シニアが起業する時は、一人がほとんどである。一人社長で新しいビジネスを展開することになる。体が不調になると何も出来ない。シニアの起業は自分の体との相談になる。資本金は起業する本人の健康である。それに運転資金が追加されるだけ。
起業して5年が立つ頃に腰痛がひどくなった。カフェでノートパソコンとにらめっこの生活が続いたため姿勢が悪くなり肩こりや腰痛が生まれる。重い荷物を右側の手で持ち歩いていると、そして、それが何年も続くと骨格がアンバランスになるという。重い荷物はノートパソコンから来ている。起業してから5年間、リュックで背負うのではなく右手にカバンを持って活動をしていた。
これが骨格のアンバランスをもたらして腰痛を引き起こした。体調管理が出来ないと起業は上手く行かない。シニアの起業は「体が資本」になる。体力の衰えや健康不良が顕著になると一人で展開するビジネスは続けられない。51歳の時に起業して今69歳になる。どんな状態になってもお客に迷惑が行かないようにビジネスの辞め時を考えておく必要がある。
シニア起業は若者と違って働ける時間が限られている。何十年も働き続けられない。肉体の老化と健康障害がそうさせる。
筋トレを始めたシニアが必ず直面するのは翌日の筋肉痛である。使っていなかった筋肉を鍛えると必ず筋肉痛は起こる。これは筋肉を成長させるための避けられないプロセスである。筋トレで損傷した筋肉細胞を修復する時に痛みを発症させる。筋肉痛がない筋トレは、あまり効果が無い。
ただ、体が筋トレを直ぐに受け付ける状態で無い時は筋トレの運動習慣を身に付けるという目的で筋肉痛が発症しない程度の筋トレをやり続ける事の意味はある。体は急に筋トレに適応できない。筋肉痛の酷さを軽くする意味合いで最初は筋トレで筋肉痛にならない程度から始めるのがシニアの筋トレである。
昨日2時間ほど筋トレをした。今、体中の筋肉が痛み始めている。昨夜の就寝時には体中の筋肉が熱を発している感覚で寝た。傷ついた筋肉細胞を修復する作業が体中で起きている証拠である。
横浜駅から海に向かって徒歩15分の場所に臨海パークがある。今日のランチは、OKストアで野菜天丼とソース焼きそばを買って臨海パークの公園内にあるベンチで海を眺めながら食べた。天気が良く気温が上がっていたので近くに住んでいる若い家族(母親と子供連れ)たちがピクニックに来ていた。
公園のベンチには、ホームレスらしき老人が荷物と一緒に寝ていた。彼を見ていると孤独と孤立が見えた。社会の中で目撃できる孤独と孤立ならば、問題を意識できる。これが、一人住まいのアパートに住んでいる高齢者であるならば、誰も気がつかない!孤立と孤独は隣り合わせだ。
一人暮らしの高齢者は増えている。長生きをすればするほど一人暮らしの生活になる。そんな時が必ずやってくる。今からどのような生活を送りたいかを考える必要がある。
世間では70歳も80歳もすべて「老人、高齢者」というラベル貼りをする。73歳であろうと88歳であろうと老人である。本人はそう思っていないのだが、世間の人は老人という言葉を押し付ける。
自分の年齢を意識した生活は考え方や感じ方で制限を作る。70歳以降の人生は最後の自由を楽しむ時期になる。私達は生まれてから学校に通い始めるまで自由に遊びを楽しんだ。遊びながら生まれ出た世界の事をちょっとづつ自分で学んだ。好奇心が新しい体験と発見で知識をもたらした。そこには学ぶ楽しさがあった。
年齢を意識すると自然とその年齢のイメージで自分の行動を制約し始める。老後は自分の時間を自由に楽しむのが命題になる。自由を制約する考え方は老後の楽しさを半減させる。
例えば、こんな女性写真の後ろ姿に好奇心を私は抱いている。
好奇心
自分がシニアの年齢になると自然と同年代以上のシニアに目が行く。共通点は、皆さん、デイパック(リュック)を背負って歩いていること(男性に限り)。定年退職をするとスーツ姿で出歩くことが激減する。そのため、自分の服装をどうしたら良いか迷い出す。
年金生活を送っているシニアは健康のために日中は自宅を出て街中を歩き回る。その時の服装をどうするかで奥さんから色々と指図が飛んでくる。変な格好で外出しないでねと私が困るからと。外出する時は奥さんの洋服チェックが入る。私の奥さんも私の外出時に厳しい目で服装をチェックする。
今日などはこんな感じで言われた。「あなたは帽子が似合わないからかぶらないでね。スラックスに運動靴は駄目だから革靴にして!」
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。