なぜ、シニアは友達を作れないのか?作るには? - シニアの仕事、健康、筋トレ、暇

自分には、友達という人がいない。知人や仲間はいる。ただ、友達と本当に言える人がいない。学生時代に同じ地域で生活をしていれば、幼馴染や中学校、高校の友達関係が続いていたかもしれない。生憎、中学校から大学まで同じ場所で生活をしていなかったため、学生時代からずっと付き合いをしている人がいない。当然、個人差がある。社交的な人はどこで何をしていても友達を作るのがうまい。

私個人の観察からインターネット業界で個人事業者(フリーランス)として働いている人に友達と言われる人がいないのではと感じる。

同様に会社を離れたシニアが新しい友人を作るのは非常に難しい。でも、何かを一緒にやるとそれが縁で知人付き合いから友人付き合いに発展する場合がある。これも個人差がある。私は一匹狼的な性格なので自分の心を開くことがない。お互いの性格にもよるだろう。

仕事の仲間、知人は多いが心を割って話せる友人は?

会社を卒業して個人事業をインターネットで展開していると一人で仕事をする時間が長くなる。仕事は、ほとんどがインターネットの中で行われる個人芸だからだ。人と打ち合わせをしながらチームワークで仕事が動くような形態ではない。全ての仕事が個人で完結しまう。

一人で働くメリットとディメリット

  • (メリット)自分のスピードと都合でいつでも、どこでも、仕事ができること
  • (ディメリット)パソコンの世界、インターネットの世界で機械とやり取りをしているため、人と交わる機会がない

私のように年齢が66歳になると新しい友達という人間関係を作る機会がない。インターネットの世界は、年齢的に20歳代から30歳代が多い。若い人たちは、会社組織の中でインターネットビジネスをしているので同僚がいたり、お客さんとの交流がある。

若い人たちのように遊び回るという習性も私にはない。シニア世代は、私のようにインターネットビジネスにかかわっている人が少ない。共通の話題がシニアの人たちと持てない苦しさがある。

会社を経営して社員を抱えている社長であれば、友達がたくさんいるのではと思うかもしれないが現実は寂しい。仲間や知人は沢山いるが、心をオープンにして話が出来る(利害関係なしで)友人はゼロに近い。経営者は、自分の妻以外に心を許せる人がいない。寂しくて孤独なのである。

友人がいても他界していく

幼友達が大人になっても交際が続いている人は幸せである。大人になってから利害関係なしで付き合いが出来るからだ。友人を作るには、お金に換えられない恩がないとだめかもしれない。友達は片思いでは成り立たない。

歳を取るにしたがってこの世を去る人たちが増えてくる。友人もそうだ。仲間も知人も一人、一人と、この世から消えていく。長生きをしたほうが美徳のような常識があるが、長生きをしている人が必ずしも幸せを感じているとは限らない。長生きをすることで誰かが助かっているならば、長生きの理由が見つかる。

友人が他界したら新しい友人を作れば良いと人は簡単に言うが、社会から離れて生活をしているシニアには多くの新しい出会いがない。自分が積極的に他の人達と交わる生活をしていかないと知人も増えていかない。積極的に社会活動をしている人でもお互いのプライバシーを気にして深入りは敢えてしない。

お節介好きなシニアであれば、性別を問わず新しい交際の輪が作れる。

新しい友人を作れる機会は

いつも顔を合わせて仕事をしている相棒であれば、同僚が友人に発展しやすい。お互いを助け合うからだ。友人関係は、困った時に助け合う関係から生まれると私は信じている。

ネットでの仕事は、ほとんどが個人中心で動くのでいつも顔を合わせて何かを持続的に行うということが少ない。困った時の助け合いもすべてネット空間でなされてしまう。人間らしい交流が現実の世界に生まれてこない。

ネットには知人・仲間が多いが、本当の意味での友達は困った時にお互いを助け合った時の度合いで決まるのではないか。心を開いて打ち明けるときは殆どの場合、何か深刻に困った時に相談するときが多い。相談する相手が信頼に値するかどうかで決まる。ただの遊び友達や酒飲み知人では難しい。

知人と友人のレベル

私にとって「知人」とは一度お会いして名前と顔を知っている人になる。多くはビジネス関連の人が多い。「友人」とは1年以上同じ目的で活動を共有したり、顔を会わす機会が多かったり、プライベートに会って食事をしたり、ちょっとした相談をしたりする人になる。

友人にはこんなレベルがある。

  1. 会ったた時に気楽に話が出来る人
  2. プライベートに会って遊んだり、飲んだり、食事をしたりする人
  3. 自宅に招待し合ったり、家族に紹介したり出来る人

私の友人の多くは1のレベルである。2のプライベートに会って何かを一緒にする人は殆どいない。老いてくるとお互いを深く知ろうとするのが面倒になるし、オレはオレ、お前はお前という考え方になる。

結論

老後に運命共同体になる人は妻しかいない。友人と言われる人も認知症になったり、他界したりして消えていく。私の義父は96歳で大学や会社の友人の中で唯一人生き残っている。シニアは若者と違って出会いを求めて社会生活をしていない。

老後の生活は新しく得るものよりも失うものが多くなる。若くなりたいと思って若作りをしても若者たちと一緒に遊べない。ジェネレーションギャップが壁を作る。新しい友達を作るにはまず知人を作らないと始まらない。気の合う知人と多く出会えれば友人を作るチャンスも増える。ただ、お互いの性格とニーズによる。

新しい友人を作るには何かの活動を長年やり続けていないとお互いを理解できない。共通の活動をしているシニアであるかどうかである。私のように一人でビジネスをしていると何かの趣味で定期的に会合に出て交流を深めるしか方法がない。

 


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my profile pictureこのページのシニアライター:Norito H.Yoshida

Profile

Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.

シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。