年齢による差別というか、対象外と言うべきなのか分からないが嫌な思いをしている。
横浜の街中を歩いていると販売目的で何やらサンプルを無料で歩いている人に配っているのを見かける。私の前を歩く若いカップルには無料サンプルを配り、私は無視される。
販促目的のサンプル配りはターゲット層が予め決められている場合が多い。たまたま、私がそのターゲット層ではなかったのだろう。そんな裏事情を知らないシニアは年齢による差別と認識する。シニアだから、製品やサービスの販促対象にならないという企業側の見方がある。
高齢者だからこんな事なんか分からないだろうから相手にしないという姿勢が日常生活で私は感じている。IT関連のイベントに参加すると60歳代のシニアの参加者は少ない。多くは20歳代、30歳代である。懇親会でもシニアは浮いてしまう。
高齢者だから・・・
スマホでバズを意図的作りたい業者が無料のギリシャヨーグルトを配っていた。配る時にソーシャルメディアで投稿するとギリシャヨーグルトが100個あたるというチラシを渡していた。私の前にいた若者にはそのチラシが渡されて私はスキップされた。
多分、私のような高齢者は、スマホを使えないと思い込んでいたに違いない。差別を感じたので高齢者でもスマホが使えることを見せるためスマホを取り出して遊んでいた。その販売員がそれに気がついたかどうかは分からないが。
年齢で差別する、対象外にする
高齢者になればなるほど、対象外になる場合が多い。若い人たちの輪の中に入って、「一緒に遊ぼうよ!」と高齢者の私が話しかけたら怪訝な顔をされるのと同じだ。年代のギャップは激しい。
こちらが求めていないのに勝手に差別してくる人たちもいる。高齢者は関係ないからあっちに行け!といった態度を取る。まあ、多くはビジネスに関係するので分からないでも無い。
インターネットの世界でもこんな出来事が起こる。メールやチャットでは問題なく普通にコミュニケーションが出来る間柄なのにオフ会で現実の世界で会うと私が高齢者である事実に驚き白々しい振る舞いになる。
インターネットの世界には性別や年齢による差別はない(分からないから)
インターネットの良さは、年齢や性別を匿名に出来る点だ。或る仕事をネット経由で依頼した時の受注者が女子高校生であったなんて事も起きる。要は、求めることを提供できる人であれば誰でも良いのである。
これが、実際にあって依頼しようとすると年齢と性別が気になり始める。差別は相手が高齢者であるか、ないかで生まれる。これからは、高齢者の人口が増えるため高齢者を差別するビジネス活動は少なくなる。若い人たちも高齢者と上手く付き合うことが求められる時代になると私は思っている。
若者だけでなく高齢者も活躍できる時代がこれから到来するのは確かである。既に政治家や経済界経営者の世界ではシニアが中心になって物事が動いている。インターネットの世界でも長年の特定分野での経験でシニアが活躍している。私が使っているオープンソースCMS(Joomlaジュームラ)は経験値が物を言う。独学でCMSを英語で学ばなければならない。
年齢による見えない雇用の壁(仕事探し)
60歳と65歳、そして、70歳では年齢による雇用の壁がある。雇用する企業側は、若い人材を求める。本人の能力よりも若さを優先する。本来ならば、年齢や性別に関係なく仕事ができれば問題ないはずである。少子高齢化で若者を採用できない中小企業は、中途採用に力を入れるが年齢で採用差別をする。
60歳を過ぎているシニアは、使い捨て人材のように取り扱われる。用が済んだら契約更新を止める。そんな事が当たり前の社会になっている。
人不足で困っている建設、飲食、介護業界はシニア人材を募集しているがそのシニアの経験、知識、スキルを活かす場を提供していない場合が多い。ただの人不足を補う人材としか見ていない。挑戦心があるシニアは起業をする。自分でビジネスを始めれば、仕事面でも差別は少なくなる。
私のビジネスは自営業であっても年齢によるマイナス点がある。IT業界は、若い人が中心にビジネスが回っている。65歳のシニアが営業をしても相手の企業が相手にしない。こんなシニアがホームページ制作なんてできないだろうと勝手に思い込む。
シニアを受け入れる対人ビジネスであれば、年齢による差別はなくなる。
結論
ビジネス業界では年齢による差別が明白になる。年齢で客層でないと判断される。採用においても同様である。誰もが若い人を求める。少子高齢化社会では、若者の採用が難しくなる。労働者不足をシニアに求め始めるがシニアの持ち味を活かしていない。インターネットビジネスでは性別や年齢による差別が生まれ難い。