以前、人間ドックの胃がん検査でバリウムを飲むのが嫌で別の選択肢がないかを調べた。ABC検診で胃がんリスクが分かると聞いて横浜の踊場駅に近い久保内科胃腸科医院ABC検診を受けた。ABC検査は、胃の中に胃がんを引き起こすピロリ菌が生息しているかどうかを調べる血液検査血液による胃がんリスク(可能性)を予測する検査)である。ピロリ菌が胃の中で活動していると胃がんになるリスクが高くなるという調査結果から最近は企業の人間ドックで採用され始めている。

ABC検診は、バリウムのレントゲン検査や内視鏡検査を省くことが出来る。但し、検診の結果、胃の中にピロリ菌が生息していないという人のみだが。血液検査だけで胃がんリスクが分かるので人間ドックで胃がん検査をやるべきかどうか判断ができる。

胃がん検診でバリウムを避けたい人はABC検診を先に受けてみること

ABC検診の説明は、こちらを参照

人間ドックを毎年1回受けている。毎回、バリウムを飲んでレントゲン検査を受けるのだが、いつも、翌日排便で苦労をする。昨年は、胃のレントゲン検査を受けるのを止めた。今年も人間ドックを受けようと調べていた時に偶然、ABC検診の情報が目に入ってきた。

ABC検診でピロリ菌がいる、いないがわかる

ABC検診でピロリ菌が私の胃の中に生息していなければ、バリウムによるレントゲン検査はもう受診する必要がなくなるからだ。

なぜか、ABC検診を行っている内科クリニックが少ない。血液検査だけなのだが、料金が1600円から6000円と幅がある。同じ血液検査なのにだ。どうせ、同じならば一番安い久保内科胃腸科医院で血液検査をお願いした。検査料金は、1600円。他のクリニックは6000円前後であった。非常に良心的で面白い医院長さんだ。

ABC検診は、まだ、広く知られていない。健康保険対象ではないようだ。

50歳以上の方のピロリ菌保有率は、50%以上であると言われている。水の衛生状態が悪い環境で育った人ほどピロリ菌に感染している可能性が高い。私の年代は、まだ、井戸水を家庭で飲料水として使っていた時代。ピロリ菌がいる可能性は高い。

ただ、胃の病気にになった記憶がない。食べ過ぎ以外は。胃炎で困ったこともないので多分大丈夫ではと思っている。結果報告は久保内科胃腸科医院に行って聞いてきた。ピロリ菌が生息していれば、除菌する薬を飲むだけであると思いながら結果を聞いた。

昭和39年以前に生まれた人は、ピロリ菌を胃の中に飼っている人が多いそうだ。先生も私と同じ年齢。彼は、C判定を受けていた。

彼の第一報は、「おめでとうございます。大当たりです。」

私:えええ!大当たりですか?
先生:はい。大当たりのA判定です。
私:A判定? ふぅー!大丈夫の大当たりなんですね。
先生:羨ましいですね!あなたの年齢でこんな数値のA判定は本当に珍しいほどいないんですよ!
私:へぇ~!そうなんですか。そんなに良い数値なんですか。
先生:多くの同年代の人は、Bとか、C判定が多いからね。だから、おめでとうと言いました。
私:これで、もう、バリウムのレントゲン検査を受ける必要がありませんよね。
先生:そうですね。取り敢えず、胃がんのリスクは非常に少ない状態です。

私のようにバリウムのレントゲン検査を嫌うシニアが大勢いるのでは。一度、ABC検診を受けてみて下さい。ピロリ菌がいなければ、もう、バリウムを使ったレントゲン検査を受ける必要がありません。

ABC検診でピロリ菌がいた場合は薬でピロリ菌退治をする

とよしま内視鏡クリニックによるとこんな説明がされている。

実際の除菌方法は抗生剤を2種類組み合わせ、酸を抑制する胃薬と一緒に1週間飲むという方法です。 1次除菌の成功率は75%、2次除菌は90%です。 多くの方が2回の除菌で完全に胃の中からピロリ菌を除去できます。 除菌後再感染する率は一年間で0.2%といわれていますので、殆どありません。(引用先:とよしま内視鏡クリニック

人間ドックでのがん検診は肺がん、胃がん、大腸がんの3つである。肺がんはレントゲンのみ。大腸がんは検便。胃がんだけがバリウムか、内視鏡での検診になる。バリウムも内視鏡も苦痛が伴うのでやりたくないのが本音。私の場合は幸運にもピロリ菌がいなかったので胃がん検査は必要なくなった。

結論

人間ドックで一番イヤなことは胃がん検査で飲むバリウムである。バリウムを飲んだあと、肛門でバリウムが便と一緒に固まって苦しむのである。バリウムをやめるには内視鏡検査しか無いのだが、ABC検査でピロリ菌がいなければ胃がん検査自体もやる必要がなくなるということを知った。

ABC検査で私の胃の中にピロリ菌がいないことが分かり人間ドックで胃がん検査を省くことが出来た。