91歳の義父を見て歳を追う毎に少しづつ言動や行動が危なくなってきていると感じる。以前話した事が記憶に残っている時といない時がある。「もうろく」という言葉がある。意味は、老いぼれる事だ。普通の91歳のおじいさんにしては、頭はしっかりしているが記憶力が徐々に短くなってきている。

認知症という病気ではないが、老化から来る自然現象であると思う。もし、以前大事な話をした事が記憶から消えてなくなったら、また同じことを話して納得してもらう事になる。「もうろく」してくると周りの人が同じ事を繰り返して事を成さねばならなくなる。それが面倒だ。

遺言書や相続の準備

本来、遺言書や相続関連は当の本人がやるべきことである。91歳という高齢であるがゆえに遺言者や相続についてはすでに何らかの対策を取っていると考えたい。心配なのは、「もうろく」したためにその必要性を本人が感じつつ、毎回忘れて何もしていないという事だ。

娘婿が義父の相続に関してとやかく言うのは問題であるので実の子供がこの辺の事を早いうちに明確にしておくべきだろう。実の子供も親のお金についてとやかく言うのは嫌だろうが。

義父が「もうろく」する前に相続対策

まだ本人の頭がはっきりしているうちにやれるべき準備をして置かないと危ない。家内を経由して長男にそれとなく義父と相続対策についてアクションを起こすよう伝えようと思う。一番困るのは、長男と長女の家内である。なので事前に対策が出来るならば義父と話し合って万が一の時の準備を今からすべきだと思う。

自分が他界した後の資産について意識している人であれば、こんな心配はしないのだが赤の他人の娘婿でも義父の言動と行動で「もうろく」が進行しているのが分かる。

口に出して相続や贈与について私に勉強してくれと頼んでくるのだが、頼んだ事を忘れている感じだ。こちらで勉強して色々な書籍や雑誌資料を手渡したが、どのようなアクションを取っているのか良く分からない。この辺は、娘婿が入れない世界だからだ。

義父の「もうろく」の進行が今以上に進まないうちに長男と長女と一緒に具体的なアクションについて話し合うべきだろう。

相続や遺言などは70歳を過ぎた頃が無難!

私も義父の様子を見て自分の場合を考える良い機会であると感じている。相続や遺言などは、70歳を過ぎた頃に準備したほうが無難なのかもしれない。一般的に自分の葬儀について考え始める年齢が70歳頃だという。そうなると資産がある老人は、70歳から80歳の間に何らかの準備をするのだろう。

認知症やがんの病気にかかる前に資産問題は先に対応すべきだろう。資産がない人は、こんな問題で悩む必要がないが。