孤独と孤立は、人間と会って会話をする機会を失ったシニアたちが感じる現象ではないか。私は、もう、13年以上もノマドワーカーをカフェでやっている64歳のシニアである。一人社長のビジネスは、時々、人恋しさが生まれる。1日誰とも話をしないでパソコンとにらめっこしている。こんな状態が続く時は、自然と孤独を感じ始める。飽くまでも仕事環境での話であるが。

私が感じている孤独と孤立は、これからシニアがフリーランスや個人事業者として仕事をする上で避けられないかもしれない。特にシニアは、新しい知人や友達を作るのが難しい。仕事だけではリラックスした関係を築き難い。

起業や転職で新しい組織で働くにしても、自分で進んで新しい出会いを作り出す環境に自分を置かないと誰も寄ってこない。

シニアが孤独と孤立に対処する一つの方法

緩い人間関係を築き易いNPO団体に所属する事だ!

お金を稼ぐという目的ではなく、社会貢献とちょっとしたお小遣い稼ぎでNPO団体で働くという手段がある。自分のリソースを活かしたいと思っているシニアならば、近くのNPO団体、または、友人・知人が参加しているNPO団体に顔を出してみる。NPO団体を探すときは、活動が活発なNPO団体を優先して探す。

世の中には色々なNPO団体が沢山ある。多くは名前だけで活動が止まっているNPO団体が多い。ちゃんとした活動をウエブで発信しているNPO団体であれば、そこに電話して問い合わせして見ることだ。社会とのつながりを失いたくないシニアで過去の経験や知識をビジネスに生かしたいならば、経営支援NPOクラブをお勧めする。

230名のメンバーが中小企業の営業活動を支援する仕事をグループ単位で行っている。平均年齢が70歳ぐらいだが、私のように60歳代のシニアもメンバーになっている。私は経営支援NPOクラブに参加して4年ぐらいになる。自分の仕事があるので深くは関わっていないが、月例会には出来るだけ参加している。最低でも月3回は定例会に参加して色々な中小企業の最新情報を耳学している。

4年も継続してNPOクラブに参画していると自然と自分の顔や名前がメンバーの間で知られるようになる。先日もその結果でメンバーとばったり出会う事が有った。横浜にある弘明寺近くを流れる大岡川がさくらで有名であったので家内と一緒に桜見に出かけた。そこにNPOクラブで一緒のグループの方とばったり出会ったのだ。

お会いし方が私を見つけて呼び掛けてくれた。まさか、こんな場所で会うとは予想もしていなかったので非常に驚いた。彼はこの近くに住んでいるので桜を見学にやってきたという。NPOクラブでの活動での接点は、あまり深くないのだがお互いに顔だけは見慣れていた。予想外の場所で出会うと親しみを感じ始めるのが人間である。

これは一つの事例である。

65歳過ぎのシニアは、定職を持つ事が少ないので何か社会とつながる活動をする団体に所属すると団体経由で色々な出会いが生まれてくる。自宅で一人誰かが誘ってくれるのを待つのではなく、自分で足を動かしてドアを叩いてみる。これをしないと世の中はあなたをどんどん孤独と孤立の世界に引きずり込む。

同じ団体に継続的に顔を出すだけで孤独と孤立から逃れられる。定例会に毎回出るだけで誰かがあなたの存在を認識する。見慣れた顔になれば、知らないメンバーでも気楽に話しかけられる雰囲気が出来る。そんな環境に自分を置く事が一番良い方法だ。

この記事「孤独と孤立を感じている60歳代70歳代ならば、これをすれば良くなる」のポイントは、

  • 孤独と孤立は、人間と会って会話をする機会を失ったシニアたちが感じる現象である。
  • 起業や転職で新しい組織で働くにしても、自分で進んで新しい出会いを作り出す環境に自分を置かないと誰も寄ってこない。
  • 社会とのつながりを求めることで孤独と孤立から流れられる。