高齢者版シェアハウス(むすびの家)の番組を見ていた。シェアハウスは若者だけが住む場所ではなくなった。高齢者版シェアハウスの試みは、これからもっと増えていくだろう。シェアハウスに移り住んだ老人たちの話を聞いてみると孤独から逃れたいという返答が多い。一人で生活をしていると会話をすることが無くなり、すごく寂しくなるという。
会話をする相手が身近にいるか、いないかで老後の生活が違ってくる。
人間は一人では生きられない!会話をする相手が必要だ!
夫婦でいられる間は、会話をする相手で困ることはない。仲が良ければ、自然と会話が二人の間で生まれる。片方の伴侶が他界したときに会話の重要性が高まる。突然、一人の生活が始まる。朝起きてもおはよう!と声を掛け合う人がいない。食事も一人だ。
年金生活で外部との接点が少ない老人であれば、友人や知人との定期的な遊びの場がなければ自宅に閉じこもることになる。一人で生活し始めた老人には、外部の人たちと接する仕事が必要だ。ボランティアの仕事があれば、その仕事をする。
自発的に自分で足を動かさないと人間社会に住んでいても他の人間と会話する機会を失う。シニア向けシェアハウスは、同じ境遇のシニアを集めて共生の場を作っている。
米国に留学しているとき、夏休みと冬休みを誰もいない寮で生活をした。時々、挨拶をするのは寮を管理している管理人ぐらいだった。寮で一人の生活をするのは、大変であった。米国の大学は3か月ぐらい夏休み期間がある。3か月間も寮で一人生活は出来なかった。
3か月間のうちの1か月間は、米国の観光地巡りをGreyhoundバスに乗って一人旅をした。友達の米国人学生の家に行ったり、ホストファミリーのご厄介になったりして何とか3か月間の夏休みを消化した。時間が有り過ぎるのは精神的に不安定になる。
老人になって毎日が日曜日で会話がない生活は今想像しただけでも嫌になる。男性でさえも会話がない生活を嫌うのに女性ならば発狂してしまうのではないか。
他の人間と交わる機会を増やすには、新しい事を学ぶ「学びの旅」に出かけることだ。学ぶことで同じ目的の人たちと出会うことができる。スマホを使い方を覚えたいと思えば、ドコモやAUショップで開催されている無料スマホ教室に参加してみる。
ボランティアに参加してみたいと思ったら、区役所の生活課に顔を出して見る。生涯学習教室の情報があるはずだ。新しい事を学ぶことで時代に付いて行ける。学習の場で会話が生まれる。定期的に顔を合わすことで話を気楽にできる知人が生まれる。気が合えば、友人にもなれる。
私の生活は、ノマドライフである。ノマドライフは、自分の好きな場所でインターネットビジネスをするライフスタイルだ。いつも、スターバックスを仕事をする場所として活用してインターネットでお金を稼ぐ仕事をしている。
会話は、スターバックスの店員さんたちぐらいしかいない。スタバの常連客であるので名前も覚えられ、店員さんたちから気楽に話しかけられている。かわいい女子大生のアルバイト店員が多いのでいつも良い刺激を受けている。
自宅に戻れば、家内とくだらない会話をしている。月に1回、経営サロンでビジネス勉強会をしている。それに月2回から3回のNPO団体での活動がある。それなりに人に定期的に会っているが、会話らしい会話は懇親会ぐらいだ。性格的に話し好きではない。
ただ、
顔を定期的にあわすことで精神的な孤独に陥ることはない。何も社会的な活動をしていない高齢者であれば、社会での自分の存在を疑い始めるだろう。自分探しがまた始まる。そうなる前に自分を孤立化させる環境から逃れる必要がある。
シニア向けシェアハウスは、そんなシニア向けではないか。孤独と孤立から逃れるための一つのオプションとして十分考えられる。