自分には、友達という人がいない。知人や仲間はいる。ただ、友達と本当に言える人がいない。学生時代に同じ地域で生活をしていれば、幼馴染や中学校、高校の友達関係が続いていたかもしれない。生憎、中学校から大学まで同じ場所で生活をしていなかったため、学生時代からずっと付き合いをしている人がいない。当然、個人差がある。社交的な人はどこで何をしていても友達を作るのがうまい。
私個人の観察からインターネット業界で個人事業者(フリーランス)として働いている人に友達と言われる人がいないのではと感じる。
仕事の仲間、知人は多いが心を割って話せる友人はいないシニア
会社を卒業して個人事業をインターネットで展開していると一人で仕事をする時間が長くなる。仕事は、ほとんどがインターネットの中で行われる個人芸だからだ。人と打ち合わせをしながらチームワークで仕事が動くような形態ではない。全ての仕事が個人で完結しまう。
メリットは、
自分のスピードと都合でいつでも、どこでも、仕事ができることである。
ディメリットは、
パソコンの世界、インターネットの世界で機械とやり取りをしているため、人と交わる機会がない。人と交わりたいときは、意識して勉強会やセミナーイベントに出かけるしかない。
私のように年齢が64歳になると新しい友達という人間関係を作る機会がない。インターネットの世界は、年齢的に20歳代から30歳代が多い。若い人たちは、会社組織の中でインターネットビジネスをしているので同僚がいたり、お客さんとの交流がある。
若い人たちのように遊び回るという習性も私にはない。シニア世代は、私のようにインターネットビジネスにかかわっている人が少ない。共通の話題がシニアの人たちと持てない苦しさがある。
会社を経営して社員を抱えている社長であれば、友達がたくさんいるのではと思うかもしれないが現実は寂しい。仲間や知人は沢山いるが、心をオープンにして話が出来る(利害関係なしで)友人はゼロに近い。経営者は、自分の妻以外に心を許せる人がいない。寂しくて孤独なのだ。
幼友達が大人になっても続いている人は、幸せであると思う。大人になってから利害関係なしで付き合いが出来るからだ。友人を作るには、お金に換えられない恩がないとだめかもしれない。友達は片思いでは成り立たない。
年を取るにしたがってこの世を去る人たちが増えてくる。友人もそうだ。仲間も知人も一人、一人と、この世から消えていく。長生きをしたほうが美徳のような常識があるが、長生きをしている人が必ずしも幸せを感じているとは限らない。長生きをすることで誰かが助かっているならば、長生きの理由が見つかる。
いつも顔を合わせて仕事をしている相棒であれば、同僚が友人に発展しやすい。お互いを助け合うからだ。友人関係は、困った時に助け合う関係から生まれると私は信じている。
ネットでの仕事は、ほとんどが個人中心で動くのでいつも顔を合わせて何かを持続的に行うということが少ない。困った時の助け合いもすべてネット空間でなされてしまう。人間らしい交流が現実の世界に生まれてこない。
ネットには、知人・仲間が多いが本当の意味での友達は作れないのではないか。
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