年金だけに頼らないシニアの生活環境を作り上げれば、金銭的な問題で老後の生活を不安に思うことが減る。2つの方法がある。
- 年金プラス他の定期収入がある生活環境を作る
- 自給自足率を高めて生活コストを減らす
今、60歳代であれば個人事業主になって自分独自のビジネスを展開できる。雇用主は自分であるのでビジネスの形態次第で80歳以降も働けるかもしれない。年金と自分のビジネスで金銭的な余裕を築ける。
起業は誰にでも出来るわけではない。出来ないシニアは自給自足の比率を高めるにはどうしたら良いかを考えるしか無い。生活費の節約は出費を減らすことで成り立つ。多くのシニアはこの方法を取ることになる。
老後の出費を減らすには?
お金の稼ぎ方、使い方で老後の生活は変わる。年金に頼る生活をする老人は無駄なお金を使わない方法を身につけることに努力する。それが出来る老人たちは出来るだけ自給自足が出来る生活に目を向ける。
生活コストが低い場所で老後を過ごすという選択
公共料金は生活のインフラ。水道料金、電気料金、ガス料金は住む場所で変わってくる。節約は使用する量をいかにコントロールするかで決まる。あとは住む場所と持ち家か、賃貸かで生活コストが変わってくる。一般的に都会よりも地方のほうが生活コストは低い。
老後の生活スタイルをどのようにしたいかで住む場所が変わってくる。終の棲家をどこにするかを決めれば、ある程度の方向は見えてくる。自宅か、老人ホームのどちらかである。老人ホームならば、地方にある老人ホームが安い。
東京に住んでいる人は生活コストが比較的低い隣接の県に移住すれば生活費は減る。神奈川県、埼玉県、千葉県がある。60歳を過ぎて住み慣れた場所を離れるのは大きな決断になる。老後の生活で優先順位が生活コストを下げるということであれば、移住は出来る。
移住する時に持ち家にするか、賃貸にするかでコストが大きく変わる。年金収入の範囲で大きな負担になるのが住居費であるので多くのシニアは賃貸料金が安いUR賃貸を選ぶ。UR賃貸物件は4つの「ナシ」でお得である。
- 礼金ナシ
- 仲介手数料ナシ
- 更新料ナシ
- 保証人ナシ
自給自足の比率を高める
都会での生活はどうしてもお金がないと不自由になる。ある意味で、年金プラス他の収入がないと老後の生活は楽しめない。自給自足率が50%あれば、生活で必要なお金の負担は50%になる。食費、住居費、水道料金、ガス料金、電気料金、通信料金などの生活インフラはどうしてもお金が発生する。その分野で自給自足ができる仕組みを作り上げれば、都会の生活は楽になる。
例えば、通信料金だ。今は多くの人がスマホを使っている。固定電話を設置している若い人は本当に少ない。すべてがスマホで可能になっている。私のスマホは、電話料金が発生していない。LINE無料電話で済んでいる。電話する用途が少ない上多くはショートメッセージやメールで済んでしまうからである。
IIJmioのギガプランは月2ギガ858円音声データである。シニアが使うスマホはこれで十分。これで毎月の通信料金は大幅に節約できる。
住居費は、空き家問題で困っている人を探して、空き家に無料で住まわせて頂くことだ。空き家管理を代行する代わりに住居費を無料にしてもらう。交渉次第では、公共料金の一部もオーナーに負担して頂くことも可能だろう。
食費は、Food Bankサービスを活用する。または、食事付きの飲食店でアルバイトか、パートをすることで食費の負担を下げられる。地方で生活をしているならば農家直売所で野菜などを購入すれば新鮮で安く食材が手に入る。
手元にある物を使い切る生活に徹する
シニア男性にとって衣類で使わなくなるスーツがある。会社員時代に何着も持っていたスーツが定年で埃を被る。活躍する場面が冠婚葬祭ぐらいになる。生活スタイルが変わると今まで使っていた物が必要なくなって使わなくなる。今という時代は物を捨てるのにお金がかかる時代である。
断捨離は必要であるが、捨てるのではなく使い切る方法を考えることである。使わなくなった物品リストを作成する。お金に変えることが出来るものであれば時間をかけて買い手を探す。衣類関連は工夫して使い潰す。家電製品はBook-offでリサイクルしたり、処分したりする。
陶器などのお皿は実用とお飾り用にある場合が多い。お飾り用の陶器を実用に変えて使い切る。または、メリカリで売る。陶器は使わないと無くならない。押し入れに入っている物で年に1回使うか使わない物は思い切って使わない生活に移れば必要なくなる。
使える物をどんどん使う生活にすれば、出費する物が自ずと少なくなる。物が少なくなると生活もそれに適応してくる。
老後の生活はお金があっても使うものが少なくなる生活である。物を買う時に本当に必要なものであるかを自問すればお金はお財布から出ていかない。
結論
生活費を節約して老後を過ごすには2つの方法がある。
- 年金プラス他の定期収入がある生活環境を作る
- 自給自足率を高めて生活コストを減らす
年金プラスタの収入を得る事ができれば、生活費を節約しなくてもお金で苦しまない。多くのシニアは生活コストを減らすことで金銭的な負担を減らそうとする。お金が日々の生活であまりかからない生活をする(自給自足を高める)ことが出来れば良い。
手元にある物を使い切る生活をすれば、お金はお財布から出ていかない。断捨離は捨てるのではなく、お金に変えるリサイクルや使い切ることで物を活かす。