あくびは声を出さない「コーヒー!」の叫び
横浜駅近くのスターバックスでウエブサーバーにつなげて仕事をしている。60歳過ぎのシニアがコーヒーを飲みながら何やら仕事をしている。そんなシニアを多く見かける。やっと、会社という組織による時間的制約とストレスから解放された人たち。自分のオアシスを求めてスターバックスにやって来る。
時間が過ぎていく。51歳の時に起業した時は、体力と老いを気にしていなかった。60歳になって自分の体がかすかに壊れ始めてきているのがわかる。老いは確実に私の体にやってきている。50歳から60歳の10年間、老いということを感じていなかった。65歳になった今、老いは原因不明の腰痛や筋肉の痛み、疲労回復の遅さに出てきている。
家内の両親の介護支援を始めて80歳代、90歳代の老人の体の状態を目にした。老いるとこんな体になり、こんな生活を送ることになるのかと気づく。私が80歳になった時に普通の生活を維持できているか心配である。普通の生活=身の回りの世話を自分でできる身体機能。
目次
60歳から70歳、70歳から80歳までの10年間で老いの影響が強まる
60歳から70歳の期間は、体力的にも健康的にも問題なく普通の生活が出来る。周りの年配者を見ても70歳までの人たちは、普通の生活が出来ているように見える。
老化から来る身体的な問題が見え隠れする60歳代
年老いてくると体の一部に問題を抱える人が増加する。人それぞれ症状は違うが、腰痛は一般的な症状だろう。膝痛は女性に多い。肉体的な問題、認知症のような病気、緑内障、老眼、白内障、高血圧、痛風、糖尿病など数え上げればきりが無いほど色々な病気や問題が老いてくると出始める。
人間の体は、時間とともに老いてくる。老いてくると今までと同じ動き、活動、行動が出来なくなる。
歳を感じ始めるのは、60歳を過ぎてからではないか。社会も意識も60歳を境にして見方が変る。60歳から70歳の間に本当にやりたい事をやることが一番重要であると私は思っている。また、それをやろうと思えばやれる体力と時間がある。2019年度の国勢調査で男性平均寿命 81.4歳、女性 87.4歳。健康寿命は、男性が72.68年、女性が75.38年である。生きている時間は延びると同時に介護状態の年数も増えている。
免疫力低下からくる健康障害が70歳代に増加する
70歳から80歳の間は、健康でいられるか、いられないかの時期である。この年齢になると思うような生活を自分でコントロールできるのかどうか怪しくなる。定期的に病院やクリニックに通い始める人が多くなる。足の筋力低下で杖がないと外出が出来なくなる人も増えてくる。痴呆症が出始める人もいる。老いから来る体の不調が日常的になるシニアが多くなる。
老いることから歩行障害で不自由な生活になる!普通の生活が難しくなる!免疫力の低下が体の中で抑えられていた病原菌を暴れさせる。免疫力は60歳から年間1%づつ落ちていく。70歳代は免疫の防御が通用しなくなる時期になる。免疫力を強化できれば長生きが出来る。
普通の生活が維持できている間にやりたい事をやる
若いうちに、不自由な生活を強いられる前に、残された時間を悔いの無いように使う!これが、シニアになっていく人が一番気にすべき事だろう。新しい生きがいを見つけることで生活に充実感を生ませる。目標に向かう努力をすることで達成感を味わう。子供が大人になり自分たち夫婦に時間が生まれる。生まれた時間を夫婦で使う。一緒に行きたかった場所や国に旅行する。
出来る事は明日に延ばさないこと! 老いてくると明日は来ないかもしれない。美味しいケーキは最後に残して食べるという発想はシニアには適さない。最初に美味しいケーキを食べることから始めるべきである。
私たち夫婦は、月1回1泊2日のドライブ旅行をしている。今はGo to トラベルで月に2回ドライブ旅行になった。会社勤めの時には出来なかった旅行が自分たちの都合で何時でもできる。第二の新婚生活を楽しんでいる。親として義務を果たし、残りの人生を子供のように遊びたい(遊びの意味は、好きな事をしたいという意味だ)。
結論
シニアは何歳まで普通の生活を維持できるのか?私の答えは個人差はあるが、70歳までは問題なく普通の生活が出来ると思う。特別な持病がない限りという条件で。問題は70歳から80歳になるまでに免疫力の低下で経験したことがない病気にかかり、病院通いが始まる可能性がある。
健康寿命は、男性が72.68年、女性が75.38年である。70歳代が老後の生活を不自由しない生活にするかどうかの節目になる。