シニアは日常生活で必要な物が揃っている。消耗品だけを買い換えている。衣類も頻繁に買わない。お金が常に出ていくのは、食費ぐらいだ。老いてくると長年使ってきた物に愛着を覚え始める。安くても高くても自分の体の一部のように感じ始める。身の回りに1つあれば良い。同じ物はいらない。
年齢が70歳を過ぎれば身辺整理や終活が始めるシニアが増えてくる。67歳の私も整理をしなければいけないものをたくさん持っている。衣類は着ていれば消耗していくので、新しい衣類を買うことを我慢すれば良い。古くなったパソコンは使えるが腐っている。セキュリティー面でリスクが有る。処分しなければならないパソコンが2台ほどある。
日常的に出番がない物が多い。万が一のために置いている物ある。若い頃の記念品的なアタッシュケースも置いてある。もう完全に出番はない。取っておいているのは米国出張時に初めて購入したアタッシュケースであるからだ。もう、30年以上前の物になる。
これからの生活で頻繁に使うものだけに絞り込む必要がある。本棚に飾ってある書籍はもう二度と見ない、読まないのがわかっている。30歳代、40歳代、50歳代で使っていた物で今も活躍しているモノは殆どない。老後の生活で使わない物、飾ってあるだけの物、気持ちだけで残してある物にお別れをする勇気が必要になる。
新しく買い替えるならば、価格で判断せず品質と耐久性で決めることである。
目次
良いものを愛着を持って末永く使う習慣
不安定な日本の社会はこれから物に対する考え方が変わってくるのではないかと感じている。大量消費の時代は昔になり、格差社会が広がっている。若者も年寄りも低所得層の中心になりかけている。
社会で働き始めた若者たちは年輩の先輩たちの暮らしぶりを見て自分たちの将来を想像する。至って自然なことだ。それがどうもバラ色ではないらしい。
価格に囚われないで品質が良く耐久性がある製品を買う習慣
子供たちには、安い、品質が悪い、長持ちしない(耐久性がない)物は買わないで価格が高くても品質が良く、耐久性があり、愛着がわく物を買って末永く使ってもらいたいと思っている。
私は過去にノートパソコンの購入で失敗した事がある。ネットブックというノートパソコンである。安かろう、悪かろうの典型的な製品だった。この製品を購入すればこんな効果が期待できて、このぐらいの期間は現役で使えるという認識無しに安さで買ってしまった。
安さの裏に必ず代償がある
うまい話に危うい罠があるのと同じである。キャッチーな製品や儲け話は気をつけろ。生活にどうしても必要な物は高くても耐久年数を見て、愛着を持って買う。品質が重要。安いからと言って同じ物を沢山買って直ぐに壊れて捨てるという無駄はもう止めよう。
シニアは年金生活のためか節約生活に入る。どうしても安い価格に目が行ってしまう。無駄がない老後は価格に関係なく耐久性と品質に拘るべきだ。直ぐに壊れて使えなくなる製品は安いが無駄である。老後の生活は物を増やさない生活にしないと終活で苦労することになる。
Made in Chinaの無名な製品が溢れている。戦後の日本製品も品質が悪くて直ぐに壊れて捨てられた。Made in China製品も同じ道をたどっている。
高くても国内生産の製品を選ぶ(Made in Japan)
中国人だけでなく世界各地の人たちがMade in Japanの品質の良さを認めている。勤勉な日本人が作る国内生産の製品を私は買いたい。物を買うときは品質を見る。同じ物は買わない。買ったら自分の生活がどのように改善されるかを考える。何もメリットをもたらさない物はお金、時間、場所を浪費する。結果、無駄が生まれる老後の生活を作り出す。
50歳代や60歳代の人は、大量消費の時代で育ってきた。常に新しい製品に踊らされてきた。使い捨てが当たり前の世代でもある。家電製品は故障した物を直すよりも新しく同じ物を購入した方が安いというおかしな現象がある。この現象は今も続いている。
不思議な現象:修理するよりも新品を買ったほうが安くなる
典型的な事例がある。プリンターである。
私はCanonの複合インクジェットプリンターPIXUS MG6130を使っている。購入価格は確か2万円前後であった。インクセットを4セット購入するとプリンターの価格以上になる。故障すると修理に購入価格以上の修理代と時間が発生する。販売店は新しいプリンター製品を勧める。
いつも思うことはプリンターの価格は高くても良いのでインクの価格を安くしてもらいたい。正規品のインクカートリッジセットは4千円から6千円ぐらいする。高すぎて買えないので1セット900円の代替えインクカートリッジをネットで購入している。この価格差は酷すぎる。
マンションの粗大ゴミ置き場には、プリンターが何台もおかれている。一寸壊れただけで買い換えとなるからだ。もったいない。
プリンターメーカーは、耐久性のあるプリンターを高い価格で販売して成り立つビジネスモデルを考えてもらいたい。壊れやすい部分は分かっているはず。その部分だけを取り替えられる仕組みに設計を変更すれば良い。今の設計は安くするために修理の手間暇がかかる設計になっている。消費者のニーズを理解していないというか、大量生産使い捨ての時代感覚でビジネスをしている。
今の消費者は、末永く使える、愛着がわく製品を求めている!エプソンが新しく発表した大量インク搭載複合インクジェットプリンター「エコタンク搭載プリンター」は消費者ニーズを上手く捕らえている。2年間インクを取り替える必要が無いほど大量のインクを搭載できる。プリンター本体は、5~6万円する。通常のインクジェットプリンターの2倍以上。
でも、時代のニーズを捕らえている。良い物を末永く使える。
結論
無駄がない老後の生活を送るにはどうしたら良いか?節約志向になるシニアは終活に向けて自宅にある物を減らし始める。類似の機能と役割をする製品がある場合が多い。そんな製品に限って品質や耐久性の面で問題を抱えている。
シニアは品質が良く耐久性がある製品を一つだけ買うことで使わないものを減らせる。安いからと言って類似の製品を買うのは問題である。時代は使い捨ての時代から末永く使う時代に向かっている。Made in Chinaではなく国産製品を高くても使うべきである。