高齢者の性的問題は止まらない。それは本能に根ざしているからだ。おじいちゃん、おばあちゃんだから性的問題はもうないなんて勝手に思わないことである。身体障害者も同様に性的問題があり、それ故に困っている現実がある。高齢化社会では、老人ホームや介護施設での性的問題を解決する方法が求められる。
海外でも高齢化社会の影響で老人ホームに政府認定のセックスワーカーを呼び入れて性的な問題を解決している。オーストラリアの老人ホームでは、実の娘が老人ホームにいる父親の依頼でセックスワーカーを頼んだという記事がある。
目次
老人ホーム、介護施設、訪問介護で性的問題で困っている高齢者
女性の介護ヘルパーが高齢者男性の入浴介助でセクシャルハラスメント的な行為を介護されている男性から受けてる。一般的に公にならないのであるが多くの女性ヘルパーは何らかの性的なハラスメントを入浴介助時に受けている事実は存在する。そこには、高齢者男性の性的な問題が隠れている。
高齢者男性のセクシャルハラスメント
性的問題は、介護される高齢者だけでなく元気な高齢者にも当てはまる。ただ、肉体的に処理することが出来ないという問題を抱える。身体障害者や老人介護施設でこの問題を抱えている人たちのストレスを開放するサービスが生まれている。
介護施設の老人男性は性的な欲求を身近な女性介護へルバーや介護スタッフに求める。女性との接点がそこにしかない。理性よりも本能が強いとセクシャルハラスメントが発生する。日本の社会では、身体障害者向けの介助サービスがあるが老人ホームや介護施設での介助サービスはまだない。参考までに身体障害者向け介助サービスを提供している団体のYouTube動画を見てほしい。
海外では老人ホームや介護施設で高齢者による性的な欲求からくるセクシャルハラスメント問題が大きくなる場合、その欲求を解決する人材の派遣を依頼するというケースがある。当然、親族の許可を得て行われる。オランダでは、「性」=「健康管理」という見方で老人ホームや介護施設の高齢者たちに性的なサービスを提供していると言う。
高齢者の性的問題を健康管理という見方でシニア向け性的問題処理サービスが生まれてくれば老人男性によるセクシャルハラスメントは少なくなる。
高齢者の性的問題を解決するサービスは、高齢者の精神的な欲求を解消する手助けサービスである。肉体的に行うセックスではない。高齢者自身で欲求を解決する時に介助するサービスになる。それが原則である。
訪問介護におけるセクシャルハラスメントの実態
高い被害率
過去の調査では、女性介護職の8割以上が利用者からセクシャルハラスメントの被害に遭った経験があると回答している。これは決して珍しいことではなく、介護業界では深刻な問題として認識されている。
具体的な行為
不必要に体に触る:
最も多いケースとして挙げられる。入浴介助や更衣介助の際に、胸や腰、太ももなどを触られるといった被害が報告されている。
性的な言動:
卑猥な冗談を言われる、性的な誘いをされる、「抱きたい」などと直接的な要求をされる、身体に関する卑猥な発言をされる、といった言葉によるハラスメントも多く見られる。
性的なものを見せつける:
卑猥な写真やアダルトビデオを無理やり見せつけられたり、故意に性器を露出されるといった行為も報告されている。
密室での被害:
訪問介護は利用者と介護スタッフが1対1になる「密室」でのケアが多いため、ハラスメントが起きやすく、外部に発覚しにくいという特徴がある。ベッドに引きずり込まれたり、キスを迫られるなど、より悪質なケースも発生している。
被害者が声を上げにくい背景
認知症などの影響:
加害者である利用者が認知症などにより判断力が低下している場合があり、悪意がないケースもある。そのため、どこまでをハラスメントと捉え、どう対応すべきか迷うことがある。
サービスの継続への不安:
利用者からのハラスメントを報告することで、サービスの提供が打ち切られたり、自分が担当から外されたりすることへの不安から、我慢してしまう介護スタッフもいる。
相談しにくい環境:
事業所内でハラスメントに関する相談体制が十分に整っていなかったり、相談しても解決に繋がらないという経験から、声を上げるのを諦めてしまうケースもある。
高齢者の性問題は表に出難い
高齢者の性問題は、表に出しにくい問題である。高齢者の人口が増加するにしたがって本能にコントロールされる性問題は大きな問題に発展するだろう。
男性は、子孫を残すために本能で自分の種を残し続ける。女性には更年期があり、その時点から子供を作るという役割を終える。私は女性ではないので更年期を終えた女性に性的な欲求が本能的に残っているかどうかは分からない。
ただ、男性は、何歳になっても子孫を残すための本能が生きている。その証拠が、「朝立ち」である。種を残すという本能は強い。この本能が弱くなると今世間で問題になっている結婚する動機が薄れたり、少子化に発射をかけることになる。
障害者だけでなく、介護施設の高齢者もこの問題を解決する方法が必要になる時代になっている。社会はその変化にまだ気がついていない。社会的にタブーになっている性の世界は、表に出難い。
オランダでは、性産業が必要悪として公的に認められている。人間社会が抱えている問題を直視して前向きに解決しようとしている。人間の性を素直に社会が受け入れているのだ。
結論
高齢者男性のセクシャルハラスメント問題は介護施設で多く発生している。この問題は男性の本能に根ざしているため理性だけでは解決できない場合が多い。身体障害者向けの性的欲求を介助するサービスはNPO団体が行っているが、介護施設ではそのようなサービスを受け入れられない。
高齢化社会になると介護施設のお世話になるシニア男性も増加する。介護施設で働く女性介護スタッフはシニア男性によるセクシャルハラスメントを我慢し続けることになる。これは社会的な問題である。根本的な解決方法として高齢者男性向けの介助サービスを検討すべきではないか。