自分のお財布を出して、今、いくら現金が入っているかを確認して見てください。

10万円以上現金が入っている人は少ないのでは。私の財布には、1万円ぐらいしか入っていません。1日に使うお金が1000円ぐらいだから。大金は持ち歩いていない。

クレジットカードはどうか。

複数枚のクレジットカードを持っているが、1か月に1度使うか使わないかの頻度。基本、私の生活は現金払いの生活。だから、クレジットカードには用はない。クレジットカードは万が一のための道具である。

最近は現金やクレジットカード以外に電子キャッシュ(Paypay、イオンPay、Suicaなど多種多様)がカードやスマホアプリで使える時代になってきた。若者ほど電子マネーを使っている。シニアは電子マネーを理解して上手く使えるまで時間がかかる。一度、使い方に慣れるとクレジットカードと同じ感覚で使い始める。

which way

老後の生活でお金を節約したい方は現金払いか、そうでない支払い方かで節約ができる、出来ないになる。

節約の生活にしたければ、現金払いの生活にする!

還暦を過ぎたシニアが日常使うお金は1000円から2000円ぐらいだろう。お酒が好きな人ならば、居酒屋で五千円ぐらい使うかもしれない。シニア女性も特別なバーゲンシーズンでなければ、大金は使わない。

シニアの生活は質素な人が多い。

現金払いの生活は高い物を買わないで済む事

買いたいと思っても手元に現金がなければ買えないからお金は出ていかない。この時にクレジットカード支払いの習慣があると自然とお金が出ていく。現金は物理的に節約の弁になる。

クレジットカードは、限度額までお金が使えてしまう。銀行に残金があろうとなかろうと使えてしまう。後で金策に慌てるだけ。お金を使う上で自制心が弱いシニアはクレジットカードに向いていない。自制心の弱い人は現金払いの習慣を身に付けるべきである。

月に使えるお金を現金で制限する習慣があると無駄遣いが出来なくなる。その分、余ったお金を老後の資金にする事が出来る。

普通の生活をしているならば、毎日大金が出て行くような買い物はしないはず。特に財布に大金が入っていなければ、高価な買い物はその場でしないし、できない。

お金を気軽に使える環境を自分で作ってしまうとお金はどんどん出て行く。お金を簡単には使えない環境を作れば、お金はどんどん貯まって行く。単純な法則である。

老後の資金を貯めたいシニアは、今から現金払いの習慣を始める事だ。 

全ての保険契約を解約して自動的に出ていくお金を減らす

64歳の時、保険の契約をすべて解約した。医療保険は自分で作っている。毎月5000円、自分の医療費用銀行口座に入金している。医療保険で一般的な掛け金が月5000円である。もし、入院すれば入院日数分だけ日5000円が最長60日間支払われる。その合計金額が30万円になる。

つまり、月5000円の掛け金で最低30万円の保険料を得る事になる。掛け金の合計が30万円になるまで5年間かかる。5年以内に入院すれば、医療保険に入って得をする。5年以上支払い続けていると損をする。

今から5年以上健康でいられる生活習慣がある人ならば、私のように自分の医療費用銀行口座に毎月5000円振り込んでおいた方が断然お得。医療保険は還暦を過ぎたシニアには無駄の費用である。既に国民健康保険を私たちは支払っている。大きな病気をしたら国民健康保険が対処してくれる。

生命保険のテレビ広告を頻繁に見る。月々3000円で葬儀代200万円を賄えるというキャッチフレーズである。手元に200万から300万円の現金や金融資産があるならば、自分の葬儀代に備える生命保険はいらない。掛け金が安い、高いで生命保険を契約するのは馬鹿げている。

昔から保険は貧乏人を貧乏にする仕掛けと言われている。賢いお金持ちは手元にお金がたくさんあるので保険の世話にはならない。自分の余命が数えられるほど短い年数ならば、保険にお金を使わないで自分を楽しませるものや事に使うべきである。

自分が稼いだお金は自分のために使うのが基本

高齢者になると買いたい物がなくなる。私は70歳になるが、この年齢で買う物は消費財や食べ物ぐらいである。高価な買い物はない。年に数回程度の旅行で数十万円単位のお金が出る。若者のようにあれもこれも欲しい、食べたい、行きたいという欲求はない。そのため貯めたお金は少しづつ切り崩されていくだけである。

高額のお金を自分のために使う時は老人ホームに入居して生活を始めるときである。この時に子供や孫のために財産を残す、使うという意識はない。自分が他界して残ったお金や資産が自然な形として相続される。あえて、子供や孫のためにお金を残す必要はない。

節約は無駄なお金を使わないためにある。

現金以外の支払手段はお金を使いやすくする仕掛け

クレジットカード、電子マネーは手元に現金がなくても買い物が出来てしまう。自分の欲求をすぐに満たす仕掛けになる。これに慣れてしまうと後いくら残高が残っているのかを気にしなくなる。気楽にいつでも使える支払手段は魔物である。現金での支払いはそうならない。指で感じる紙幣やコインの量は限度があるからお金が減っていくのが自覚できる。手元に現金がなくなれば、買いたくても買えなくなる。

お金の支払面での物理的なブロックは精神的なブロックよりも強い。

私は日常生活の中で電子マネーを使うのを控えている。スマホには電子マネーのアプリが入っているが使っていない。財布の中にはクレジットカードがあるが、日常的に使うことはない。万が一の時の非常手段として使う。クレジットカードは仕事専用とプライベート専用に分けている。

SUICAやパスモなどは現金をチャージして使える電子マネーであるが、あえて交通決済手段として使っている。電子マネーは意識しないでどんどん使えるのが怖い。