多くのシニアは自分たちよりも年上のご両親を抱えている。まだ、生活する上で問題が無いならば今のうちに夫婦で海外旅行でもしようと思うのは私たちだけであろうか。
60歳の時のお金の使い方と70歳になった時のお金の使い方と価値は違う。お金は、使うタイミングがある。60歳から70歳までは、健康、体力、意欲の面で問題がない。普通の生活が出来る体がある。体に負担が多い海外旅行などは、健康や体力面で問題がない時に行くべきだ。
元気で健康な年齢の時に夫婦で海外旅行に出かける
お金の価値は、年齢と共に失われて行く。最低生きて行く上で必要なお金があれば、それ以上のお金は使い切れない。加齢による体調不良が発生すれば、海外旅行に行くお金があっても体が言うことを聞かないために行けない。高価で美味しい食べ物が買えるお金があるのに食欲が生まれない体調になれば、食べる欲求もなくなる。
歳を取れば取るほど、今まで求めていたものが意味をなしてこなくなる現象に見舞われる。
若い時ほど色々なことをやりたい、買いたい、行きたい、食べたいなどの欲求が多い。そして、お金に対する欲求が増大する。体がそれを要求するからだ。
若者は、今の普通の生活がずっと続くと考えがちである。60歳を過ぎると普通の生活が出来ない状況に追い込まれるという現実を知らない。高齢者は、体の若さの価値がお金よりも価値があることに気がつく。どんなに我慢してお金を貯め込んでも使おうと思った時に加齢で体が言うことを聞かないとなったら、お金を貯めてきた意味がない!
夫婦で行く海外旅行は健康と体力がある60歳代が最適だ!
親の介護が始まらない年齢のうちに夫婦で海外旅行に行く。その年齢が60歳代である。60歳代のシニアは、まだ、健康や体力面で問題がない。海外旅行は体への負担が大きい。体のコンディションが悪いと何も楽しめない。体が大丈夫なシニアは年齢に関係なく海外に行けるのだが、両親の介護がなければという前提条件がつく。
私たち夫婦の両親は、もう80歳を越えている。まだ、二人で普通の生活が出来ている。これは、私たち夫婦にとって喜ばしいことであるが、時間の問題で両親のお世話をすることになる。そうなると、二人で海外旅行などをする時間が持てなくなる。これは、誰もが直面する問題である。
今回の海外旅行は、両親がまだ元気な内に夫婦で海外旅行に行けるだけ行っておこうという事だ。お金はかかるが、今使うお金と70歳過ぎの時に使う同額のお金では味わう価値が違う。
お金の価値は、使うタイミングで上がったり下がったりする。高齢者は、後で美味しいものを取っておくことが出来ない年齢になってきている。これは、多くのシニアに共通する。
お金は少なくなるが、今使わないとお金を使う価値が下がることが分かっている。その意味で今回の夫婦で行く海外旅行は非常に意味がある。米国旅行は、全てカスタムメイドだ。Washington, D.C.とSan Diegoを自動車でMetroで足で行きまくる。疲れたら、Cafeや居心地の良さそうなレストランで一服。ゆっくりと自分たちのペースで非日常の生活を夫婦で楽しもうと思っている。