旦那と違って主婦たちは昼間の時間を仲間と近くのスポーツセンターでテニスレッスンを受けている。旦那方が仕事で飛び回っている時に地域に根ざした奥方交流が花を咲かせている。この交流は旦那方が定年退職をしても変らない。生活パターンは旦那がどうなろうとも変らない。今までの生活が維持できればそれでOKなのである。

会社を卒業して自宅生活を始めた夫たちは妻の生活に入ろうとする。暇がそうさせるのだが、妻の生活は夫禁制になっている。妻の後を追う夫たちは妻から嫌がられる。既に妻たちは夫なしの生活に慣れてしまっているからだ。主婦には主婦の集まりがあり、時間を共有する活動が成り立っている。それを知らない定年退職した夫たち。

主婦たちは旦那たちに朝から家を出て夕方帰宅する生活を強いる。会社員時代と同じ生活パターンをしてもらいたいという。夫たちが妻たちの生活に侵入することを良しとしない。そんな老後環境で夫たちを救う手があるのだろうか。私からの提案が一つある。

主婦と旦那には相容れない生活の違いがある事を受け入れる事

地域に根ざした主婦たちのネットワークは一緒に暇な昼の時間を過ごすことから始まる。スポーツセンターに行くとダンス、ヨガ、ピラティス、卓球、ジャズダンス、腰痛体操、バレーボール、そして、テニスで良い汗を仲間と一緒にかいている女性たちが大勢いる。

旦那族は定年退職後にスポーツセンターで筋トレなどを始めている。筋トレは仲間でやるスポーツではないので交流という点で今ひとつ。新しい知人や友だちを作るのは夫たちにとって難題になっている。地域に根ざした生活と活動を今までやってこなかったためである。近所に気軽にお喋りができる人が見つからない。

テニスで体を鍛えて、カフェで口を鍛え、情報交換をする

妻たちはいつもの友人たちとのテニスレッスン後に近くのカフェで井戸端会議を始める。ちょうど、今、私の隣に座っている50歳代から60歳代の奥様たちがグループで情報交換(おしゃべり)をやり始めた。グループであると周りを気にしないで大声で話し出す。話に夢中になり声がだんだん大きくなる。まさに今そんな状態になっている。隣で記事を書いている私にとってちょっと耐えがたい。

老後の奥さん方には今まで行動を共にしてきた仲間がいる。同じ嗜好でテニスレッスンを受けているので旦那ほど定年後の疎外感はない。テニスで体を鍛えて、カフェで口を鍛え、情報交換をする。このような生活は定年退職後の旦那も見習うべきでは。会社勤めをしているうちに地域に根ざした交流活動を続けていれば、近所に気軽に話ができる知人や友人が生まれているはず。

私も地域に根ざした交流活動をしてこなかった。誰も気軽にお喋りができる知人や友人がいない。会社を離れると凧の尻尾が切られたような感じになる。一人になり自宅にこもる生活になる。私の場合は自営業であるので仕事がある。仕事をしていれば、知人や友人がいなくても自分独自の生活パターンを作れる。奥さんの尻の後をついて回る生活にはならない。

奥さん方の仲間に旦那は入れない

女性と男性の違いがある。やはり、男性は、男性の趣味のクラブに身を投じるしかないだろう・・・と思っている旦那族は幸せだ。年金で不足している生活費を稼ぐことに一生懸命になっている旦那たちは、こんな余裕は無い。

主婦たちの井戸端会議の議題に お金を稼ぐというテーマはない。それは、旦那の仕事と言うことだろう。本来は、奥方と一緒に将来の老後設計をしなければいけない状態にあるのではと感じながら口のトレーニングを聞いている。男たちは、昼間ではなく夜居酒屋で口のトレーニングを叫びながらやっているに違いない。

夫は長年会社での生活が長かった。妻は、住んでいる地域での活動が長い。お互いに長年活動している場所が違う。夫の定年退職で夫が妻の生活圏に入ってくる。長年相容れない生活の場を経験していると同じ場での生活が難しくなる。

主婦と旦那の老後の生活で違いがどうしても生まれる。浮草のような状態になった旦那と地域に根付いた主婦では、お互いの違いが負担になる。多くの旦那衆は孤独の道を歩く事になる。一つの救いは自分の意識改革しかない。

一人で事を起こす意識改革が夫たちを救う

妻にも相手にされなくなった夫は何をして余生を楽しむことが出来るだろうか。女性と違って男性は高齢になるほど友人や知人が少なくなり、最終的に一人になる。女性たちのように気軽に話しかける習慣がない。お喋りは女性にとって生活の一部であるから、ちょっとした話しかけでおしゃべりが延々に続く。男性はそれが出来ないので一人になる。

男性は暇な時間を楽しむために目的を持った生活を作り出すべきである。簡単な事から始める。例えば、

  1. 図書館に通って毎月5冊ぐらい本を読む。小説ならば、あっという間に時間がたってしまう。
  2. スポーツジムに通う。毎日行っても良いし、週2回筋トレをしても良い。ポイントは自宅以外の場所に自分の居場所を作ること。
  3. 川や海が近くにあるならば、釣りに出かける。自然の中で魚と勝負をする。
  4. 料理が出来ない私はいつか自分で料理を作れるようにしたいという願望がある。料理を独学する。
  5. 小遣い稼ぎが出来るアルバイト「タイミー」を積極的に活用する生活を作る。参考までにこんなレポートがある。65歳以上のシニアの働き手のスキマバイトの利用実態を分析したレポート。

senior work

 

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