は違う。年齢による行動の違いは明白だ。

だが、シニアは時々若者たちと話をしたくなる。若者たちが何を感じ、何を考え、何を求めているのかを好奇心で知りたいのだ。年齢の壁は高いが、同じ趣味を持っているとその壁が壊れて共通の話題で話ができる。

共通の話題は、年齢、性別、職業、出身地、学歴、宗教、既婚未婚など全く関係なくしてしまう。そんなパワーが趣味の世界に有る。シニアが孤独と寂しさを感じ始めたら、自分の趣味の延長線か、新しい趣味を始めて探してみると良い。

私は仕事道具であるWindows PCをChromebookに変えた。OSのアプデートで時間が取られないし、ウイルスソフトも購入する必要がない。その上、ノートパソコンの価格の3分の1の値段で買える。Chromebookを仕事で使い始めてChromebookが趣味になってしまった。もう、4台Chromebookを持っている。

私と同じようにChromebookの虜になった人たちがいる。年齢、性別を問わず共通の関心がChromebook。それが軸となって新しい人間関係を築くチャンスが生まれる。孤独と寂しさを感じたら、自宅で一人でいる時間を減らす。出来るだけ、外出して人との触れ合いが出来る場所に行くことである。その時に新しい挑戦をしてみる。自分から話しかけても不自然でない場所を探しておく。

例えば、デパートでウィンドウショッピングをする時に店員と話す機会が生まれる。スタバに入れば、店員が支払時に挨拶代わりに話しかけてくる。展示会に行けば、ブースの営業マンが話しかけてくる。筋トレのスポーツジムに通ってトレーナーの指導を受ければ自然と会話が生まれる。探せば、人との触れ合いと会話が生まれる場所が見つかる。

違った世代との出会いとお付き合い

核家族化された今の時代は、世代を超えた家族とのコミュニケーションや交流が減っている。シニアはシニア同士でのお付き合いに偏り、昔話が中心になる。新鮮な話題が会話に出てこない。私は、いつも、一人で仕事をしているため、若者ともシニアとも会話をする機会が非常に少ない。

意識して新しい人との出会いを探す

意識して新しい人との出会いを求めるために色々なビジネス勉強会、NPO団体への参画、自分が興味を持っているグループとのオフ会など積極的に出かける。今年からChromebookオフ会（オンライン）に顔を出し始めた。昨年の今頃、Chromebookを買ってブログ記事専用マシンとして使っている。Chromebookの魅力に見せられて情報を求め、ウエブやSNSをさまよっていたらChromebookオフ会の情報を見つけた。

最初に参加したChromebookオフ会は昨年の2月であった。参加したメンバーは30歳代、40歳代の男性たちだった。皆さん、私と同じようにChromebookの魅力に惹かれていた。年代の違う人達との出会いとお付き合いがここから始まる。オフ会では名刺交換もない。簡単な自己紹介だけで始まる場合が多い。話していれば、それなりにその人の背景が分かってくるからだ。

新しい人との出会いは自分が最初に求めないと始まらない。待っていても孤独なシニアに話しかける人はいない。いるとしたら詐欺師。経済的に裕福で身寄りが少ない孤独なシニアほど詐欺師のターゲットになる。孤独と寂しさに漬け込む人には気をつけるべきである。

Chromebookという共通の趣味

年齢を越えた出会いとお付き合いは探せば自分の足元にたくさん見つかる。シニアだから老人クラブに参加しないと遊べないなんて思わないこと。老人クラブの人口が激減している。シニアの活動範囲が広範囲になってきているためである。シニアの若返りが起きていると私は思っている。私の趣味は限られている。筋トレも趣味だが、一人で黙々と筋肉を鍛えるだけ。おしゃべりをしながら筋トレは集中できない。

若い人たちも老人も英会話を学びたいという日本人特有の願望がある。英会話クラブなどに参加すると年齢、性別に関係なく新しい出会いとお付き合いが出来る。多くの若者とシニアたちが英語の勉強を始めている。若者たちとの交流や会話を求めるシニアは英会話を学ぶグループ活動に参加すべきだ。

Chromebookを使う人が急増している。テレビやネットでの宣伝やパソコンメーカーからの新製品紹介にChromebookが出てきている。価格が手頃で操作が簡単。そんな点が学生や会社員に好まれる。まだ、シニアはChromebookについて認識がないが、Chromebookこそシニア向けのパソコンであると私は思っている。

Chromebookを使い始めてWindowsパソコンを使うことがなくなった。Chromebookは起動が5秒以内で終わり、すぐに使える点が良い。OSのアップデートも1分以内で終わる。そんな発見があると良いことを他のシニアに勧めたくなる。

GIGAスクールプロジェクトで使われるChromebook

GIGAスクールプロジェクトとは、「児童生徒向けの1人1台端末と、高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備し、多様な子どもたちを誰一人取り残すことのなく、公正に個別最適化された創造性を育む教育を、全国の学校現場で持続的に実現させる構想」です。GIGAとはGlobal and Innovation Gateway for Allの略（引用先：Education通信）。

小学校、中学校の学校教育でChromebookを使った教育が広まり始めると自然とChromebookが家庭にも入ってくる。子供と両親がChromebookというネットワークパソコンを介して新しいコミュニケーションが生まれる。シニアがChromebookを使い始めれば孫や子どもの世界で共通の話題として会話ができるようになる。

基本、Chromebookはインターネットに接続していないと本領を発揮できない。今の世はインターネットが広がり、インターネットが前提で物事が進んでいる。昔のパソコンのようにネットアクセス無しで使う用途が減って来ている。Chromebookは時代の流れに乗った誰にでも簡単に使えるインターネット専用のパソコンである。

孫の教育を支援したければ、Chromebookを使い始めることである。通常のパソコンと違って価格が５万円から８万円前後でビジネス用途でも十分に使えるChromebookが家電量販店で買える。下記の写真は今仕事で使っているLenovo Chromebook Yoga C13である。

孤独と寂しさは目的を持った生活をすれば和らぐ

70歳、80歳を過ぎたシニア、特にシニア男性は女性以上に孤独と寂しさに悩まされる。同年代の親族が生きていれば、多少気分は和らぐ。年齢が増えれば知っている人が自然と消えて行く。最終的に長生きをすれば精神的に一人になる。最終ポイントが分かっているので今から一人でいる生活に免疫を持てるようにするしかない。

毎日、毎週、毎月、毎年毎に何かをやろうという目的を作ることで自分の世界に入れる。時間はその目的のために使われるので孤独や寂しさを感じる時間が少なくなる。何かに没頭すると周りの事が気にならなくなる。自分で決めた目標を達成するために動いているとそんな没入感の世界に入り込む。

自分に子供がいるならば、子供がやっている趣味に挑戦してみることである。子供と共有する趣味は家族案の触れ合いを深められる。孤独と寂しさは老いて一人になれば誰にでもやってくる。そんな状況を和らげる生活を今から準備すれば良い。

結論

ウエブで検索すればそんな勉強会を開催しているグループがたくさん見つかる。共通の趣味は、シニアの生活に新しい風と刺激をもたらしてくれる。若者たちとの接点が増えると若者たちが作り出す文化を理解できるようになる。彼らが教えてくれる。

シニアはChromebookを使い慣れるようにすると孫の教育で共通の話題になり会話ができるようになる。Chromebookはこれから学校教育と家庭の中で主な情報端末になる。Chromebookという共通テーマで世代を超えたお付き合いが生まれる。

目的を持った老後の生活が作れれば、孤独と寂しさは和らぐ。毎日、毎週、毎月、毎年毎に何かをやろうという目的を作ることで自分の世界に入れるからだ。