老後一人の生活になった時、自分の世話が出来れば自由快適な老後の生活が送れる。誰もが最後は一人の生活に直面する。そして、自分の家で一人生活が出来なくなる時がやってくる。
認知症になる。転倒して骨折し、介護ベッド生活になる。足の衰えで身の回りの世話が出来なくなる。こんな理由で一人で自分の世話が出来なくなる時が来る。
そうなる前にどうするかを決めて準備をしておけば、老後の心配事は消えていく。今、何も問題なく幸せな年金生活を送っているならば、これから起きる人生最後の選択と決断を考えるべきである。私には3つの選択肢がある。
選択と決断
最愛の伴侶が他界した時、(選択と決断)
- 一人で今の家で生活を続ける
- 長男夫婦の家に居候する
- 老人・グループホームに引っ越しする
1.の「一人で今の家で生活する」を選択した場合、自分で身の回りの世話が出来なくなった時点でまた選択と決断が要求される。2と3のどちらかの選択肢に対して準備することになる。
経済的に余裕があるならば、老人・グループホームに引っ越す。私はその選択をする。経済的に無理な場合は、長男夫婦の家庭に居候しかない。昔ながらのしきたりで。まあ、これは家庭環境によって個人差がある。次男や娘の家庭かもしれない。
自分の世話が出来なくなった時点で人生最後の選択と決断になる。
私たち夫婦が出来る事は、
- 健康寿命を延ばす食生活と運動習慣(足を鍛える)
- 老人ホームに入るためのお金を稼ぎ、貯める
- 私が先に他界すると経済的に苦しくなる妻の年金にプラスする妻専用貯蓄(へそくり支援)をする
長男夫婦の家庭に居候
老人ホームへの入居という選択肢があるならば、老人ホームへ。長男夫婦と同居するのはお互いにとって精神的な負担が大きい。もし、それを望みならばもっと早くから長男夫婦と同居生活を始めるべきである。または、一人生活を始めた時点で長男夫婦たちと話し合いを持ってどのようにするかを決めておくことが最善である。
受け入れ側の都合を最優先して何が出来るかを自分で考えておく。ひとり暮らしが出来るうちに出来なくなった時に何をすれば良いかのアクションが取れるようにする。私自身は長男夫婦と同居することを望まない。自分で好みの老人ホームを探しておく。必要なお金も貯めておく。
長男夫婦の家庭に私の介護負担を強いるのは彼らの幸せを台無しにする。介護が必要な体になったらお金で対処するしか無い。その意味合いで自分の介護のための軍資金は事前に貯めておくべきである。10年ぐらい老人ホームにお世話になるぐらいのお金は用意すべきである。
仮に1ヶ月に35万円の老人ホーム費用が発生し、月額年金20万円ならば、10年間で1800万円ぐらいかかる。目標金額として2000万円ぐらい貯蓄ができていれば、金銭的に問題がない。貯蓄額によって入居できる老人ホームも変わる。
老人・グループホームに引っ越し
自分の世話が出来なくなったら、老人・グループホームで生活をして子供たち家族に負担をかけないようにする。老人ホームで生活をする上で必要なお金を極力少なくさせるには健康寿命を伸ばすことである。80歳から85歳まで自分の世話ができる健康と体力を維持できれば、老人ホームで生活する期間も短くなる。老人ホームで生活するシニア男性は女性よりも短命で終わる感じがする。当然個人差はある。
子どもたちに自分が入る老人ホームを探してもらうよりも自分で探したほうが良い。それは普通の生活が出来ているうちにやって置くべきである。終の棲家を自分好みにできる。都会よりも地方の老人ホームのほうがコスト安である。子どもたちとの面会は頻繁である必要がない。
自宅の売却して老人ホーム費用に当てる人がいるが、それは考えものである。老人ホームが倒産したら行き場所がなくなる。最後の砦は自宅である。
身寄りがいない人はどうすれば良いのか?
自身がどのような生活を送りたいか、どのような介護が必要なのか、などを具体的に考えて、様々な選択肢の中から自分に合ったものを選ぶようにする。
具体的な相談先
- 地域包括支援センター: 各市区町村に設置されている。
- 市区町村の福祉課: 介護保険サービスや福祉サービスに関する相談ができる。
- 高齢者福祉センター: 高齢者向けの様々なサービスを提供している。
これから団塊の世代のシニアがひとり暮らしをするようになる。これが大きな社会問題になりつつある。老後の面倒を見てくれる子どもたちがいないシニアがいる。長生きをすればするほど身寄りが減っていく。孤独な老人になった時、どのような準備をしておけば良いかも考える必要がある。
身寄りがないお一人様高齢者がしておくべき対策
- 見守りサービスの利用
- 身元保証サービスの利用
- 財産管理委任契約
- 任意後見契約
- 死後事務委任契約
- 遺言書の作成
- 尊厳死宣言書の作成
この中で自分に必要なものを準備すれば良い。
結論
私たち夫婦は長男夫婦や子供たち家族の世話に成らない老人ホームで最後の生活を送ることにしている。子供たちの家庭は彼らの生活習慣で成り立っている。その生活習慣を乱したくないし、その環境に自分が適応できるか分からない。お互いに不必要な負担が発生する。
自分の人生最後のライフスタイルを想定できれば、そのライフスタイルをより快適にさせるための準備が出来る。それが老後の生活を意味ある生活にするきっかけになるかもしれない。