2015年12月24日は、クリスマスイブの日だ。スターバックスのカフェでこのブログを書いている。お店の店員は、今夜も明日も出社だそうだ。若者たちは恋人と一緒に楽しい一時を過したいはずなのだが・・・
私たちのようなシニア夫婦は、クリスマスイブを特別に楽しむという理由がない。恋人時代、新婚時代、家族時代であればクリスマスイブを口実に一緒にいる理由になる。子供も大人になり、老夫婦だけになった今、クリスマスイブだからと言って何か特別な事を考えないが、一緒に人生を楽しく送っていることに感謝するだけである。
クリスマスイブで思い出す妻と一緒にいる楽しさ
ロマンスを語る日・・・クリスマスイブは好きな人と一緒にワインを飲みながら食事をする日にふさわしい。そんなイメージが頭をよぎる。忙しい仕事を何とか早く終えて彼女との待ち合わせ場所に急ぐ。好きな女性と一緒にいられるだけで幸せを感じる機会がクリスマスイブである。
私の若き日はそうであった。彼女(妻)との一緒にいるための理由付けにクリスマスイブをデートの日にした。私の時代は、土曜日が休日ではなかった。午前中だけ出社する時代であった。高度成長時代であるので国は潤い、会社も儲けていた。それだけに忙しい日々が続いていた。
忙しい日々をやりくりしてやっと作った彼女と一緒にいられる時間。クリスマスイブの食事を一緒にする時間が待ち遠しかった。ワインハウスでドイツワインを飲みながら一緒に食事をした。周りは私たち同様のカップルたちだ。
もう結婚して32年間が過ぎた。一度も喧嘩らしい喧嘩はない。彼女が怒って実家に帰ってしまったと言うこともない。彼女と私の相性が本当に良かったのだろう。私に言わせれば、ベストマッチの結婚であったと思う。一緒にいるだけで幸せを感じる。そんな日々が32年以上続いているのだから不思議でならない。
生涯を一緒に生活する伴侶は、いくつかのメイトセレクションの過程で決まる。痛みを伴う。一緒にいて楽しいという感情が自然に湧き出てくる相手であれば、金や地位に影響されず自然体で相手を選べるだろう。年収がどうのこうの、会社が大企業でなければとか、親が資産家でないと駄目とか、俗世間の欲で生涯の伴侶を決めるのは不幸の始まりだ。
シニア夫婦にとって幸せなモーメントは、一緒に笑う時だ!笑う門には福来たる。お互いがお互いを求め合い、助け合う生活をずっとしてきた。後は、一緒の時期に他界するしかないかもしれない。良く聞く話は、どちらか片方が他界すると後を追うように他界するという。本当に愛し合っていればそうなるのか、真実は分からないが理想的な死に方だ。
人生のプライムタイムは、恋人時代から家族時代までかもしれない。子供が巣立っていった時に親としての義務は果たされる。後は、余生を思うままに暮らせれば良しとする。お互いに悔いのない人生を送るには、夫婦一緒になって困難に立ち向かう人生である。
大きな社会と自然環境の変化が起きている時代は、至る所で痛みを感じる時代だ。私たち夫婦も老後の生活で不安を感じている。年金生活では、生活が成り立たない。他界するまで生活費を稼ぐ必要がある。多くのシニア夫婦は働けるまで働かざるを得ない。
これは悪いことではない!
働けるシニアであればずっと働き続ける方が幸せだからだ。生活のリズムが作れる上にお金が入ってくる。社会とのつながりも維持できるし、世の中の流れにもついて行ける。社会との接点が薄くなると時代の流れが見えなくなり、孤独の世界に引き込まれる。それは、不幸の始まりだ。
クリスマスイブをシニア夫婦が楽しむならば、二人でゆっくりと外食することかもしれない。ワインでも飲みながら若い頃に楽しんだChristmas Eveの日を思い出すことだろう。